Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE841. 笑える結果

2014年01月26日 | field work
 土曜日に3人の先生とオムニバスで行っている都市論の学科試験の採点をしていた。私の担当部分で3年生達に出題した設問は以下の通りである。

問1.サンフランシスコのギラデリースクエアをデザインした環境デザイナーは誰か?
問2.福岡市のキャナルシティの建築デザインを行ったのは、誰か?
問3.横浜市が進めているみなとみらい21計画に関わった建築家を一人あげよ。
問4.ボストンにある歴史的都市再生拠点ファヌイエル・マーケット・プレースのプロデューサーは誰か?
問5.東京計画1960を提案した建築家は誰か?

 1問20点で5問。100点満点中の平均点は10~15点程度。講義で教えレジメも配布しているし、実に簡単な出題なのだが、デザインを勉強しているほとんどの学生達ができなかったという、笑える結果になってしまった。
 出題者としては少なくとも60点は採れる簡単な設問にしたのだが、学生達の目論見がはずれたのであろうか。であれば土地区画整理事業と都市再開発事業の事業手法の相違点について記せと出題した方がよかったのかしら。
解答は以下の通り。
問1.ローレンス・ハルプリン
問2.ジョン・ジャーディ 
問3.丹下健三、長谷川逸子、早川邦彦、西沢立衛、北山孝二郎、マイケル・グレイブス、アレハンドロ・ザエラ・ポロ、ファッシド・ムサヴィを始め、ヒュー・スタビンスや三菱地所設計だの日建設計だのと組織事務所をあげてもらってもよい。
問4.ジェームズ・ラウス
問5.丹下健三
 いずれも都市への影響力が大変大きい都市開発事業においてつくられた著名な建築ばかりだし、それをデザインを目指す学生達が知らないのでは、トホホ!の世界だ。名古屋ばかりみていないで、もっと自分達のまわりの都市や世界に関心を持てよな。一応デザインの専門教育を行っている大学なのだから。
 まあ他の先生の出題と得点を合わせ、不合格者は再試験ですね。また出題をつくらなきゃ。
 ところで長浜市内で見つけたこの画像の一寸キッチュな建築は、建築家不明だがアンテナだの架線などが絡まったようなすごいデザインだ。実際どんな施設なのかはわからないが、地元の放送局だろうかと推測させてくれるような、古い意味での「電波」が飛んできそうな建築的迫力がある。

滋賀県・長浜市
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO200,露出補正-0.3,f6.3,1/1250
コメント
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