オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

いまだニジマス侵淫のない水域のオショロコマ

2022-02-11 16:29:42 | ニジマスによる被害
いまだニジマス侵淫のない水域のオショロコマ




20XX-8-24 (日)  晴れ後曇り  後  雨強風


当然ながら、いまだニジマス侵淫のない源流域においてはオショロコマは従来と同じく健在でした。





次にニジマスとオショロコマが混生しせめぎあうフロンティアより上流数Km にあるR橋の下流にある良ポイント数か所で、釣ってみたががいかにも野性的な美しいオショロコマが良く釣れた。











早合わせに徹したせいか5匹を釣り落としたが、1 時間ほどで 12匹 の立派なオショロコマがかかった。 

















ここにはニジマスはいなかった。

















フロンティアの上流、このあたりが現時点の完全棲み分けラインだろうか。 















しかし一昨日はここから数Km 上流 土管下 おおたまりで思いがけずニジマス稚魚1匹が釣れているので小規模のニジマス侵陰が始まっている可能性はある。





ニジマス遡上をブロックしている土管橋おおおたまりの上流を林道沿いに注意深く見てゆくと、思いがけずもう一つ小規模な土管橋ポイントを発見。ここでもオショロコマが釣れたがニジマスの姿はなかった。










最源流の土管橋下ポイントはやや広く深さもありオショロコマ15匹が釣れたがニジマスは見られなかった。













この渓流の源流では二か所の土管橋でニジマスが遡上をブロックされていると思われた。





しかし、堅牢な砂防ダムによるブロックではないので将来的には安全とはいえないと思う。





午後3:30 午前中からぱらぱら降ったり止んだりであったが雨足が強くなり武装解除し北見へ向かった。





北見方面は集中豪雨みたいに激しく降ったようで 無加川は増水し泥水の濁流になっていた。




      終わり。



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オショロコマ生息域を乗っ取り、繁栄する外来種ニジマス。

2022-02-05 10:59:36 | ニジマスによる被害
オショロコマ生息域を乗っ取り、繁栄する外来種ニジマス。




20XX-8-24 (日) 晴れ後曇り 後 雨強風



朝 10時 北見市の自宅を出発。 



この日は、一昨日 調査しきれなかった水域でニジマスとオショロコマの関係を調べた。




ニジマスとオショロコマの混生水域( フロンティア)の数Km 下流を釣ってみたがニジマスは多い。























かってはオショロコマしかいなかった水域だが K 橋の上流150m ほどをさぐった。




ここは良好なたまりが5箇所。いずれも ニジマスのみ入れ食いで釣れた。






























若魚〜30cmまでの成魚 12匹。 このほか良型ニジマス 5匹 を釣り落とした。





その上流はみたところダラ川で引き返して昼食。 






昼食後 橋の下流を釣ったがニジマス若魚4匹。100mほどでダラ川になり引き上げた。





















次にニジマスとオショロコマの混生水域フロンティアを釣ってみたがここでは ニジマス20-30cm 6匹 のほかわずかにオショロコマ2匹が釣れ、はやニジマス圧倒的優位になっていた。




























今回の調査でフロンティアから下流は、これまでと同じ結果で、完全なニジマス川になっていることを再確認した。





渓流の規模を反映して大型ニジマスの姿はなかったがオショロコマを圧倒するには十分な体躯、数のニジマスたちが繁栄している。




次にフロンティアから数Km 上流でもはや最源流に近い、いわばオショロコマの最後の聖域ともいえる水域を探ってみた。


         この項、続く。





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厳寒北海道、2021年最後、初冬の虹鱒釣り

2022-01-09 14:28:17 | ニジマスによる被害
厳寒北海道、2021年最後、初冬の虹鱒釣り





2021-12-10 (金)  北見市は快晴。山間部は曇って強風が吹き寒い。 




am 10;00 快晴で北見市内は気温 +6℃というので山の天気はきっと違うかもと思いながらも久しぶりに釣りに出撃した。




この時期はオショロコマもアメマスもヤマベも産卵行動後で疲弊しきっており釣りの対象としては不適。




虹鱒釣りしかありません。



近場の十勝川水系T川支流 の最上流へニジマス狙いに向かう。この渓流はすでにニジマス一色のニジマス川になって久しい。



自宅から30分ほどで釣り場へむかう林道へ入った。



しかし登りきった林道が下りになったところで車が立ち往生。



先日の大雨の時に林道を川みたいに増水した水が流れ、土砂流出し林道に大きな溝が出来て、林道崩壊状態。



やっとの思いでここをフォレスターで悪戦苦闘、ヒヤヒヤ突破。ここで車がはまってしまったらさぞかし悲惨なことになるがそんなことはあえて考えないのが怖いところ。




さらに クマ出没、箱ワナ設置の看板。酪農家の家畜飼料デントコーン畑に越冬にそなえ荒喰い中のヒグマが現れ、腹一杯食べてゆくのはこの時期のオホーツクではありふれた出来事だ。特にこのあたりはヒグマが多い。




さて、目的の渓流源流域に到着したが今時期ごっそりとニジマスがたまっているはずの秘密ポイントの良溜まりは先日の大増水で完全に破壊されてしまい、期待がはずれてがっかり。




しかたなく、所々でニジマスがつきそうな小規模なポイントをこまめに探りながら釣り下った。




川岸はあちこち凍っており油断すると滑って転倒する。




この時期、水温は限りなく 0℃ に近い場所が多く岸辺はシャーベット状になって各所で凍り始めている。




気温は-4℃。どん曇りで陽がささず、冷たい強風が吹き体感温度は限りなく低い感じ。今日はこなければよかったと後悔の念がわき上がってくる。





いつものことながら里の北見市内は快晴なのに車で30分の山はドン曇りで気温も低く川もあちこち凍って、まったくの別世界であった。 





たまに、なんとなく上げたらニジマスがついていたといった、さみしい釣れ方でニジマスがかかる。















源流に近いので、もとより大型ニジマスは期待していないが、それにしても小型個体が多い。










活性最高時期のニジマスと異なり越冬体制のニジマスはファイトも夏場と異なりもの足らない。











そこから100m下流の流木せき止め型の良溜まりで、最後にニジマス大小 7匹。












その下流をしばらくさぐったがだらだら川が続いており、あきらめて川を上がった。





今日は冷たい強風のため体感温度が限りなく下がって水に手をつけてのニジマスの撮影がつらくてまいった。




先日のかなりの大雨大増水のために森の中を、川からあふれた水が走った痕跡がひどい。





そのため、毎度のことだが川の魚分布など大きく変わったと思われる。 





もうこの時期になったら釣りになどこなければよかったという思いがこみあげてきた。





毎年のことだが渓流釣り師の悲しいサガでしょうか。





サンドイッチの昼食のあと武装解除、帰路につく。 




帰路はやや遠回りだがさきほどの林道崩壊部分をさけて走り、なんとか国道に出た。




車がまったく見えず、まだ積雪がないため、快調に走って 13:27自宅についた。




北見市内は積雪少し、庭も雪化粧になった。





今年の釣りはこれでおしまい。


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ニジマスとオショロコマの戦争、フロンティアの上流、つかの間のオショロコマ聖域。

2021-12-14 20:34:42 | ニジマスによる被害
ニジマスとオショロコマの戦争、フロンティアの上流、つかの間のオショロコマ聖域。



2014-8-22(金) 晴れ後曇り後雨



雨がぱらつきだした。 



その後 一路源流域へ向かってしばらく林道を走り、途中で川と林道が接するところから入渓。







このあたりはいまだオショロコマのみの生息域でニジマス汚染は無いだろうと思われた。








100m ほど下ったが 良型オショロコマがよく釣れた。


























































さらに えんえんと登って通称土管下おおたまりまでは良型オショロコマとオショロコマ若魚がよく釣れた。















































しかし、最後に招かれざる客、ニジマス若魚1匹を釣った。思いがけない場所で、わずかだがニジマス汚染が始まっている。オショロコマの聖域奥深くでも、密かにニジマス自然繁殖が始まりつつあるようだ。




ニジマスは密やかにこんな上流にまで侵入していた。







しかし、このおおたまりに泳いでいるのは今のところ全てオショロコマのみと思われるものの、実はこれまでニジマスが釣れることはごくごく稀にあった。




それでも、この土管橋から大溜まりへと流れ落ちる落差約60cmほどがオショロコマの完全聖域へニジマスが遡上するのを妨げている最後の障壁と思われ、ここから上流はこれまでのところニジマスは確認していない。








雨がかなり強く降り出したので今日は午後4:44 釣り終了。





フロンティアの上流〜源流にかけての釣り果の単純比較では ニジマス1匹、オショロコマ20匹。






今日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。






両者の分布状態を見ると全流呈15-6Kmほどのこの渓流は従来はオショロコマのみが豊富に棲息していた。放流されたニジマスの自然繁殖が始まってからはオショロコマは下流域から漸次消え始めた。ニジマスが上流方向に分布域を急速に広げる一方で、オショロコマは源流域に向かって激しく追い立てられる形でニジマスと置換していった。






ニジマスとオショロコマの混生水域最前線(フロンティア)では猛烈な勢いでオショロコマが駆逐されつづけており、フロンティアはどんどん上流へと移動しつつある。混生水域では一般的に大きな順にニジマスが釣れてきて最後にオショロコマが釣れてくる。また、ニジマスはより立派なたまりを占拠しオショロコマは岩陰などの小さなたまりに追いやられている。圧倒的運動能力の差からエサの先取りや、威嚇・追い払いが行われ、ときには大型ニジマスによる捕食もあると思われる。結果としてオショロコマは上流へ上流へと追いやられニジマスに置換されて行くのだと考えられる。






今では前述の土管下おおたまりの上流(最源流域)2km ほどが、オショロコマのみ棲息する完全聖域 となっており、この水域が最後の砦といった状況である。しかし、大雨で異常大増水時などに、ここがニジマス軍団に突破されるのは時間の問題と考えている。






ここのオショロコマは、他の水域の例をみれば、このままでは必ずや絶滅すると思う。しかし実際に将来どのような経過をとって行くのか本当のところはわからない。今の心境は、自分に出来ることとしては、せめてここのオショロコマの美しい画像と、今後の経過をできるだけ正確に記録しておこうという思いしかない。





午後5時。武装解除して帰路につく。 疲労困憊。







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オショロコマと攻撃的外来種筆頭ニジマスとの絶望的な戦い。

2021-12-11 22:54:48 | ニジマスによる被害
オショロコマと攻撃的外来種筆頭ニジマスとの絶望的な戦い。

2014-8-22(金) 晴れ後曇り後雨


AM 10:00 自宅を出発。この6-7年の間に放流虹鱒が自然繁殖を始めて、みるみるオショロコマを駆逐し虹鱒一色になってしまった渓流へニジマス調査に出かけた。



二股分岐やや下流のたまりから入渓。そこから200mほど上流までを探った。





昨年までは、このあたりはニジマスとオショロコマがせめぎ合う、フロンティアでした。





少し前の大雨大増水であふれた水が引いた痕跡が生々しい。




今日は、ニジマスが入れ食い状態でヒットする。







































































その上流は平坦なダラダラ川となり魚信が遠のき川からあがった。ここまででニジマス大小12匹。














オショロコマは4匹。












昨年までは、ここはオショロコマしかいなかったのだが一気にニジマス優勢の混生水域になっていた。




ニジマスは分布域をさらに上流へと急速に拡大したことになる。




そのあと二股の右側支流を上流200mほどまで釣った。




最初は各たまりに必ずニジマスがいたが やがて魚信が遠のき引き返した。






















ここではニジマス若魚〜30cm成魚8匹、オショロコマ2匹であった。





ここまでは一見、ニジマスとオショロコマが混生しせめぎ合っている水域に見えるが、ニジマス20匹に対し、オショロコマは6匹が釣れたのみでニジマス圧倒的優勢水域と言える。

ニジマスは写真枚数が多いですが実際に釣った数は20匹。このほか、早あわせに徹したために、ほぼ同数のニジマスを釣り落としています。オショロコマの釣り落としはありませんでした。





これまで、こういった混生水域(フロンティア)はたちまちニジマス一色になり、オショロコマはニジマスに追い立てられ、フロンティアはどんどん源流域へ向かって移動してきた。





たとえはあまり良くないかも知れないが、圧倒的武力差で先住民インディアンの領地を奪い続けて、辺境へ辺境へと追い立てていった白人系移民たちの黒歴史と同じパターンと考えればわかりやすいかもしれない。





この国が、暴力でチベットを乗っ取りさらにウィグル自治区を乗っ取り併合しつつある国を、人権問題として非難しているのは、心の奥で後ろめたく思っている黒歴史のせいでしょうか。( 当然違うと思うけど )





これらは、単純な善・悪、きれいごとかどうか、といったありきたりの既成概念では計りきれない人類( ヒトという動物 )の本能そのものの歴史かもしれませんが、オショロコマとニジマスの戦争も同じといえる。




この場合、短期的な勝敗とはまた別に、ヒトと同じく総合的に強いものが最終的には勝ち、勝った方が正義になってゆくと思われますが、私は大好きなオショロコマが絶滅するのは少しでも先送りしたいと考え、加勢してきました。



さらに、繰り返しが頻回になりますがオショロコマは今や貴重な遺伝子資源でもあり、決して一部の熱狂的ニジマス釣りマニアのためにこの世から消えてしまっても良いものではありません。




また、比較的長く観察している水域では、おもいがけず劣性であったオショロコマが戦に勝ちつつあるところが出てきており、これは一時大繁栄する外来種が、その後急速に衰退することがあるという比較的稀な例かも知れません。




撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。


    この項、続く。


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オホーツク、晩秋のニジマス釣り。その弐。

2021-10-12 16:29:04 | ニジマスによる被害
オホーツク、晩秋のニジマス釣り。その弐。





20XX-10-12 (月) 晴れ のち 曇り 18度C



それなりの溜まりは多いのだが大型魚が棲むような立派なたまりはほとんどない。

 


まあまあのたまりには種々のサイズのニジマス10-20匹が群れている。




川の状況は常に不安定な暴れ川と思われ、木々の倒れ込み多く、川の岩や石には苔がない。






今現在はオショロコマは壊滅、自然繁殖しているニジマスしかいない。









時期的なものか、夏場ほど喰いは立っておらず針かかりは浅く釣り針を飲ませた個体はなかった。











小型ながら、針かかりすると野生化ニジマス特有の激しいファイト、猛烈な引きで、まさに楽しい。










野生化ニジマスをせっせと釣っては撮影をくりかえし、かなり釣り下った。




















ニジマスは、少なくとも50匹以上は釣ったと思うが最後は数えていない。





ここは攻撃的外来種ニジマス一色になってしまった渓流で在来魚のオショロコマは壊滅、もはや楽しいニジマス釣り場でしかなくなった。




そのため釣ったニジマスは全て、丁寧にもとの場所にリリースしました。




深い谷間の渓流は、午後、陽が入らなくなると、たちまち恐ろしいほどに不気味さを増してくる。






1.5Km ほど無心に釣り下り、ニジマス釣りに熱中していたが、ふと我にかえるとまわりは、まるで 映画もののけ姫 の舞台みたいに薄暗くなった不気味な深い森、原始の大自然。




急にヒグマの恐怖など、とても不安な気持ちがこみあげてきて、早々に竿をたたみ釣りを終了しました。


           終わり。





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オホーツク、晩秋のニジマス釣り。その壱。

2021-10-02 16:23:24 | ニジマスによる被害
オホーツク、晩秋のニジマス釣り。その壱。


20XX-10-12 (月) 晴れ のち 曇り 18度C



この日は休日。朝 なんとなくうだうだ過ごす。

 


11:30 そのうち、なんとなく釣りモードに入って、なんとなく近郊のニジマス繁殖渓流へ出発した。










12;30  台風や大雨の時には相当に大暴れ川の渓流だが、穏やかな時はあちこちに緩やかな流れの溜まりが多くできるので、そこにニジマスが繁殖している。




コンクリート護岸の川底があちこちで壊れてめくれあがってやや深くなり、そこには小型ニジマスがいる。













ここはまさに人里はなれた山奥で、確実にヒグマがいついている。




以前にこの渓流をかみさんと二人で釣り下って行くと眼前10mの大きなフキの群落からヒグマが現れ、超接近遭遇。




毛を逆立てたヒグマと対峙して5秒、幸いなことに突然ものすごい勢いで逃げてくれたので事なきを得た。



それにも懲りず、もう十数年にわたり、時々ニジマス釣りにやってくる。




ピーピー熊よけの呼び子を必死に鳴らしながらどんどん釣り下ると谷は急に深くなり、まさに不気味な感じの原始渓流になってゆく。











おそらく、ヒグマの恐怖の他にも、種々の理由からここへ入る釣り人はいないと思う。











ワンキャスト ワンフイッシュ。 ニジマスは多いが 幼魚〜若魚のほか25-30cm前後の小型で成熟する成魚で生態系ができており、巨大魚はいない渓流である。






















































































おそらく、オショロコマのみが繁栄していたと思われる渓流だが、繁殖した放流ニジマスのため、オショロコマは壊滅状態になって久しい。








ごく稀にオショロコマを見ることがあるが、はるか最源流域に追いやられている個体群から大増水のおりなど、偶然に流され落ちてきた個体とおもう。







放流後、数十年が経過して、大繁殖の末に在来種オショロコマを壊滅させてしまった攻撃的外来種筆頭ニジマス。しかし、この後に及んでは、単に外来種だからという理由だけでここのニジマスを駆除するのは意味のない陳腐なことだ。この日も釣り上げたニジマスたちは手早く観察、撮影ののち、丁寧にもとの場所にリリースしました。



ただ、渓流釣り歴50年以上の私の経験では、ここのように継続的放流がなくなった場合は遠い将来的にはいったん増えたニジマスも消えてゆく可能性があります。



     この項、続く。


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孫たちと真夏の渓流釣りで大漁。

2021-08-01 23:21:51 | ニジマスによる被害
孫たちと真夏の渓流釣りで大漁


20XX-8-8 (土)  曇り 19℃


曇っているが、穏やかな日だ。



バスケの試合で姉たちが出かけて、家に残ることになった孫3女君、孫長男君が魚釣りに行きたいと言うのでかみさんと私と総勢4名で近郊の山奥に渓流釣りに出かけた。



午前9時 フォレスターで 出発。 セブンイレブンで 昼食とおやつの御菓子類を買った。


 

見通しがよい早春や秋にはよく来たことがあるが、今日は夏草が生い茂り見通しが悪いので、ヒグマとの超接近遭遇には注意を要する時期だ。




子供たちはクマよけ鈴のほか、盛んにホイッスルを吹き鳴らし、歌など歌いながら進む。





川へ降りる斜面には強敵イラクサの大群落が待ちかまえていた。






手や顔がイラクサに触れてかゆがる孫たちを叱咤激励して、やっとイラクサ斜面を突破して川に出た。







途中でかみさんと孫長男君が大発生中のアブに頭など刺されて長男君泣き出し、なだめるのに一苦労。



ここは、放流ニジマスが繁殖を繰り返して、在来種のオショロコマを駆逐、一時はオショロコマの姿が消えたかに見えた。





しかし、山岳渓流の自然はニジマスにはあまりに過酷な環境であったせいか、この20年ほどの間に少しづつ勢力が衰え始めた。








そして、この山岳渓流本来の住人オショロコマが復活しはじめているという、どちらかというと稀な渓流である。











































この日は。結局ニジマス10匹、オショロコマ18匹が釣れて明らかにニジマスが負けている。 











































この山岳渓流は従来かなりの暴れ川であるが、先年の秋の大雨,大増水のせいで川の様相が大きく変化していて驚いた。








本来、もっと穏やかな流れを好むニジマスにとっては住みにくい渓流なのかも知れない。





















12;30  昼食のあと、武装解除した。




今日は小型ニジマスとオショロコマばかりであったが子供たちはそれなりに飽きるほど釣ったようだ。

















帰路、セブンイレブンで、釣りのほか、孫たちのもう一つの目的であったソフトクリームを買って帰宅した。





姉二人は今日のバスケ試合に勝って明日も試合がある。居残り組の孫たちは、明日も釣りに行きたいというだろうかな ?。


















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ニジマス侵入防止ダム

2021-06-30 20:35:44 | ニジマスによる被害
ニジマス侵入防止ダム







20XX-9-28 (日)  晴れ


この日、あちこちの渓流をまわった後に、帰りがけ1年ぶりに美しいオショロコマが棲む FZK川で釣ってみた。



珍しく、最初に小型アメマス。




いつもどおり美しいオショロコマが釣れたが、個体数はかなり減ってきているようだ。


















ここでは、はやオショロコマの産卵が始まっているのか、少し産卵しはじめたような気配の♀もみられた。


















腹部の黄色い成熟♂は美しくて精悍な魚体でたのもしい感じ。

















撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。



この渓流はニジマス大繁殖河川M川の支流である。ニジマスたちはすぐそこまで来ている。













途中、高さ5m ほどの砂防ダムがあり、そこまではニジマスの侵淫が顕著だが、さすがの攻撃的外来種筆頭ニジマスも、このダムを越えてオショロコマ棲息水域心臓部には侵入することができないでいる。





この砂防ダムは偶然にも、アメリカで積極的に建造されているという在来稀少トラウト(カットスロートなど)を外来魚侵入から守るための、外来魚侵入防止ダムの役割をはたしている。



しかし数十年後には、恐らくこの砂防ダムは埋まってしまったり、底抜けをおこすなどしてその機能を失ってゆく可能性があり心配といえば心配である。



ダム下を釣ると次々と小型ニジマスが釣れたが、これらのニジマスは全てダム下にリリースした。




撮影させていただいたオショロコマたちは全てダムの上流に丁寧にリリースした。









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ニジマスとオショロコマの戦い。オショロコマに加勢してきたが。

2021-05-25 20:57:16 | ニジマスによる被害
ニジマスとオショロコマの戦い。オショロコマに加勢してきたが。



20XX-11-2 (金) 曇り のち晴れ 12度C




引き続き、同時に釣れてきたニジマス、オショロコマの画像をお示しします。






かってここはヤマベやアメマスと併存する形でオショロコマが繁栄していたが、野生化ニジマスが侵入し個体数を増やしつつあった。




当初、この水域では20-30cm のニジマスがよく釣れ在来種のオショロコマを圧倒しつつあった。




この渓流の中流域のオショロコマはやや大型で色調が淡い独特の外観の立派な個体群でニジマスのため壊滅するのを唯見ているのは忍びない気持ちが強かった。





そこで私は積極的にこの水域のニジマスを釣っては食べることに決め、せっせと実行し特に早春産卵のため遡上してくる大型ニジマスを出来るだけ釣ってきた。





10年ほど、このスタンスを続けた結果、この水域のニジマスは明らかに減少してきている。





そのせいだろうか、ここのオショロコマは増えはしないが決して減ってゆくことはなく恐らく私たちの加勢で何とか命脈を保っていると思う。





この日、釣れたニジマスはむしろとても少なく、それも20cm以下の小型の個体のみであった。







これらのニジマスはここの渓流魚の食性を調べにきたという大学生の方の研究用に差し上げた。













オショロコマたち。










前述のごとく、この渓流の中流域のオショロコマはニジマスによる壊滅をなんとか防ぎ得ていると思っています。

































オショロコマたちは水中で手早く撮影したのち、すべて丁寧にもとの場所にリリースしました。








寒くて身震い。低体温症になりかけ。




ヒートテック下着を着てきてよかった。 





今日はオショロコマ ヤマベ アメマス ニジマス をかなり撮影できた。




この時期の常で水が澄んでいたのできれいな写真が撮れたような手応えがあった。




しかし、帰宅後コンピュータ取り込みをして大きな画面でみると概してピントが甘い写真が多くがっかり。 





体が冷え切ったので、ひとまず車にもどりヒーターを全開にして、昼食を摂ることにした。




   この項、続く





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初秋の未調査渓流でニジマス釣り その壱

2021-02-28 13:32:37 | ニジマスによる被害
初秋の未調査渓流でニジマス釣り その壱 




20XX-9-18 (金) 曇り  


雨が降りそうで降らない。

 

午前10:30。どうもぱっとしない空模様だ。




釣りがてらキノコの様子を見てこようと近郊のニジマス川へかみさんと出かけた。




これまで、そのうち入渓してみようと思いながら未調査であった水域をめざした。



上流によさそうなたまりが見えたあたりで身支度して川に降りて釣り登った。















おもっていたほどの流れではなかったが、それなりの溜まりにはそれぞれニジマスがいた。

























川に倒れ込む倒木が多く釣りにくい場所が多かった。










かってはオショロコマしかいない水域であったが今日も釣れてくるはニジマスばかりでオショロコマは見られなかった。



























































幼魚や小型のニジマスが多く、かみさんはやや物足りなさそうな顔をしている。




いったん川をあがり、上流へ移動してから今度は釣り下ってみることにした。






      この項、続く。






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ニジマス釣りで大転倒、デジカメ水没故障

2021-02-07 17:41:47 | ニジマスによる被害
ニジマス釣りで大転倒、デジカメ水没故障


20XX-9-27 (日) 午前中晴れ 午後 雷雨 大雨 その後曇り

   



入渓場所から 500m ほど釣り登ったあたり、部分的にやや渓相がよくなる短い水域があり、ここではニジマスのサイズが少し大きくなる。





仕掛けを大型ニジマス用に取り替える。



尺前後のニジマスがかかると、猛烈な引き、細い渓流竿が強烈に絞り込まれて、きゅんきゅんと糸鳴りがして一気に気分が高揚するのを感じる。

























ここでは在来種のオショロコマは繁殖したニジマスのために消えて久しい。













今や私にとっては楽しいニジマス釣り場。釣り上げたニジマスたちは全てリリースしました。



ところが、間が悪いことに急にゴロゴロ雷鳴が轟きはじめ、一天にわかにかき曇って雨が降り始めた。


ゲリラ豪雨というやつでしょうか。井上陽水ではないが、空の水が全部落ちてきた。



かなりの降りになってきたのでなんとか早く川をあがろうと急いで川を下っていったが、ついに大転倒してしまった。



気がついたら体がふわっと宙に浮いておりけっこうな勢いで、そのままバッシャーンッとうつぶせに転んでしまった。




ウェーダーにどんどん水が入って全身ぬれねずみ。




デジカメも水に漬かって動かなくなった。






このところ川で本当によく転倒するようになった。





もう急いでもどうにもならない。土砂降りの雨のなかゆっくり歩いて川をあがり、車にもどった。 






          おしまい。




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ダムの上流に大繁殖する小型ニジマス

2021-02-03 20:53:01 | ニジマスによる被害
ダムの上流に大繁殖する小型ニジマス




20XX-9-27 (日) 午前中晴れ 午後 雷雨 大雨 その後曇り




朝 10:00 、とてもよく晴れており北見市近郊のとある渓流にあるダムの上流へ向かった。




ゆっくり走って約1時間30分で現地に到着。




普通は主にダムなどの下流にニジマスを放流して、それで一息ついて様子を見ることが多いようだがここにニジマスを放した人物は熱心かつ几帳面、相当使命感に燃えていたようで、ダムの上流にまで苦労してニジマスを放流し続けたようだ。






その後、年月が経過して、オショロコマしかいなかったこの渓流はニジマス大繁殖、オショロコマは消えて、まるでニジマス天国みたいな渓流になった。




ニジマス異常大繁殖渓流はこの渓流のほかにも阿寒川水系支流や釧路川水系源流域に数カ所確認しているが、ハンパでない数のニジマスが大繁殖している。




どの渓流にも共通した特徴は小型ニジマスしかいないことだが、小規模な渓流にはそれなりの量のエサしかないので当たり前といえば当たり前でしょうか。




ブラックバスやブラウントラウトはエサ不足を共食いでカバーするようで、それなりに大型個体はいるようだがニジマスはあまり共食いはしないのでしょうか。




ダムのすぐ上から入渓した。

 



10-15cm の小型ニジマスが多く、まれに20cm前後のがヒットする。

















リリースを念頭に早合わせに徹したせいか、よく釣り落とした。












しかし、呑ませる個体はほとんどなかった。










ほとんどのたまりや岩陰からニジマスが飛び出しヒットする。






















おもしろいように小型ニジマスが釣れるがやがて飽きてきた。







































少なくとも 50匹 は撮影した。





このほか約 20匹 は釣り落とし、さらに同じくらいの数を水中で針がはずれる格好で釣り逃がした。




小型ニジマスたちは意外と警戒心が強く、うっかり姿を見られると魚が縦横に走って隠れてしまうので、振込には姿を見られないよう十分に注意が必要。






ニジマス一色の渓流。 この日釣りあげた小型ニジマスたちは、全て丁寧に元の場所にリリースしました。



      この項、続く




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ニジマスの海中飼育 : 短期飼育実験結果と2020年度サケマス漁もよう

2020-09-08 19:00:50 | ニジマスによる被害
ニジマスの海中飼育 : 短期飼育実験結果と2020年度サケマス漁もよう



我が家で購読している北海道新聞によれば 2020-6-1  渡島管内八雲町と地元2漁協が共同で試験的に海面養殖してきたニジマスが初水揚げされた。













ニジマス幼魚780匹を放して養殖を開始。約半年で 平均体重3.5kgまで育てたが、こんなにも大きくなるのかと担当者たちが驚くほどの成長ぶりで、780匹放して722匹回収で飼育効率もよかったようだ。





今後二年ほど試験的養殖を継続し費用面などで採算がとれるかどうかを検証してゆくという。この養殖ニジマスを将来、北海道二海サーモンのブランド名で売り出す予定。




新聞によれば道内初の試みと紹介されているが、実際にはニジマスの海中飼育は北海道では稚内漁協がすでにおこなっており軌道にのっているらしい。




問題点としては、ニジマスの海中飼育は普通の漁港では大時化の高波で飼育用ネットが破損されるため無理だという。




今回の八雲町の海中飼育も長期的問題点として、このあたりをどうクリアするかが今後の課題と思われます。

 


実際、過去に道東の標津漁港やサロマ湖でニジマス海中飼育が行われたようだが嵐で飼育ネットが破損、ニジマスが海に逃げ出して近隣の河川などに遡上して繁殖した可能性が考えられている。




その後しばらくは標津沖で海洋型大型ギンピカニジマス(現地ではテツと呼ばれた)が捕獲され、サロマ湖でも同様な個体が捕獲されサロマスと呼ばれていた。




このほか仙台漁協ではギンザケの海中飼育を順調に行ってきたが、大時化などで飼育ネットが破損し大量のギンザケが海に逃げ出した。




最近、北海道鱒浦の定置網には、しばしばこのギンザケがかかる。魚体が異常にギンピカで真っ赤な魚肉なのですぐわかるという。 




地球温暖化による海水温上昇で北海道で稚魚放流したサケ・マスは サハリン、カムチャッカ、カナダ などの低水温域へ北上してしまい 当地ではサケ・マスの大漁が続いているもよう。




一方、東北・北海道ではこのところサケマス不良が続いてきた。




こまったことに近親交配が続いた結果だろうか、川へ遡上するという特性が失われたサケの群ができてきて、これらは沿岸部の水深70m程度の低水温層に群泳するようになってサケ遊魚の対象としてはありがたいことだが一方で、実際に川への遡上する個体数が激減しているという。




これまで川へ遡上する手前で捕獲され飼育池で飼育後採卵・人工授精といったパターンでサケマスの稚魚年間10億匹を作って放流してきたが地球温暖化による海水温上昇をきっかけに種々問題が出てきているようだ。




ところで、今年は。


今のところ、昨年までとは打って変わって、オホーツクではカラフトマスは順調な水揚げが続き、サケも主体となる 4年魚の回帰が復活し、水揚げは順調だといい今後の漁模様に期待がかかっている。



一方、太平洋側のサケマス定置網漁の漁獲は例年の 1/10 程度に落ち込んでおり海水温の上昇が顕著なのが大きな理由らしい。



定置網をあげるとサケマスは激減、その代わり なんと南洋系のマンボウやブリ、時にはクロマグロまでが入るという異常事態になっているという。




以上、ニジマスの海中飼育の話から、ずいぶんあちこち話が飛びましたが、かなりの部分、私が懇意にしていただいているサケマス定置網をやっている漁師さんからの受け売りが含まれています。




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イトウ放流時代におもう  その弐

2020-07-24 18:24:47 | ニジマスによる被害
イトウ放流時代におもう  その弐


ここでニジマス放流の話は避けて通れません。



今現在、ニジマスは法律的には何故か自由な放流が可能だが、それによる多大なる生態系破壊に関しては行政も、所謂学識経験者とされる方々も、釣り人たちも、揃いもそろって完全に見て見ぬ振りを決め込んでいるのが現状だ。



もしくはその現状を知る機会がないか、まったくの情報不足(無知)の可能性もある。




その理由を、いまさらあれこれ掘り起こすのはあまりに大人げないので、今回は一切おこないません。





ただ 釣り人からの多少の経済的見返り ? を期待して、絶滅危惧種VU オショロコマ の生息水域に今なおドボドボと養殖ニジマスを放し続けている信じられない地方自治体もあるのはとても残念におもいます。





そのためサクルー川水系に豊富に生息していた渚滑川独特の虎虎オショロコマは各支流で絶滅ないし激減して虫の息の状況に陥っていました。(2014年の私たちの調査による:2020年現在では一体どうなっているのか心配 です。)




大量のニジマスの継続的放流で絶滅の危機に瀕している渚滑川水系特有の斑紋の所謂虎虎オショロコマ。





北見市近郊M川の美しいオショロコマ。




TYR川のミドリオショロコマ。




SOS川のオショロコマ。




PSK川の銀ぴか遡上型オショロコマ。



SKR川のオショロコマ。




これは知床半島TI川のオショロコマ。虎虎オショロコマとは別種みたいに見えます。




知床半島 SS川のオショロコマ。




石狩川水系I川のオショロコマ。




このようにオショロコマは枚挙にいとまがないほどに、渓流ごとの変異が目立ちます。放流され野生化したニジマスは、その水系独特ののオショロコマをたちまち駆逐・消滅させてゆきます。





ニジマスによる目を覆うような被害を憂うる一方で、かねてよりニジマス釣りも大好きな私は、一見矛盾するようですが、現在の北海道においてのニジマス放流を全面的にすべて否定するものではありません。




もはや取り返しがつかないほどニジマスがはびこってしまい、オショロコマがわずかに生き残っているような渓流ではニジマス駆除の意味はなく自然経過をみてゆくしかないのは、癌と外科手術適応との関係にも似ています。




さらに、すでに在来魚が消えてしまって久しい水域では、当然ながらこの期に及んでのニジマス駆除は無意味であることは言うまでもありません。




ブラウンやカワマスについても同様で、法律的に新た放流することは厳に禁じられていますが、かって道南や静狩川で行われたような安易・軽率なブラウントラウトの駆除活動については種々の問題があり、ケースバイケースで慎重に検討すべきと思います。




道東のカワマス。独特のごく狭い特異な水域にのみ、それなりの生態系を作って長年棲息している。




このカワマス個体群は放流後すでに80年を経過し世界的にみても、いまや貴重な種苗だとおもいます。




















空知川水系にもカワマスは広く浅く広範に独特の生態系をなして存在しています。

空知川水系支流のカワマス。道東産とは外見的にやや異なり区別可能です。






空知川水系では実はカワマス狙いの釣り人がとても多いことを最近知りました。





十勝川水系のブラウントラウト。在来の生物がほぼ消えた特異な環境に、独特の生態系を作って長年にわたって棲息・繁栄している。地元はもちろん、道内外からの釣り人は多い。




















このほか道内でブラウンはカワマスよりは遙かに広範に分布しており洞爺湖や支笏湖で特に大型化したものはアングラーたちの憧れのターゲットになっている。






1938(昭和13年)の湖底火山の爆発で湖水が強く酸性化し魚族が絶えた道東の湖に復活し、現在、独特の生態系で棲息、繁栄しているヒメマス。わが国における Native のヒメマスは阿寒湖とチミケップ湖の2か所のみが原産地。このヒメマスはどこの種苗が移植されたものでしょうか ?。



北海道の湖にはヒメマスが棲息するところが多いが、本来 native のヒメマスは阿寒湖と北見市近郊のチミケップ湖のみで、これ以外の湖のヒメマスはすべて放流によるものです。


現在の屈斜路湖のヒメマスは 1994-1995にかけて、釧路川に遡上したベニザケ親魚由来の稚魚放流がおこなわれたが、これが起源とされています。これは、屈斜路湖で育ちスモルト化したものが降海・遡上型となりベニザケ資源になることを期待したものとおもうが、残念ながらそうはならず、淡水の屈斜路湖内で世代交代を繰り返す湖沼型個体群( 尾叉長28cm前後と小型 )となり現在に至っているのです。



2009年の調査では 採捕された 573個体中1匹のみだが 尾叉長 63.6cm、体重3.12Kg と大型で 耳石の Sr. : Ca 比の検討から降海・遡上型と思われる個体が捕獲されており、きわめて稀にだが降海・遡上型もみられることがわかっています。








このように現在の北海道で 50〜80年前に移植・放流された種々のトラウトたちは、長い経過を経て在来のトラウト同様それぞれ独特の生態系をなして今現在、生息し、これからも生きていきます。




今となっては、これら外来のトラウトたちの存在を全面的に単純完全否定すべき根拠はありません。




生態系とは自然、人為、いずれかの影響問わず常に大きく変動してゆくもので、ことの善悪・損得は人間の歴史と同じくその都度、その時代独特の特殊な背景をも考慮して総合的な判断をしてゆくしかないと考えられます。





しかし、いまだ良好な在来の生態系が残っている数少ない貴重な水系 ( 例えば絶滅危惧種 VU オショロコマ生息域 )には決して外来魚(現実的に問題となるのはニジマス)を放流しないよう、このブログなどで長年、強く強く執拗に執拗に訴え続けてきました。




当初は、私が発する ニジマス放流禁止、問題ニジマス駆除 といった単なる言葉尻のみをとらえて、信じられないような超過激な反発を示し、物事の真意にはまったく耳を傾けようとしない狂信的 ? ニジマス釣り愛好家の方がいることに困惑・驚愕し、現実の世界のきびしさを痛感したものです。




これは根気強く熱心に説明すればすぐわかってくれるなどという甘い考えのみではどうにもならない事象があることを強く思い知らされる結果になりました。生態系がどうとか生物多様性条約がどうとかいった問題ではなく何か大きな利権がかかわっている可能性も大きい。ちょっと大げさですがこの世に戦争が絶えないことと根は一つでしょうか。しかし、こういった状況であっても粘り強い話し合いを続けていくべきであることは言うまでもありません。




かってブラックバス放流禁止の法案に猛反対し100万人もの署名を集めた狂信的バス釣り愛好家たちのすさまじいパワーがこれであることに思い至った次第です。




ちなみに狂信的とは必ずしも悪意をこめているわけではなく、私自身もいくつかのジャンル( たとえば蝶 )においては明らかに狂信的なところがあります。




さすがに10年もニジマス問題をこのブログで発信し続けていると、これらの誤解はかなりとけているかに感じていますが、今でもオショロコマ棲息水域心臓部に放流ニジマスを見かけた場合は徹底駆除(がんばって食べる)をこころがけています。




いまや私以外にも同様な考えで問題となるニジマスを駆除し続ける、 ニジマスバスターズ みたいな釣り人はそうとう増えており、稀少なオショロコマ個体群絶滅を先送りする心強い方々です。




先送りという意味は低水温を好むオショロコマが今のままの地球温暖化がすすむと、源流域の先にはもはや逃げ場が無く絶滅する可能性があるということで、これがオショロコマが激減していることに加えて、絶滅危惧種 Very Urgent(VU) とされる最も大きな理由です。




ニジマス放流に関するこのスタンスは最近では多くの方々にも理解・支持されるようになり、むしろ一般的な外来種(ニジマス)対策の一環として当然のこととも見なされて、大きな手応えを感じています。




在来魚類が良好な生態系を保っているところにはニジマスを放流しないという、最近のニジマス放流に関する十勝ルールは、まさにすばらしいとおもいます。




私が長年、発信しているニジマス放流禁止、ニジマス駆除とはそういう意味ですので、くれぐれも誤解のないようにお願いします。




ちなみに私自身は子供のころからニジマス釣りは大好きで、もはやニジマスしかいなくなって久しい水域、野生化ニジマス一色で既にニジマスがそれなりの生態系をなしている水域では普通にキャッチアンドリリースのニジマス釣りを楽しんでいます。



































         この項、続く。






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