未だ梅雨明け宣言は出ていないけれど、気温30度を超える日中を避けて、朝のうちに畑の収穫をした。朝と言っても8時半頃から3、40分程の時間であるが、時間とともに背中が熱くなり、汗びっしょりになって帰宅する日が週2度ほどある。今時の収穫と言えばトマト、胡瓜、インゲン、茄子、ピーマン、モロヘイヤ、それも段々と減ってきて収量は心細くなっている。トウモロコシは既に二度の収穫で消えてしまった。
東京オリンピックの開催式が間もなく始まろうとしているが、どうも熱気が伝わってこない。自分も醒めた目でテレビ画面を見つめているのだから、先ず自分の心こそが距離を作っていることになる。選手たちは精一杯、この日のために練習の成果を出そうと頑張っているのだから、それに見合う声援を惜しんではいけない。開催のセレモニーも簡単で良いと思う。開催間際になって人権問題が発覚、と言うよりは他国から指摘されて後追い罷免といった組織メンバーもいた。人権問題というと個々人の認識と自覚に焦点が当てられがちだが、日本全体を覆っている歴史的な精神構造にはめ込まれていて、上位に立つ者が上から目線で下の者を見下す、そんな光景を嫌と言うほど体験してきた。
権威のあるところ、その最たるところは国家国立の名を冠した組織に、今なお潜在している。人権批准があっても床の間の飾りで終わっていないか。