オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

ニジマス、良型ヤマベ、デカアメマスの混棲における重大な問題点。

2020-07-15 21:16:17 | ニジマスによる被害
ニジマス、良型ヤマベ、デカアメマスの混棲における重大な問題点。





2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C




この渓流の下流域はかってはオショロコマがとても多く、アメマス、ヤマベと混成していました。





そこへニジマスが侵入し、たちまち自然繁殖を開始し、現在では最大の勢力になっている。





オショロコマはニジマス繁殖の影響をもろに受けてほぼ壊滅 ( 滅多にみられない )、アメマス、ヤマベはかなり減少しつつあるがいまだに健在。





ニジマスは上流へむけて猛烈に勢力拡大を続けたが砂防ダムが上流域に3基あり、これらを越えられないでいる。





そのためダムの上流~源流にかけてはニジマスの侵入をまぬがれてオショロコマ小個体群が生き残っているのです。






しかしアメマスやヤマベは砂防ダム建設後、ダムの上流では完全に消えてしまいました。



オショロコマは自然破壊の元凶ともされる砂防ダムで、奇しくもニジマスから守られているかに見えます。



しかし、どう見てもこのダムの寿命は数十年、せいぜい持っても50年程度でしょうか。



私たちは従来自然保護、生態系の変遷の概念はどうしても自分たちの生存期間内の変動をを基準に考えますが、最近、自分の生存期間がカウントダウンに入ってきて、実はそうではないことに気づき始めた昨今です。





この日、上流域のオショロコマを確認後、下流域の混生水域を釣ってみた。




最も多いのは前述のごとくニジマスです。







ニジマス繁殖に関して注意すべきは、成魚のみならずそれをはるかにに上回る数の、稚魚、幼魚、若魚の存在です。




デカニジマスばかりですと、そこのニジマス個体群は早晩、魚の寿命や釣圧などで消える運命にあり、人気ニジマス釣り場によくあるパターンですが、大型個体の放流を続けなければ魅力的な釣り場の維持は難しいでしょう。




ここでは浅瀬には稚魚の群れがいて、ちょっとしたたまりには最後尾に恐怖のチビニジマスがかなり見られます。先頭にはもっとも大型の個体が定位するのが普通です。



もはやニジマスは自然繁殖のパターンを維持しており、それなりのニジマス生態系を形成しています。




























この水域では渓流の規模から言ってニジマスの大きさは40cm前後が最大級になりますが所謂巨大ニジマスはいません。




ひたすらデカニジマスを追い求める一般的なアングラーやフライマンは、ここでは見たことがなく、私以外の釣り人の痕跡を見かけません、




釣り人の関与がほとんど無いためか野生化ニジマスが、彼等にとって理想的な構成パターンで棲息できているのです。


ニジマス稚魚。












ヤマベに関しては、シンコヤマベ、2年魚、3年魚もしくはそれ以上の個体たちが見られますが、どちらかといえば大型個体が稀に釣れる程度で、若い個体がとても少ないのが現状です。


シンコヤマベ。




2年魚。






3年魚。















ニジマスのためにオショロコマが壊滅し、次に悲惨な状況に陥っているのがアメマスです。ニジマス繁殖が進行するにつれてアメマスは目立って減ってきました。







しばしば、大型のエゾイワナ化した個体が釣れますが、未来をになう稚魚、幼魚、若魚が激減しているのです。








この日も立派なエゾイワナがかかりましたが若い個体が少なかった。
















ついに尺を超えたのだ などと単純に喜んでばかりはいられないのでしょうか ?。







これまでのよくあるパターンに当てはめれば、ニジマスが増えるにつれて、まずオショロコマが消え、アメマスがやがて消え、最終的にヤマベも消えて、野生化ニジマス一色の水域に染め上げられてゆくのが普通です。





ニジマスが日本においても、世界的にも攻撃的外来種ワースト100に選ばれている所以です。






しかし、渓流の性状によってはニジマスとアメマスが勢力伯仲して、最終的にどちらが残るかわからないで経過している渓流もいくつかあり、この渓流もしばらくは様子をみなければどのような力関係になってゆくのかは何とも言えません。




この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。





       
         エゾスジグロチョウ夏型♂たち。




こんな山奥に、植物の攻撃的外来種筆頭のセイタカアワダチソウの大群落があった。見ようによってはとても美しいが、ここのニジマスと同様に駆除などもう不可能で、この植物にはそろそろ帰化植物などといった折衷案みたいな称号が与えられるかもしれない。
この外来種は根から有毒物質を出して周辺の在来種植物の発育を抑えながら猛烈に繁殖してゆく。 花数も圧倒的に多く、豊富な蜜量を誇り、在来の昆虫類を一手に集めて受粉させる。 ニジマス同様に完璧な invader ぶりを発揮しています。







この日も帰宅後 夕食用にトマトを収穫。

   





   終わり。




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野生化ニジマス繁殖渓流でオショロコマ存続の謎

2020-07-11 21:52:49 | ニジマスによる被害
野生化ニジマス繁殖渓流でオショロコマ存続の謎


2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C




朝11:00 近郊の SK川へオショロコマの近況を観察するために出発。コンビニで昼食のでサンドイッチを購入。 




SK川本流沿いの林道をつめてゆくと 支流のヒューム管橋が先日の台風による大雨大増水で完全崩壊していてイヤな予感。




さらにしばらく進むと、ついに林道に川の流れがもろにがぶつかるところで川岸が広範に流されてしまい、林道が約30mにわたって完全に崩壊・消滅していた。










目の前で急に林道が消えてしまい、狭い林道なので死ぬほど苦労して切り返しを繰り返し、やっとのおもいでフォレスターをUターンさせた。





仕方がないので、そこから川に入り150mほど釣り下ったが小型オショロコマ3匹のみで引き返す。





各所に大雨・大増水の痕跡が残っていた。





林道崩壊部分から今度は釣り登ったがハナカジカが釣れてきた。











一般的にハナカジカのいる水域は川底環境がすぐれていることが多い。





はたして渓流環境がよくなってくるとオショロコマが釣れ始めた。





















さらに遡行しながらオショロコマを20匹ほどを釣って撮影。





















♂は2匹のみで多くは♀個体であった。










この時期、一般的にオショロコマは♀の比率が大きくなる。












ここでは幼魚、若魚もみられそれなりに繁殖が行われているようだ。











今日はオショロコマの喰いが甘く、釣り落としてばかりでかなり釣りにくかった。





この林道は、かなり奥が深くて、最源流近くにはとても美しいオショロコマが棲む短い水域もあるのだが広範な林道崩壊で、もはやそこへ到達することは難しくなってしまった。 ( 2020-7月現在、林道はいまだ修復されていない。)





いずれにしても、これまでの水域ではオショロコマは近年減少しつつもそれなりの個体群をなんとか維持できているようだ。





ところで、この渓流の下流域はオショロコマの天敵とも言うべき外来種ニジマスが大繁殖しているにもかかわらず、何故上流域ではオショロコマたちがいまだに生き残っているのでしょうか ?。







     この項、続く




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秋のニジマス爆釣、ワンキャスト、ワンニジマス。その弐

2020-06-30 20:17:14 | ニジマスによる被害
秋のニジマス爆釣、ワンキャスト、ワンニジマス。その弐。


2018-10-8  (月)  曇り



以下、この渓流でのニジマス成魚の画像をお示しします。





















ダラダラ川のこの渓流では比較的魚がたまる、私が大好きな大たまりが100mおきに2カ所ある。




かってはオショロコマしかいなかったが、今や大繁殖したニジマスがそれぞれの溜まりで、通常少なくとも10匹程度が釣れることが多い。





しかし、この日の釣れ具合はそんなものではなく、ワンキャストワンニジマスといっても過言でないほど、ウソみたいによく釣れた。










途中の岸辺のボサからも結構な確率でニジマスが飛び出してくる。










渓流の規模から言って大型ニジマスは稀で、30cm 前後がここのニジマス大きめ成魚の一般的サイズだ。






















最初は大型個体が次々にかかり、その後釣れるニジマスは少しづつ小型化してゆき、最後は幼魚まで果敢に飛び出しては釣れてくる。


撮影後は手早くリリースしますが、リリース後の魚の生命予後を担保するためには針を呑まれないよう細心の注意を払っています。
すなわち早合わせに徹していますが、この程度の針かかりなら何とか大丈夫かと思っています。






この日は先般の大増水で残留流木などが多数沈んでいて、根がかりや木の枝に巻き付いたりで釣り針や仕掛けの消耗が相当にはげしかったが気にせず釣った。 


















腹部に体側の黒色小斑点が転移して出る個体があるが、出現頻度やパターンは溪流ごとに特徴がある。



今回は腹部に黒色斑点転移があった個体は上記の1匹のみでした。













ニジマスポイントの2カ所のおおたまりの他は、ここから下流はしばらくたまりはない。



魚信が遠のいたところで もどって釣って、また釣れなくなると再びもう一つのたまりにもどって釣ることを繰り返した。



夕方のせいか食いが立っており、ここでは最大級の45cmニジマスはじめ かなりの個体を釣った。 





























午後5時。もうあたりが薄暗くなり ヒグマの活動時間になってきたので 武装解除して引き上げることにした。 



まさか、この二カ所のみでこんなにニジマスが釣れるとは思わなかった。
 



ニジマスは最終的に少なくとも大小80匹ほどを釣ったが 下流をさぐれば良ポイントがさらに見つかるかもしれない。



今回の大爆釣の理由は不明だが、先般の大雨大増水の後、一気に水が引いて、たまたまこれらの大溜まりにニジマスが一時的に集結したのではなかろうか。




   おわり。




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秋のニジマス爆釣、ワンキャスト、ワンニジマス。 その壱。

2020-06-27 00:54:56 | ニジマスによる被害
秋のニジマス爆釣、ワンキャスト、ワンニジマス。 その壱。



2018-10-8  (月)  曇り




朝7;30 起床。 かみさんは友人たちとの会合で外出。




午前中は秋の庭のモミジや秋の植物など撮影しながらウダウダ過ごした。



 
12時過ぎ、何故か衝動的に急に釣りモード気分になってきた。




そこで急遽、カップ麺をすすってから北見市近郊のニジマス川へ向かった。



午後からの出撃なのであまり遠くへは行けない。




我が家からフォレスターでしばらく走って1時間以内の近場の渓流に到着した。




久しぶりのニジマス川は予想どおり、ニジマスの魚影が驚くほど濃くなっていた。
































大小のニジマスが思い切り細い渓流竿を絞り込んでは、派手派手しくテールウォークをやったり、きゅんきゅんと糸鳴りをさせたり、野性化ニジマス釣りはひたすら快感だ。














































私の場合は釣れる魚は必ずしも大きくなくとも満足で、魚が小さいからとあなどることはまったくない。




それは釣り味もさることながら釣った魚を美しい魚体として映像にとらえることに最大の快感があるからだ。




というわけで、釣り針を呑まれないよう細心の注意を払いながら、せっせと釣っては撮影してリリースを繰り返した。





とりあえず、この項では幼魚から若魚の画像を提示して、次項で大型のニジマス成魚の画像をお示ししたいと思います。




川に多少のでっかいニジマスがいるだけでは、数年後寿命でそれが死んでしまえばおしまいです。





最も重大なことは稚魚、幼魚、若魚が十分いて、それらの頂点に比較的少ないデカニジマスがいるという構成パターンができているかどうかということになります。


ニジマス稚魚もよくかかり、それなりにけっこうな引きをします。







ここでは、野生化したニジマスが絶滅危惧種VU のオショロコマを完全に駆逐して、その後大繁殖しそれなりの生態系を形成しています。




私はオショロコマ棲息水域に侵入するニジマスはオショロコマ絶滅を防ぐ、ないしは先送りするために積極的に駆除(食べる)してきました。




しかし、最終的にニジマス一色に染まってしまったこの水域から、もはやオショロコマは消えて久しい。




外来魚だからと機械的に、ここのニジマス駆除を試みるのは、この後におよんではもはやまったく意味の無い陳腐なことです。




ここは私にとっては楽しいニジマス釣り場と割り切っています。



































川の様子はこのところの大雨でかなりの増水があったようだが、それが引いたばかりの感じです。





岸辺の草やフキが大増水で洗われ、水が退いた後、広範に寝てしまっている。




    この項、続く。 次は大型のニジマスがでてきます。




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ニジマスとイトウ戦わば。 イトウとニジマスの戦い。

2020-05-05 02:07:07 | ニジマスによる被害
ニジマスとイトウ戦わば。イトウとニジマスの戦い。


2019-3-30 (土) 晴れ のち 曇り



この時期になると、例年、一年間よくがんばったという節目に阿寒や知床などに孫たちと一泊旅行をしてきた。




2019年度は阿寒湖の あかん悠久の里鶴雅 にチェックイン。




ホテルのロビーには名物のイトウの池がある。














この日の夜、いつもの イトウの池には 60-70cmのイトウ3匹と ほぼ同じサイズの立派なニジマスが泳いでいた。







これまで、この池ではイトウしか見たことはなかったがニジマスが同時に放されているのは初めて見た。




これらの魚たちを撮影していると興味深い光景を目撃した。






ニジマスは鈍重なイトウより動きがはるかに素早く、しばしばイトウに接近し平行に泳いで威嚇しているかに見えた。




次の瞬間、自分の頭でイトウの横腹をドンと強く押して排除しようとする様子を見せたので驚いた。













また、さかんにイトウの眼前をぴゆーっと横切って威嚇したり、イトウの尾びれに激しく体当たりしたりした。




イトウはなすすべも無く、一方的にやられるばかりであった。




イトウたちは怖がって ?? たちまち池の隅っこに逃げてそこでじっとしている。






ニジマスは池の真ん中を悠々と泳いでいる。




体躯がほぼ同じサイズの場合、イトウはニジマスより圧倒的に弱いことは明白であった。




池のへりに張り付いていたイトウたちはニジマスが向こうへいってしまうとまた泳ぎだすが、ややしばらくするとニジマスが寄ってきてまた同じ光景が繰り返された。




恐らく 自然界でも同じようなことが起こることは容易に想像できる。




産卵時期がかさなるニジマスはイトウの産卵床を破壊することも知られており、ニジマスによる同サイズのイトウの追い払い、威嚇、エサの先取りなども考えられるため、イトウの生息水域にニジマスを放流することは決して好ましくないと思う。




阿寒湖には生態系の概念すらない昔に放流されたニジマスがかなり自然繁殖して、恐らくは在来の魚類に多大なる影響を与えていると思われるが、幸か不幸か、一見それなりの新しい平衡状態ができているかに見える。 





さらに絶え間ないニジマス放流で阿寒川水系は完全なニジマス川となってしまった渓流が多いが、これらは色々な意味合いで、もはや仕方がないと言えば仕方がないといった状況であろう。





それだけに、今現在、北海道に奇跡的に残っている稀少なオショロコマ生態系がニジマス汚染で消えてゆくことだけは避けるべきとおもいます。




皆さんご承知のとおり、ニジマスによるオショロコマ壊滅をなんとかくい止めたいということは本ブログの大きなテーマのひとつです。



ちなみに阿寒湖でもっとも繁殖している外来種はニジマスではなくてウチダザリガニと鯉ではないかと思われます。



   




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ニジマスバスターズにまもられた美しいオショロコマ個体群

2020-05-02 19:32:30 | ニジマスによる被害
ニジマスバスターズにまもられた美しいオショロコマ個体群


    


 
201X-7-15  (金)  曇り 19度C 



この日は朝から蝶( ウラジャノメ、ヒメシジミ )の撮影のあと、近くの渓流のオショロコマを見に行ったあと、もうひとがんばりしてもう1本の渓流、FK川のオショロコマの様子を見にいった。




他の釣り人の痕跡があった。




私の入る渓流では滅多に私以外の釣り人に会ったり、ほかの釣り人の痕跡を見ることはない。





ここは国道から林道に入ってすぐで、とても入渓しやすいからだろうか。





おそらく、今回はニジマス狙いの釣り人が入ったものと思われ、いつも多数のニジマスと少数のオショロコマがたまっているポイントに魚の姿はなかった。







仕方なくちょっと入渓しにくいが強引に草木をかきわけて進み、別のポイントへ降りた。







200mほど下流で倒木が通せんぼをしているところまで釣り下り、オショロコマを少し釣って撮影。











この渓流に特有の鮮やか紋理の♂などオショロコマ11匹を釣って撮影した。













成魚のみならず若魚、幼魚も釣れて世代交代、繁殖もそれなりに行われているようだ。














この渓流は、近年かなりニジマス汚染がすすみ、立派なたまりはことごとくニジマスに占拠されたかに見えるが何故かオショロコマは完全には負けてはいない。




その理由は、おそらく、何人か、この渓流にはニジマス狙いのニジマスバスター氏がいるためと思う。




彼らの加勢があるため、オショロコマたちは本来なら勝ち目のない宿敵ニジマスによる壊滅をまぬがれているのであろう。




実際、この日は普段は多いニジマスがことごとく釣られたようで、意外にも1匹も見かけなかった。




渓流の宝石などともてはやされる一方、ニジマス狙いの方にとってはオショロコマは食べてもおいしくない外道そのものであり、ここでは恐らく釣られてもリリースされているのではないかと思う。




ちなみにニジマスバスターズの方々には二通りがあり、一つは純粋にニジマスを食べるために釣って持ち帰る人たち、もう一つはオショロコマ棲息水域に侵入してオショロコマの存続を危うくするニジマスを積極的に駆除する方々です。




近年、絶滅危惧種VU オショロコマをニジマスによる壊滅から守る後者のタイプのニジマスバスターズの方々が増えています。




いずれのニジマスバスターズの方々も結果的にオショロコマを守り、地球温暖化にともない将来的に起こるかも知れない滅亡を先送りしてくれる強い助っ人ということができます。













この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。



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最源流のニジマスと腹部黒色斑点。

2020-04-29 10:53:43 | ニジマスによる被害
最源流のニジマスと腹部黒色斑点。


2019-5-3  (金)  曇りのち晴れ  16℃



最近、発見した北見市近郊のニジマス川の支流をしらみつぶしに調査しています。




この日はT川の支流S川のまた支流R川のまた支流のHDS 川に入ってみました。




ヒトの痕跡がまったくない細流で、もちろん釣り人の痕跡などない。




まさに源流域で切れ切れの細い流れはもうすぐ水源かと思われるような感じだ。




ところどころ、もしかしたら魚がいるかもしれないとがんばって提灯釣りをするが魚の気配その他生体反応がまったくない。



オショロコマはもちろん、アメマスもヤマベも、ハナカジカもなにもいません。



あきらめかけて帰ろうかと思った頃、小さな土管橋の下がちょっとしたたまりになっていて、そこで思いがけずニジマス成魚♂♀がかかった。




ものすごい引き。




こんな源流域にまでニジマスが侵入しているとは。




驚いたと言うより呆れかえってしまったが、もしかすると産卵のため遡上してきた♂♀かもしれません。




♀と思われる個体。





♂と思われる個体。すでに産卵行動が終わったのか釣り上げても放精はしませんでした。







最近、ニジマスの腹部に出現する黒色斑点に興味があります。











放流されたもともとの種苗に関係があるのか、遺伝的な変異か、渓流によって出現頻度や出現パターンが異なります。




腹部黒斑のパターンによって渓流を特定することさえ可能な場合があります。




撮影後、リリースしました。






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ニジマスとオショロコマの勢力逆転 ?

2020-03-03 02:07:04 | ニジマスによる被害
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ニジマスとオショロコマの勢力逆転 ?


2018-6-15 (金) 雨のち曇のち小雨のち曇のち小雨 最高気温6度C



2017年夏までに、ついにオショロコマが消えニジマス一色に塗り替えられてしまった渓流を久しぶりに見にいった。



2017年夏から秋にかけて、北見市周辺の渓流は未曾有の豪雨・大増水・大氾濫が繰り返され、さらに林道崩壊で大きな変化がみられた。



昨年の大雨被害の林道崩壊のためアクセス不可能になったり、すっかり渓相が変わってしまった渓流は数多い。




今回、調査にでかけた渓流も林道被害が目立ち、入り口で通行止めになっていたが自己責任で強引に侵入した。




実際には路肩軟弱化で、やや通行に注意すべきところが数カ所あっただけだった。




最初の橋から真下に見える大たまりを見下ろすと30-40cm のニジマスが6匹、瀬じりでゆらゆらやっている。




ここのニジマスは人影に敏感で、私の姿を発見し次々にぴゆーっとボサ下へ逃げ込んでゆくのが見えた。




林道を源流域へとすすみいつもの入渓場所から、身支度して川に降りた。




目の前のたまりに振り込むと、小型オショロコマがかかり、おおっオショロコマがいた とびっくり。



















昨年まではこのあたりは、ニジマス一色であったのだ。




続いて3匹オショロコマが連続して釣れた後に、やっと20cm ニジマスがきた。






このあたりにはかなりの魚たちがたまっていて一時間ほど、このたまりで釣っては撮影、リリースを繰り返した。












意外なことに、オショロコマが次々にかかる。





いつもはオショロコマは極めて稀で、ニジマスが圧倒的に多いポイントだが今日は違っており驚いた。





そこから下流に、いつも良型ニジマスがいるポイントが3カ所続くが、そこにもニジマスはおらずオショロコマが数匹づつ釣れたのみ。

 


不思議だ。いつもとは全然雰囲気が違う。 




もしかして先行するニジマス狙いの釣り人がいたのだろうか。しかしそのような痕跡はまったくなかった。




強いていえば繰り返された大雨増水の影響か、ポイントがかなり浅くなり流木が多数ひっかかって渓流相がかなり荒れた感じになっていた。




ここでいったん川をあがって昼食とした。




昼食後、下流域の二本の支流の合流近くのいつもはニジマスが多いところへ入った。







途中、岸辺にはフキを食べたためと思われるヒグマの真っ黒い糞が点々とあった。




最初のたまりでニジマス4匹。










パラパラと小型ニジマス。 いつもと違う。










その後はオショロコマばかりでニジマスとオショロコマの勢力関係がいつもの逆になっていた。




































合流部から下流は渓相が完全に変わり、オショロコマ1匹のみ。




下ってゆくと橋の上にまた立派なヒグマの糞。




いつもの駐車ポイントから川に降り、1時間ほど釣り登った。





昨年までの良ポイントはことごとく大雨大増水の影響で浅くなったり、流木がぎっしり積み重なったりして消えてしまい、まるで初めての渓流に入った気分だ。




この渓流全般にわたって流れそのものが完全に変わって、流れが直線化してしまったために、あちこちに枯れた三日月湖みたいになった場所ができていた。




そこは、かっては魚が多数たまる立派なたまりであったところだ。




要するに魚がたまる良好なたまりがほとんどなくなっていたのであった。




あの屈曲蛇行する美しい流れは大自然の猛威の為に、為す術もなく完全に消えてしまったのだ。




本格的なたまりらしいところはたった2カ所でそこでオショロコマと小型ニジマスが釣れたのみ。




午後4時。あたりが暗くなって強風が吹き始め気温がさらに低下すると急にヒグマの恐怖に襲われ始め、大急ぎで林道へでて車にもどった。




この日の調査ではかっての渓流相が大変貌し、さらにニジマスが減ってオショロコマが多くなり勢力関係が逆転しているのに驚いた。



 

最終的にこの日はオショロコマ19匹に対してニジマス10匹といった釣り果であった。




完全に勢力逆転だ。





あれほど多かったニジマスたちが減った理由は何だろう。





昨年、何度もあった未曾有の大雨・大増水で自然豊かな渓流相が激変し、屈曲蛇行していた渓流が浅い直線的な流れに変貌していること、その経過で枯れた三日月湖みたいな場所(もとはニジマスの良ポイント)が増えてしまった。




もしかすると、未曾有の大増水が繰り返されるうちにニジマスたちは、はるか下流域へと流されてしまったのだろうか。




急激な大増水時にはオショロコマは素早く小沢の奥深くへ移動して流されないように避難することが知られているようだが、新参者のニジマスにはいまだそのような生態がなく、ひたすら流されて水が引いた時、はるか下流域のタマネギ畑でひからびるといった事態でもおきたのだろうか。





想像たくましく理由を考えてみたが、本当のところはわからない。





今後、時間の経過とともにニジマスは消え、以前のようなオショロコマの楽園は復活できるのだろうか。





それともオショロコマ優勢はほんの一時のことで、またニジマス一色の川になってゆくのだろうか ??.





さらに継続して様子をみてゆきたいと思います。









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砂防ダムに守られた小規模なオショロコマ個体群とその将来

2020-02-23 15:41:53 | ニジマスによる被害
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砂防ダムに守られた小規模なオショロコマ個体群とその将来


   




20XX-7-20 (月) 晴れ 30度C 暑い




最後の砂防ダムの上流、いかにも最源流域といった渓流のまわりはうっそうたるオショロコマの森で、渓流は浅くて小規模だがが心が洗われるような美しい流れだ。






水は手がきれるほどに冷たくて、限りなく透明に澄んでいる。





川底はしばしば岩盤川になるが、この上流には砂防ダムはないせいか、きれいな小砂利の川底環境も多く、すばらしい。


















岩陰や小さなよどみにはオショロコマ幼魚や稚魚もみられ、小規模ながらそれなりのオショロコマ個体群とおもわれた。























成魚のみならず、各段階の稚魚、幼魚もみられ世代交代も順調であるかに見える。












川底のみならず川岸も荒れた感じはまったくなくて川そのものが暴れ川ではない。



渓流の岩や石にはびっしりと美しく緑のコケが生えていることがそれを物語っている。












オショロコマが大好き、私も大好きな類い希なる環境だ。













問題は、ここが最源流であるため、近い将来地球温暖化による水温上昇が起これば危険。




低水温に繁栄を依存しているオショロコマにとっては、さらなる逃げ道がないことだ。





源流域に追いつめられたが故に遺伝的に血が濃くなって行くための問題点も出てくるかも知れない。





ひらたくいえば比較的近い将来(10年単位か、100年単位か、それ以上か)、絶滅の可能性があるということです。





ただ、それは人間を含めた地球上のすべての生き物の将来とも繋がっている問題です。




とりあえず、私の場合は身近な 渓流魚や昆虫(特に蝶類)をそのような視点で見守ると同時にできるだけの期間、記録し続けたい。






       この項、続く。



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美麗オショロコマを攻撃的外来魚(ニジマス)から守る砂防ダム

2020-02-21 20:11:40 | ニジマスによる被害
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美麗オショロコマを攻撃的外来魚(ニジマス)から守る砂防ダム






201X-7-20 (月) 晴れ 30度C 暑い



この日、近年分布を広げ北見市へ侵入しつつある外来種のセセリチョウであるカラフトセセリを調査したあと、SKR 川源流域に生き残っているオショロコマを見にいった。




この渓流の下流域はニジマスが野生化・繁殖して在来のオショロコマを、ほぼ駆逐してしまった。







勢いづいて分布を広げていったニジマスはこの渓流上流域に連続して造られた高さ4-5mほどの砂防ダム三基にはばまれてそれ以上上流へは登れずにいる。





渓流の自然破壊の元凶ともされる砂防ダムが皮肉なことに源流域にかろうじて生き残ったオショロコマをニジマスの侵略から守っている形になっている。




アメリカでは今や希少種となり源流域に追いつめられたトラウトのカットスロート個体群をニジマスなどの攻撃的外来種からまもるため、外来種侵入防止目的のダムが積極的に造られている。





この SKR 川の砂防ダムは、ダム下流域の自然環境を著しく損なっている一方、奇しくも、ニジマス侵入防止ダムの役割をはたす格好になっているのだ。






林道をえんえんと川沿いに登って砂防ダム群を越えた最源流域でオショロコマを釣って手早く撮影し、すべて丁寧にもとの場所にリリースした。












































口紅オショロコマ。





ここのオショロコマはかなり美しい個体が多く、なかには口紅をつけたように口のまわりが朱色になる個体が見られる。













このような口紅オショロコマはここ意外では見たことがない。





山奥の清流に棲むハナカジカも、そこの自然度の高さを示すバロメーターだ。

















この項、続く。







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ニジマスの海中飼育に思うこと

2020-02-14 13:49:05 | ニジマスによる被害
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ニジマスの海中飼育に思うこと


ニジマスは類い希な攻撃的外来種として世界各地で猛烈に生態系を破壊し続けている悪役とされ、世界の侵略的外来種ワースト100に選定される一方、すぐれた釣りのターゲット種として、またおいしい養殖魚として、実は日本ではその悪行の数々がほとんど一般には知られていない( というより、あえて大っぴらにしたくない人々が多い )がために、さほど嫌われてもいないという微妙な立ち位置にあるトラウトです。





2019-12-15(日)の北海道新聞朝刊2P に近年の噴火湾漁業不振に悩む北海道八雲町と地元漁協でニジマスの海中飼育に乗り出すといった記事がありました。








ニジマスは、これまでも世界各地で広く海中飼育が行われてきました。




染色体操作や種々交配により、釣り人に身近な スチールヘッドやドナルドソン ばかりではなく実に多くのニジマス品種が生まれている。




近年わが国にはチリーなどで海中飼育で養殖されたものが相当量が輸入され、北見でも回転寿司トリトンで私が大好きな寿司ネタにもなっている。




正直にニジマスとは言わずに トラウトサーモン( 鱒鮭 ?? )と変な名前で呼ばれているが刺身にしても焼いてもおいしい。




今のところ、これがニジマスだと知っている人は実はかなり少ないのではなかろうか。




淡水で1Kg前後に育てた後、漁港などに設置した生け簀に移して海中飼育して肥育、さらに大きく育てるのが一般的なようだ。




魚粉など主体の栄養超満点のエサを大量に与えて一年で一気に3Kg まで育てるというから、その発育速度に驚いてしまう。




濃厚飼料で圧倒的に脂がのるため海中飼育では特にうまみが増してまろやかな味になるという。




霜降り肉和牛ならぬ霜降り肉ニジマスといったところでしょうか。まさに神戸牛のお魚版です。




確かに私が川で釣って食べる野性のニジマスとはまったくの別物であり、海中飼育ニジマスは圧倒的においしい。





オーストラリアでもニジマスは生態系破壊の元凶とされている一方で、いまやダントツ一番人気の魚料理は沖合の生け簀で海中飼育したニジマス料理で、これを紹介するテレビ番組を見ました。ちなみにオーストラリアでは海中飼育ニジマスをオーシャントラウトと呼ぶ。




このレストランの絶品ニジマス料理の予約は一年先まで満杯という。




 さて、これからが本題です。



北見市に近いオホーツクのサロマ湖ではかってニジマスの海中飼育が行われていたが大時化で海中飼育していた生け簀の網が破れて全部海へ逃げ出し、しばらくは近海でサロマスと呼ばれる大型海ニジマスが捕獲されていた。




そのせいかは定かでないが、サロマ湖のとなりの常呂川は、いまや大型ニジマス釣りでとみに有名です。





サロマ湖の少し北、紋別のサケ定置網には、近年81cm の海洋性ニジマスがかかった記録があります。





私はニジマスもブラウントラウトと同様にシートラウト化して、海を介して近隣の川に遡上し分布を広げる可能性があるのでは ? と危惧しています。




道東の標津沖ではしばしば現地でテツと呼ばれる大型海ニジマス(ギンピカニジマス)が捕獲されていたが最近ではどうだろうか。




私は標津沖のニジマス( テツ:スチールヘッドに由来 ? )の由来も、おそらくサロマ湖同様に海中飼育中のものが逃げ出した可能性はないかと考えています。




私は標津に近い知床のオルマップ川河口(ニジマスによりオショロコマが全滅した? 川としてあまりにも有名)や 植別川河口で大型ニジマスを多数目撃したり釣ったことがあり、近年では海に近い羅臼川下流でも、まさかの複数のニジマスが釣れています。




これらは一部の人による好ましくない密放流なのか、海中飼育中脱走したものに由来するのか、アラスカ・カナダなど原産地と同じく古来オホーツク海に細々と native trout として棲息していたものに由来するのか、はるかかなたの原産地から海を回遊してきてオホーツク海にたどり着いたものなのか、種々の議論はある。



これらとは別に知床の知西別川には地元青年団(当時は生態系という概念はまったくなかった)により放流されたニジマスが今も世代を重ねておりこれがスチールヘッド化し海と行き来している可能性もあります。




    ところで、この新聞記事に対して私は一体なにを言いたいのか。





とにかくニジマスを海に逃がさないよう気をつけて下さいということです。




新聞記事の最後も、そのあたりを多少は気にしているようで、生け簀から逃げて海洋環境や在来種に影響が及ばないように漁業者が注意深く管理に当たる と一応、文章上は優等生的文言で締めくくっている。




ただ、生け簀を二重にするとか、水中監視カメラを数台設置するとか、大時化の対策とか具体的な対策にはなにも触れていないのが気になります。




ちなみに私はニジマス脱走がなければ、ニジマスの海中飼育そのものに異を唱える気持ちはまったくなくて、おいしいトラウトサーモンも大好きです。




悪しき前例としては温室での受粉用に導入されたセイヨウマルハナバチが似たようなパターンであろう思います。




温室から逃げ出す可能性はないということで政府の許可を得たようですが、たちまち温室から逃げ出したセイヨウマルハナバチはいまや日本中で繁殖し生態系破壊の限りを尽くしており、もうどうにもなりません。




魚類と昆虫では繁殖力の面でまったく同一には語れませんが悪しき前例として認識すべきです。


我が家の庭のカクトラの花にきたセイヨウマルハナバチ。 尾部が白いのが特徴です。




八雲町と地元漁協のみなさん、どうかニジマスを逃がさないよう十分気をつけて、ご健闘を祈ります。





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早春 最初のニジマス釣り  その弐 糸切りリリースにひそむ危険

2019-11-29 14:02:43 | ニジマスによる被害
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早春 最初のニジマス釣り  その弐

糸切りリリースにひそむ危険





口からハリスを出したニジマスを半年後また釣った。


201X-5-3(日) 晴れ



入れ食い状態がひとしきり続いたあと、最後のチビニジマスが釣れるとパッタリと魚信がなくなった。



そこで、すぐ上流にもう2箇所、多少のニジマスがたまるポイントがあるので、そちらへ向かった。



川岸には早春の草花が咲き乱れている。






ポイントに着き、しばらく振り込みを続けると、同様にニジマスが釣れ始めた。











昨年秋以来ほぼ半年ぶりに、この渓流に入ったがニジマスの個体数はかなり多い。











オショロコマなど在来魚はとうの昔に駆逐されて壊滅し、野生化ニジマス一色になった渓流である。

































年に5-6回はこの渓流に釣りに入るが、このところニジマスはまったく減少することなく経過している。



ここではいくつかの理由で私以外の釣り人は見たことがないことと、釣ったニジマスは、ほとんどリリースしているせいかも知れない。



それを示唆するすごいニジマスが釣れた。 



このニジマスは半年前、私がうかつにも あわせが遅れて針を胃袋まで呑み込ませてしまい、針をはずすと組織損傷激しく悲惨な最期しかないであろうといった状況であった。



凄惨な光景を嫌い、歯でハリスを切ってリリースした個体だ。



しっかり覚えている。



今日、そいつが口からハリスを出しながらも、元気良く、またもや釣れてきたのだ。

  


今日は口に浅く針がかりしており、その針は丁寧にはずしてリリースしたが、昨年と較べると彼にとって今日のダメージはたいしたものではないだろう。



さて、このニジマスは今後どうなってゆくのだろうか。



ちなみに、不覚にも呑ませてしまった場合、私はしばしば糸切りリリースをしています。



イワナの実験では上手な糸切りリリースでは、呑ませてしまった釣り針が自然にイワナの体外へ排泄されることすらあるといいます。



とはいうものの、私自身は糸切りリリースを渓流によっては決して行いません。



たとえば、知床をはじめ極めて自然度の高い渓流の付近にはオショロコマなど渓流魚を重要なエサとして生活している鳥類(シマフクロウ、アオサギ、カワセミ、ヤマセミ、カワガラスなど)がいます。



オショロコマを糸切りリリースするとこれら貴重な鳥たちが釣り針ごとその渓流魚を食べてしまう可能性があるからです。



死んだシマフクロウの消化管に多数の釣り針があったなどという事態になれば知床の釣りが禁止になる可能性すらあります。



ヤマセミ。知床にて。2017-6-15。 動物写真家 藤原美智雄氏撮影。



北見市近郊の、このニジマス川は本来の原始の自然は消えて久しく、伐採後の広大な二次〜三次林の中を流れており、これら貴重な鳥類はまったく見られません。




この日は最終的に小型ニジマス100匹前後を釣り、すべてリリース。夕方には釣りを終了した。



夢中で野生化ニジマス釣りを楽しんだ早春の一日でした。



面倒くさがってコッヘルを使わず指で針はずしをしていたために、気がついたら親指と人差し指の爪が欠けてしまっていた。



妻は沖縄へ短い旅行で不在。そこで夜は蝶友のF氏と とりとめのない長電話。



夕食は 近くのスーパーでマグロずくし生寿司。1980円の500円引き。



最近視力が落ちて 最初の1の数字がかすれて見えず実は980円と思って買ったのであった。



安い。980円の500円引きかとおもったのでした。


いずれにしても、とてもおいしかった。よい日でした。





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早春。最初のニジマス釣り  その壱

2019-11-25 21:02:21 | ニジマスによる被害
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早春。最初のニジマス釣り  その壱

       
        

201X-5-3(日) 晴れ

この日、蝶の撮影も兼ねていくつかの北見市近郊の渓流を見に行ったが、どこも笹濁りで雪解け増水が目立ちいつもより水位が20-30cmも高い。


そのため川は真っ平らな急流となって、魚のたまりそうなよどみがすべて消えていた。



こんな急流に釣り糸を垂れても釣りにならない。



思案のすえ、いつもニジマスが多い、とある十勝川水系の支流へむかってみた。



そこは、なぜか水深2mほど、6畳ほどの小規模だが立派なたまりがある。



どこまでも限りなく浅いダラダラ川であるこの渓流でニジマスがたまる数少ないポイントのひとつである。



この時期、ニジマスが釣れるとすればこのたまりしかないといったマル秘ポイントだ。



幸い、いったん雪解け増水したものの、そのあと水が引いたようで、そこにフキノトウが沢山出ている。



水量はさほど多くない。




最初の15分ほどは、なにも魚信なし、生体反応なし。



これはこの界隈の渓流でのニジマス釣りではよくあることで、これで魚がいないと判断してあきらめるとニジマスは釣れない。



これに限らず、一般的に早春の渓流魚はてごわい。



喰いの立っているときのニジマスやオショロコマは幼児にでも釣れるが、そうでないときは釣り場ごとの微妙な経験にたよるしかないだろう。



とにかく身を低くして流れのさざなみで魚からこちらが見えないような位置から、いかにも自然に流し込む形であきらめずに振り込みを続ける。



果たして、実はこのたまりには小型ニジマスがごっそりたまっていた。
























最初の一匹が、はげしく魚体を震わせながら引っこ抜かれると、喰いが立ったのかおもしろいように釣れ始めた。














20cm程度のニジマスでも、流れに乗って猛烈に細い渓流竿を引き絞る。














ウィウィウィと道糸が水面を切り、かすかに鳴って、快感だ。



条件のよい釣り堀よりも良く釣れる感じ。



釣っては手早く撮影、丁寧にリリースを繰り返す。









ここは長らく完全なニジマス川で他の魚類はいない。




軽い試し釣り気分で川に入ったのでウェーダーをはいておらず長靴なのを忘れていた。




魚の撮影のため流れにひざまずいたとたん下半身ずぶぬれになった。


             この項 続く。


       
        キタミフクジュソウ。




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野生化ニジマス35匹以上、オショロコマわずか1匹

2019-11-18 19:46:01 | ニジマスによる被害
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野生化ニジマス35匹以上、オショロコマわずか1匹







201X-5-16 (土) 晴れ 20℃







さらにダム下のすぐ下流のたまりでニジマス5匹。




その下流、たまりに2匹の小型ニジマス。
 



本命のいつもの深いたまりを探ったが大型はおらず今日は小型ニジマスのみ。






結局この日は砂防ダム下流ではニジマス35匹(幼魚〜30cm成魚)オショロコマ成魚♂1匹という結果になった。


最初からリリースを念頭に早あわせに徹したせいか、このほかかなりのニジマスを釣り落としているのでニジマス実数はもっともっと多い。

































































釣ろうと思えば、さらに多数のニジマスを確認することはできようがこの日はこれまでとした。





というより朝から多数の渓流魚を釣って撮影するのはこのあたりが体力の限界で、釣りの楽しみというよりは苦しみめいた感覚が芽生えてしまったのでした。





かってはオショロコマしかいない水域であったが、今や攻撃的外来種ニジマスが大繁殖して在来種のオショロコマの命運はほぼ尽きたと言えます。




この渓流に放流されたニジマスが繁殖の気配を見せ始めてから、オショロコマを壊滅させるまでは、およそ20年ほどでしょうか。( 5-6年でオショロコマが消えた川もある。)



放流した人たちは、恐らく生態系に関する概念や知識もさだかでない時代に、ひたすらでっかいニジマスを釣りたい一心でオショロコマのことなどまったく念頭になく、おそらく発眼卵埋没放流や稚魚の放流を熱心にくりかえしたのでしょう。




とはいえ、この期におよんでは、この水域のニジマスはもはや駆除など不可能だし無意味でもある。(この数百年間の人類の歴史と重ね合わせると理解しやすいかもしれません。)




今回は撮影させていただいたニジマスたちは全て丁寧にリリースしました。




今回、最源流域へニジマス侵入の兆しがみられ一般的に山岳渓流的な環境を嫌うニジマスだが今後の動向が心配である。









この項、 終わり。









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ニジマス大繁殖

2019-11-14 20:44:08 | ニジマスによる被害
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ニジマス大繁殖


      
      


201X-5-16 (土) 晴れ 20℃



そのあと今度は放流ニジマスが大繁殖中のダム下へ入った。












大小ニジマス入れ食い状態で、たちまち20匹ほどを釣って撮影。





















































 


最後にオショロコマ成魚1♂のみ思い出したように釣れてきて、まだ細々と生き残ってはいたようだ。








比較的大型のニジマスの口キズは明らかに私たちが昨年リリースした見覚えのある個体と思われた。



















     この項、続く。








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