都議会議員選挙の結果が出た。自民の後退は予測していたが、33議席は意外に多いと思った。単独では勿論、自公合わせても過半数に足りないが、都民に代わって第1党にのし上がった意味は?不思議に思うのは、自民党本部が60人の候補者を擁立して、一挙に都政をリードしようと、本気で思っていたこと。結果は無残に終り、衆議院選に尾を引くと嘆いている。この辺が国民との認識の差だと思う。都民ファーストは第2党として、公明党の袖を引っ張って、アワよくば都政の実権を継続したい思惑が滲む。これだけで見ると公明党が仲立ちして自公―公都どちらにも転べる選択肢がある。国政において長く与党に君臨してきた自党が、都議選とは言え、ここに来て都民にしっぺ返しを食らった訳は、安倍政権からの国会を無視した法案の作成と強引な成立方法にある。国民に顔を向けず、仲間内の政策に徹してきたことが今回の結果を生んだのではないか。国民の方も真偽を見極める力がついてきたと言うこと。政治は益々真剣勝負になる。
追補=確かにコロナ対応の後手後手は、長く与党を勤めてきた自公政権の不手際であったし、コロナ禍中のオリパラ開催をめぐる判断のブレ、そしてワクチン接種のちぐはぐな対応等々、安倍後遺症の段重ね不手際となって、オーバーラップした結果が、今回の都政に表われた。とかくボロが際限なく出てくるような時は、人体で言うと末期なんとかと言わざるを得ない。