ヴァーチャルアイランドの史跡を訪ねてみよう。地中海のリゾートを調べていたら、グロット(洞窟)が、こうした地域には、多々あることがわかった。そこで、我が島にもグロット名所を、というストーリーでオブジェクトを制作した。
グロットは、周囲の風景が見えないから、制作は容易だ。Vueのなかに箱をつくり、内部をグロットらしく設えるだけでよいだろう。ここでは、ヴァーチャルアイランドで多用しているテクスチャーを用いて、この島の一角にこうしたグロットがあることを暗示している。複数の柱のようなオブジェクトは、地形オブジェクトを変形させ、180度回転させて配置した。グロットには、入り口を設けておけば、僅かな明かりが壁面をそれとなく照らしてくれる。
あとは、Poserでフィギャーを制作して取り込んだ。ライティングをフィギヤーの側面と水面下とに配置し、立体的な陰影をつくることにした。さしずめ少しアーティスティクな、ファッション・フォトグラファーの作品風、といったところだろうか。スタイリッシュなフィギャーだから、絵になっている。仮想環境では、モデルや撮影隊の費用や機材がいらないし、天候で作業を中断することもない。
こんな仕事をしていると、人間と区別がつかないほどの精緻なフィギャーを制作し、仮想環境で撮影したプロモーション・ポスターができるだろう。多分費用もリアルよりは遙かに安く、時間もすばらしく早いのではないか。きっと広告業界では、そんなことをすでにしているのかもしれないと思った。
或いは、現在の若い女優を3次元スキャンして、フィギャーデータにしておくというのも一方だ。30年後に、あり得ない俳優同士を組み合わせた映画ができるかもしれない。それにしてもボディの3次元スキャンに加え、穴という穴はすべてデータ化しなければならない。だって口を開けて笑ったときに、口の中のデータがなかったら、おかしいだろう。
そんな、たわいもないことを考えながら、この3DCGを制作していた。
制作:2006年
グロットは、周囲の風景が見えないから、制作は容易だ。Vueのなかに箱をつくり、内部をグロットらしく設えるだけでよいだろう。ここでは、ヴァーチャルアイランドで多用しているテクスチャーを用いて、この島の一角にこうしたグロットがあることを暗示している。複数の柱のようなオブジェクトは、地形オブジェクトを変形させ、180度回転させて配置した。グロットには、入り口を設けておけば、僅かな明かりが壁面をそれとなく照らしてくれる。
あとは、Poserでフィギャーを制作して取り込んだ。ライティングをフィギヤーの側面と水面下とに配置し、立体的な陰影をつくることにした。さしずめ少しアーティスティクな、ファッション・フォトグラファーの作品風、といったところだろうか。スタイリッシュなフィギャーだから、絵になっている。仮想環境では、モデルや撮影隊の費用や機材がいらないし、天候で作業を中断することもない。
こんな仕事をしていると、人間と区別がつかないほどの精緻なフィギャーを制作し、仮想環境で撮影したプロモーション・ポスターができるだろう。多分費用もリアルよりは遙かに安く、時間もすばらしく早いのではないか。きっと広告業界では、そんなことをすでにしているのかもしれないと思った。
或いは、現在の若い女優を3次元スキャンして、フィギャーデータにしておくというのも一方だ。30年後に、あり得ない俳優同士を組み合わせた映画ができるかもしれない。それにしてもボディの3次元スキャンに加え、穴という穴はすべてデータ化しなければならない。だって口を開けて笑ったときに、口の中のデータがなかったら、おかしいだろう。
そんな、たわいもないことを考えながら、この3DCGを制作していた。
制作:2006年