ヴァーチャルアイランドのなかに湖がある。ランドスケープソフトVueの地形を加工していたときに、なんとはなしにできたところである。
当初は、リゾートをつくる上で、湖という地形のアイテムが増えることは、プラスだろうといった程度の関心であった。撮影をする段になって、さてこの湖をどう使うか。単なる風景では、ありふれている。そこで、環境インスタレーシヨンを行おう、といったストーリーをたてた。
湖上に置かれた三つの素材の異なるキュービクルに、くり抜いてあるのは、左からミラノのドゥオモ、ローマのパンテオン、フィレンツェの大聖堂の屋内空間である。こんなことを実際に行ったら、相当なコストになるのだが、ヴァーチャル空間では、簡単にできてしまうというところが面白い。静かな湖上に、古典建築の空気が漂う、リゾートのインスタレーション風景であろう。
手法としては、ブーリアン減算を使用した。古典建築空間の断面で、キューブをくり抜いたのである。そのときに古典建築空間のテクスチャーを反射率の高い金属にしておいたら、テクスチャーだけは、キュービクルに残ったようである。あとはイメージにあわせ大気をすこし幻想的な様相にすればよいだろう。
もう少し懲りたければ、靄等をはわせればよい。しだいに幻想的な度合いがましてゆくだろう。しかし、やり過ぎは、思った程の効果がでないときもある。ここでは、まあ、私の感性に見合ったところで留めておいた。
制作:2006年
当初は、リゾートをつくる上で、湖という地形のアイテムが増えることは、プラスだろうといった程度の関心であった。撮影をする段になって、さてこの湖をどう使うか。単なる風景では、ありふれている。そこで、環境インスタレーシヨンを行おう、といったストーリーをたてた。
湖上に置かれた三つの素材の異なるキュービクルに、くり抜いてあるのは、左からミラノのドゥオモ、ローマのパンテオン、フィレンツェの大聖堂の屋内空間である。こんなことを実際に行ったら、相当なコストになるのだが、ヴァーチャル空間では、簡単にできてしまうというところが面白い。静かな湖上に、古典建築の空気が漂う、リゾートのインスタレーション風景であろう。
手法としては、ブーリアン減算を使用した。古典建築空間の断面で、キューブをくり抜いたのである。そのときに古典建築空間のテクスチャーを反射率の高い金属にしておいたら、テクスチャーだけは、キュービクルに残ったようである。あとはイメージにあわせ大気をすこし幻想的な様相にすればよいだろう。
もう少し懲りたければ、靄等をはわせればよい。しだいに幻想的な度合いがましてゆくだろう。しかし、やり過ぎは、思った程の効果がでないときもある。ここでは、まあ、私の感性に見合ったところで留めておいた。
制作:2006年