Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1128. 信長の色彩

2015年03月16日 | field work
 車の練習がてら近江八幡市に立ち寄ったら、偶然左義長という催事に遭遇した。織田信長の頃から続く古くからの祭のようだ。
 山車の担ぎ手達のコスチュームを見ていると、あれが信長の色彩か。復元された安土城の天守閣も彩度の高い色彩だったことを思い出していた。いやむしろこれは現代の色彩だろうと考え方を修正した。それもインクジェットプリンターの色であろう。現代人が認識している信長の色彩を、想像復元したのでであろう。
 京都には、伝統工芸である友禅染の技法があるが、いまは青息吐息である。たしかに和装コスプレで街をあるくビジターは多いのだが、みんなインクジェットプリンターで染色した着物である。こうした現代の技法は新潟県が得意だそうな。つまり京都の街を新潟県のインクジェットプリンターで着彩した着物で練り歩いているのかも知れないと私は類推している。
 話を戻して、さて信長の色彩がどんなであったかは、当時の文献があるわけではないので、今ではわからないだろう。そんなことを考えながら街を歩いていた。
 帰路をナビに従って車を走らせると、祭のために通行止めばかりだ。祭の時は車でこないほうがよさそうだ。それでも、あまり世の中から注目されない祭なので地元の人が多かった。そんなに難儀することなく帰れたのは、幸いだった。

近江八幡市
OLYMPUS E-M1,LEICA.DG.SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正±0,f/2.8,1/320
コメント
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