Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

一寸スケッチ 新緑が始まる上高地3.

2011年05月23日 | field work
 私のような年齢になると、足繁く通うお気に入りの場所が、人それぞれに出来てくるように思われる。だから私の場合は、 別に登山を志向しているわけではないが、 上高地と涸沢ということになってくる。今回は、涸沢にはあがらなかったので、最初から気楽なスケジュールだった。
 この日のような少し汗ばむ陽気は、ようやく芽吹いた木々の新緑を、加速させることになるだろう。今年は10日ほど新緑が遅いという話をあとで聞いた。
 と、ここまで書いたら話題が続かなくなった。さてどうしたものか・・・。なにしろ今日は、一月に一度の退屈な教授会に3時間はつきあわされるために、憂鬱感があるからかもしれない。

大正池,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,150mm,露出補正-2/3,f8,,1/400,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地2.

2011年05月23日 | field work
 土曜日から上高地に出かけていた。この日は京都でも、そして、標高1500mの上高地でも同じように暑いという、不思議な一日であった。午後だというのに山頂付近には、ガスが発生せず、奥穂高などの頂がクリアに見えた。
 幼少の頃大正池のモノクロ写真を見たことがある。靄の中、池に立つ何本もの枯れ木が、幻想的な風景を呈していた。それは大正時代に噴火した焼岳の名残であったわけだ。それに比べると、今は池の枯れ木も随分少なくなってきた。
 焼岳は、活火山だから、そろそろ噴火するかもしれないなと個人的推測。噴火すれば、上高地の風景自体が大きく変わるだろうと思いながら焼岳をみていた。
 現在の上高地は、徳本峠超えの昔の登山路が閉鎖されているため、焼岳のすぐ前を通る、県道上高地線だけなのである。だから、焼岳が噴火したら人々は取り残されてやばいぜ!、と思いながら、私は何年も足繁く通っている場所である。
 上高地は何よりも、国立公園としては異例と思われるほど管理が行き届いており、例えばマイカーが入れないとか、観光バスも季節によって入れなくなり、麓の沢渡で電気バスに乗り換えることを余儀なくされるとか、或いは植物を取ることはもちろん、外来品種の持ち込みが禁止され、宿泊施設は何十年も増えることなく、森に隠れるように維持され、やたらに環境面での規制と配慮がゆき届いている。
 それに涸沢以上にあがるのにも、上高地が起点になる。あとはアルピニスト達の世界である。
 上高地から先を十分堪能するのであれば、登山スタイルが、必須なのである。今回、私は上高地周辺しかゆかないと決めていたが、登山スタイルだった。これが正解だったことは、翌日になってわかったのである。

大正池ホテル,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,25mm,露出補正-2/3,f-,1/11,1/640,iFinish
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