2008-06-04 01:58:00 | 日記再掲
先日の朝日新聞記事を読んでの感想を一言。
普通一般的に『ユダヤ人』って言うと、イスラエル国家を樹立した白人系の人たちを言っています。第二次世界大戦ではナチスによってガス室に送られ、多くの人が亡くなりました。アウシュビッツの悲劇です。
ところが・・・テルアビブ大学のシュロモ・サンド教授(61)=歴史学=が著わしたベストセラー本、『ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか』によると、シオニズム運動を起こし、ユダヤ人の国イスラエルを建国へと導いたユダヤ人が、実は、ユダヤ教に改宗したハザール人であり、本当のユダヤ人はパレスチナ人の血の中にある、と言うもの。
かなり以前に・・・もう四十年も前になるが・・・ある博学な人から教わった、「二種のユダヤ人」を思い出した。アシュケナージユダヤと、スファラディユダヤ、と言うものだった。
アシュケナージユダヤ人は白系ロシアに属し、東ヨーロッパに本拠を持っていたが、キリスト教とイスラム教の迫害にあって、自分たちの宗教を捨て、ユダヤ教に改宗したことで迫害から逃れる道を選んだ。
キリスト教もイスラム教も根源はユダヤ教だからである。
これが元でハザール人はユダヤ人を名乗るようになった。
スファラディユダヤ人はメソポタミアが発祥地であり、アブラハム、イサク、ヤコブの正統な血縁を受け継ぐものである。こちらも迫害に会って世界に離散していくのだが、消えた十二種族と後に言われました。
いま、イスラエルでパレスチナの存在が脅かされています。シオニストの武力によるガザ侵攻が、たびたびパレスチナの尊厳を傷つけているわけで、「約束の地」を死守しようとするシオニズムの根拠が、本来のユダヤ人を蹂躙しているのである。
サンド教授は歴史学上の主張で、イスラエルの双方の民族が共通の認識に立って、平等な権利を付与されるべきだ、と結論付けている。