Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング345. 小説:小樽の翆276. 恋人はサンタクロース

2020年12月24日 | Sensual novel

 

 朝、眼が覚めると、仕事に出かける前のマサヒロ君がやってきて・・・

マサヒロ「お爺ちゃんがつくった七面鳥だよーーん」

今日は、クリスマスイブだ。

ならばケーキとシャンペンを買いにゆこう。夕飯は、クリスマスパーティーだ。

昔地平を鉄道が走っていた頃、蒸気機関車が豪快な煙と音をたてて、花園商店街の隙間を通過していった。今は高架線になって電車だ。そんな花園通りと鉄道ガードの脇に、老舗スウィーツ屋"The Sweet's"がある。今日は、クリスマスケーキを買い求める小樽ッ子で店の前に行列ができている。

デザートにクリスマスケーキを買いにきた。うちらも少しだけクリスマス。

街にはベートーベン第九交響曲歓喜のメロディーが流れている。

「・・・すべての被造物は 創造主の乳房から歓喜を飲み、 すべての善人とすべての悪人は 創造主の薔薇の踏み跡をたどる。

・・・・

創造主の乳房から歓喜を盗み・・・か。F.シラーの発想はどんなんかなぁーと思いつつ。

アチキには、やはりユーミンの気分がピッタリだ。

・・・

恋人がサンタクロース

本当はサンタクロースつむじ風追い越して

恋人がサンタクロース

背の高いサンタクロース私の家に来る

・・・

そんなわけで少し早い夕飯で、七面鳥とワインで世界最高水準の我々の仲に乾杯。

ワインからウォッカに手を出す頃、心いい気分。

「翆ー、しようよ」

そういって翆を抱きかかえてお布団へ。

翆と熱いキスをしながら、柔らかい胸に手を回し、そして股間に指を回す頃には、熱く濡れている。そしていつもの通り熱いセックスをする。クリスマスイブだからって何かが変わるわけではないが。

ふとイブの晩って疎遠なカップルのためにあるのかもしれないと思った。イブの晩ぐらい愛せよというわけだ。まあ、うちらは世界最高水準だから、格段の変化はないけど。

翆の身体を激しく燃えさせ、それ自体が日常の普通の景色の一つなんだけど、早々と寝付いてしまった。夜半に目覚ましの音で眼が覚め、翆はシャワーを浴びて、着替え、夜勤に出かける支度をはじめた。さっきまでセックスで激しく燃えた股間を抱えながら、すれて膣が少し痛いよーー(笑)といってた。それは愛している証ですよーー。

翆「今日から夜勤続きでぇース!」

そういって熱いキスをして、すれた膣を抱えて病院へ出かけていった。

コメント
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