ニジマスの海中飼育 : 短期飼育実験結果と2020年度サケマス漁もよう
我が家で購読している北海道新聞によれば 2020-6-1 渡島管内八雲町と地元2漁協が共同で試験的に海面養殖してきたニジマスが初水揚げされた。



ニジマス幼魚780匹を放して養殖を開始。約半年で 平均体重3.5kgまで育てたが、こんなにも大きくなるのかと担当者たちが驚くほどの成長ぶりで、780匹放して722匹回収で飼育効率もよかったようだ。
今後二年ほど試験的養殖を継続し費用面などで採算がとれるかどうかを検証してゆくという。この養殖ニジマスを将来、北海道二海サーモンのブランド名で売り出す予定。

新聞によれば道内初の試みと紹介されているが、実際にはニジマスの海中飼育は北海道では稚内漁協がすでにおこなっており軌道にのっているらしい。
問題点としては、ニジマスの海中飼育は普通の漁港では大時化の高波で飼育用ネットが破損されるため無理だという。
今回の八雲町の海中飼育も長期的問題点として、このあたりをどうクリアするかが今後の課題と思われます。
実際、過去に道東の標津漁港やサロマ湖でニジマス海中飼育が行われたようだが嵐で飼育ネットが破損、ニジマスが海に逃げ出して近隣の河川などに遡上して繁殖した可能性が考えられている。
その後しばらくは標津沖で海洋型大型ギンピカニジマス(現地ではテツと呼ばれた)が捕獲され、サロマ湖でも同様な個体が捕獲されサロマスと呼ばれていた。
このほか仙台漁協ではギンザケの海中飼育を順調に行ってきたが、大時化などで飼育ネットが破損し大量のギンザケが海に逃げ出した。
最近、北海道鱒浦の定置網には、しばしばこのギンザケがかかる。魚体が異常にギンピカで真っ赤な魚肉なのですぐわかるという。
地球温暖化による海水温上昇で北海道で稚魚放流したサケ・マスは サハリン、カムチャッカ、カナダ などの低水温域へ北上してしまい 当地ではサケ・マスの大漁が続いているもよう。
一方、東北・北海道ではこのところサケマス不良が続いてきた。
こまったことに近親交配が続いた結果だろうか、川へ遡上するという特性が失われたサケの群ができてきて、これらは沿岸部の水深70m程度の低水温層に群泳するようになってサケ遊魚の対象としてはありがたいことだが一方で、実際に川への遡上する個体数が激減しているという。
これまで川へ遡上する手前で捕獲され飼育池で飼育後採卵・人工授精といったパターンでサケマスの稚魚年間10億匹を作って放流してきたが地球温暖化による海水温上昇をきっかけに種々問題が出てきているようだ。
ところで、今年は。
今のところ、昨年までとは打って変わって、オホーツクではカラフトマスは順調な水揚げが続き、サケも主体となる 4年魚の回帰が復活し、水揚げは順調だといい今後の漁模様に期待がかかっている。
一方、太平洋側のサケマス定置網漁の漁獲は例年の 1/10 程度に落ち込んでおり海水温の上昇が顕著なのが大きな理由らしい。
定置網をあげるとサケマスは激減、その代わり なんと南洋系のマンボウやブリ、時にはクロマグロまでが入るという異常事態になっているという。
以上、ニジマスの海中飼育の話から、ずいぶんあちこち話が飛びましたが、かなりの部分、私が懇意にしていただいているサケマス定置網をやっている漁師さんからの受け売りが含まれています。
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ニジマス幼魚780匹を放して養殖を開始。約半年で 平均体重3.5kgまで育てたが、こんなにも大きくなるのかと担当者たちが驚くほどの成長ぶりで、780匹放して722匹回収で飼育効率もよかったようだ。
今後二年ほど試験的養殖を継続し費用面などで採算がとれるかどうかを検証してゆくという。この養殖ニジマスを将来、北海道二海サーモンのブランド名で売り出す予定。

新聞によれば道内初の試みと紹介されているが、実際にはニジマスの海中飼育は北海道では稚内漁協がすでにおこなっており軌道にのっているらしい。
問題点としては、ニジマスの海中飼育は普通の漁港では大時化の高波で飼育用ネットが破損されるため無理だという。
今回の八雲町の海中飼育も長期的問題点として、このあたりをどうクリアするかが今後の課題と思われます。
実際、過去に道東の標津漁港やサロマ湖でニジマス海中飼育が行われたようだが嵐で飼育ネットが破損、ニジマスが海に逃げ出して近隣の河川などに遡上して繁殖した可能性が考えられている。
その後しばらくは標津沖で海洋型大型ギンピカニジマス(現地ではテツと呼ばれた)が捕獲され、サロマ湖でも同様な個体が捕獲されサロマスと呼ばれていた。
このほか仙台漁協ではギンザケの海中飼育を順調に行ってきたが、大時化などで飼育ネットが破損し大量のギンザケが海に逃げ出した。
最近、北海道鱒浦の定置網には、しばしばこのギンザケがかかる。魚体が異常にギンピカで真っ赤な魚肉なのですぐわかるという。
地球温暖化による海水温上昇で北海道で稚魚放流したサケ・マスは サハリン、カムチャッカ、カナダ などの低水温域へ北上してしまい 当地ではサケ・マスの大漁が続いているもよう。
一方、東北・北海道ではこのところサケマス不良が続いてきた。
こまったことに近親交配が続いた結果だろうか、川へ遡上するという特性が失われたサケの群ができてきて、これらは沿岸部の水深70m程度の低水温層に群泳するようになってサケ遊魚の対象としてはありがたいことだが一方で、実際に川への遡上する個体数が激減しているという。
これまで川へ遡上する手前で捕獲され飼育池で飼育後採卵・人工授精といったパターンでサケマスの稚魚年間10億匹を作って放流してきたが地球温暖化による海水温上昇をきっかけに種々問題が出てきているようだ。
ところで、今年は。
今のところ、昨年までとは打って変わって、オホーツクではカラフトマスは順調な水揚げが続き、サケも主体となる 4年魚の回帰が復活し、水揚げは順調だといい今後の漁模様に期待がかかっている。
一方、太平洋側のサケマス定置網漁の漁獲は例年の 1/10 程度に落ち込んでおり海水温の上昇が顕著なのが大きな理由らしい。
定置網をあげるとサケマスは激減、その代わり なんと南洋系のマンボウやブリ、時にはクロマグロまでが入るという異常事態になっているという。
以上、ニジマスの海中飼育の話から、ずいぶんあちこち話が飛びましたが、かなりの部分、私が懇意にしていただいているサケマス定置網をやっている漁師さんからの受け売りが含まれています。
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