偶然滋賀県立大学を見る機会に恵まれた。建築家内井昭蔵の作品である。この公立大学に漂う大変上品な建築の空気は、キリスト教の大学を彷彿とさせる。そう感想を述べたら案内してくれた院生が、彼はキリスト教徒だったんですよと言われ納得した。調べてみると内井はロシア正教会の正教徒であり、祖父も父も教会の建築家であり、彼自身幼少期から教会建築で育ったとある。なるほど。
作品は、近江瓦を屋根材として使い滋賀県の風土に合わせた建築群と一般的には理解されているが、私はそうではないと思う。キリスト教建築の知性が建築群に色濃く漂っている。模型を見ていたらまさしく中世ヨーロッパの街を彷彿とさせてくれる。彼の持って生まれた知的体質と言っても良いのかも知れない。精神的な育ちのよさを感じさせてくれる。
知性を感じさせてくれる空間とは、こうした建築のことだろう。久しぶりに知性ある世界を感じさせてくれた。最近そういう建築が少なくなったというのも現実なのだが。
内井昭蔵とは、私が名古屋市の徳川園設計コンペの審査員として参加していたときの審査委員長であった。あの人の話に耳を傾ける率直さが忘れられない。
当時の私なんか生意気なガキにうつったんだろうなと思う。今思えば恥ずかしい限りでもある。
滋賀県・彦根市
OLYMPUS E-M1,LEICA.DG.SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f/4.5,1/640
作品は、近江瓦を屋根材として使い滋賀県の風土に合わせた建築群と一般的には理解されているが、私はそうではないと思う。キリスト教建築の知性が建築群に色濃く漂っている。模型を見ていたらまさしく中世ヨーロッパの街を彷彿とさせてくれる。彼の持って生まれた知的体質と言っても良いのかも知れない。精神的な育ちのよさを感じさせてくれる。
知性を感じさせてくれる空間とは、こうした建築のことだろう。久しぶりに知性ある世界を感じさせてくれた。最近そういう建築が少なくなったというのも現実なのだが。
内井昭蔵とは、私が名古屋市の徳川園設計コンペの審査員として参加していたときの審査委員長であった。あの人の話に耳を傾ける率直さが忘れられない。
当時の私なんか生意気なガキにうつったんだろうなと思う。今思えば恥ずかしい限りでもある。
滋賀県・彦根市
OLYMPUS E-M1,LEICA.DG.SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f/4.5,1/640