水中でも洞窟は少しばかり探検心をそそってくれるけど、それよりも恐怖心の方が私は大きい。そう思うこと自体が若くはないことの証左なのだが。
この岩が地震などで突然崩れて下敷きになったら誰も助けられないから、次第にエアがなくなり意識を喪失して死に至る緩やかな道筋を思い浮かべる。縁起でもないといわれそうだが、実は海底の地形は、とても長い時間の中で変化し続けている。そうでなくても海流に削られ浸食され長い目でみれば不安定構造物だ。そんな変化を捉えられないほどに大変短い時間にダイバー達は幸運にも洞窟を通り抜けているわけだ。
そんなネガティブな根性でいても晴れていれば、上から差し込む光の光芒に眼を奪われるはずだ。もちろんこの日は横殴りの雨が降っている梅雨の終わりだから、そんなサプライズはない。それにしちゃ人気スポットなので、結構ダイバーが多いこと。
水中では洞窟にいる魚は、予めわかっている。というのも赤く目の大きな体長25cm程のアカマツカサの群れが最初に眼につく。洞窟に生息するので光を感知するため眼が大きく進化したというあたりが暗いところにしか生息しない生物固有の形態だ。もちろん那覇の市場でもみることができ食用にされる。まれに大きな伊勢エビがいたりする。臆病だからすぐに隠れてしまうのだが、それにしちゃあ漁師達は、よく伊勢エビを釣り上げるよなと思う。
3番目の画像で群れているのはリュウキュウハタンポかな!?。
撮影機材のストロボはオートにしてあるので、洞窟に入ると勝手に光り出すが、まあ水中の浮遊物しかうつらんのよ。そこでグローブを外してMENU画面を操作してストロボOFFにするのだけど、ホント、そういうのボタン一つで操作できるようにして欲しいな。つまり外付けストロボを使えということなんだけど、重いのはヤダ!というこちらの事情もあるわけさ。
ただし壁の模様にストロボをあてると大変綺麗な発色になることもあるので、洞窟ではストロボを使ったり消したりと忙しい。そんな洞窟壁面の画像を1年以上前のブログでアップさせている。
沖縄県座間味島知志
ニコンcoolpixW300
1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/125
2)ISO800,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/8
3)ISO400,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/13
4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/100