日本の人口減少については危機として捉える見方が
主流ではあるが、一部には人口減をむしろ良いことだ
と肯定的に評価する識者も多い。
現代ビジネスに
「経済成長」幻想が日本を滅ぼす! 人口減少社会を
「希望」に変えていく確かな方法もう過去の“成功体験”
は捨てよ。という文書を載せている広井良典氏なども
そんな一人である。
数年前、日本の人口はもっと少ない方が良いと持論
を展開していた80代後半の識者と意見を闘わせてい
たとき、「あなたのような年代の人が死んで人口が減
るのなら、あなたの主張は正しい」と心の中で考えて
いたことを思い出す。
人口構成が現状で変化がないなら、日本の人口は
確かに5000万人程度になっても、日本はそれなり
に豊かに存在できる。
しかし、我々が迎えようとしている人口減社会はそ
んなものではない。65歳以上の高齢者が人口の40%
を超える人口減社会である。
このまま何の手もうたなければ、年金制度や健康保険
制度は崩壊し、仕事も無く、生活保護の受けられない
無職の高齢者が街に溢れる社会となる。
また、低賃金で働く高齢者や女性労働者が増えるため、
若者の多くも学校を出た後仕事につくことができず、低
賃金の非正規労働者の職を奪い合うことになるだろう。
このような社会で心の豊かさや幸福感を感じることは
相当に困難である。
また、人口減は日本や一部の先進国の特殊問題にす
ぎないことを忘れてはいけない。
確かに、新興国も成長するにつれ人口の伸びが鈍化
する傾向はある。
しかし、世界全体を見ると人口は依然として増加し続け
ている。特にイスラム諸国やアフリカにおいてその傾向
は顕著である。
世界全体で人口が拡大している中、日本だけが人口減
と高齢による国力低下に甘んじていれば、いずれ地上
から日本という国が消滅することは避けられない。
主流ではあるが、一部には人口減をむしろ良いことだ
と肯定的に評価する識者も多い。
現代ビジネスに
「経済成長」幻想が日本を滅ぼす! 人口減少社会を
「希望」に変えていく確かな方法もう過去の“成功体験”
は捨てよ。という文書を載せている広井良典氏なども
そんな一人である。
数年前、日本の人口はもっと少ない方が良いと持論
を展開していた80代後半の識者と意見を闘わせてい
たとき、「あなたのような年代の人が死んで人口が減
るのなら、あなたの主張は正しい」と心の中で考えて
いたことを思い出す。
人口構成が現状で変化がないなら、日本の人口は
確かに5000万人程度になっても、日本はそれなり
に豊かに存在できる。
しかし、我々が迎えようとしている人口減社会はそ
んなものではない。65歳以上の高齢者が人口の40%
を超える人口減社会である。
このまま何の手もうたなければ、年金制度や健康保険
制度は崩壊し、仕事も無く、生活保護の受けられない
無職の高齢者が街に溢れる社会となる。
また、低賃金で働く高齢者や女性労働者が増えるため、
若者の多くも学校を出た後仕事につくことができず、低
賃金の非正規労働者の職を奪い合うことになるだろう。
このような社会で心の豊かさや幸福感を感じることは
相当に困難である。
また、人口減は日本や一部の先進国の特殊問題にす
ぎないことを忘れてはいけない。
確かに、新興国も成長するにつれ人口の伸びが鈍化
する傾向はある。
しかし、世界全体を見ると人口は依然として増加し続け
ている。特にイスラム諸国やアフリカにおいてその傾向
は顕著である。
世界全体で人口が拡大している中、日本だけが人口減
と高齢による国力低下に甘んじていれば、いずれ地上
から日本という国が消滅することは避けられない。