オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

湧別川水系、最源流、初冬のオショロコマ その壱

2021-01-05 21:34:05 | 渓流魚、蝶、自然
湧別川水系、最源流、初冬のオショロコマ その壱

      


20XX-11-8 (土)  晴れ  寒い



朝9:30 出発。




M川水系支流沿いに、はや凍りはじめている道をさかのぼり、小高い峠を越えて下ってゆくとY川水系の支流の一つMR 川の源流域に到達する。




今日は良い天気。





この支流沿いの荒れ果てた林道をえんえんと遡り最源流域に棲息するオショロコマを見にいった。











ここは林道の状態が悪く、標高が高いせいか天候がとみに不安定で、ヒグマの気配もとりわけ濃厚なため、入ってゆくのがとてもおっくうな水域のひとつだ。





水温は夏場でも常に10度C 前後と低いためか、アメマスはじめ他の魚種はみられず唯一小型のオショロコマのみが棲んでいる。




























下流域に多数の砂防ダムがあるためニジマスの侵入はまったく不可能で、いまだ原始の生態系を保っている類い稀な水域だ。
















渓流の様子は荒々しい山岳渓流の様相だが、原始林の中、まさにオショロコマの森を流れており渓流環境は安定して多少の大雨などに影響されることはない。





うっそうとした森の保水力は底しれず、川岸の岩も苔むして、川底環境もきわめて安定しているように見える。




オショロコマはところどころに見られる深みで流れのおだやかなポイントに5-20匹くらいずつ群れる形で見られた。




































川を見ながらすすみ、そのような場所を選んでオショロコマのひろい釣りをしながら撮影した。


























産卵行動後、体力が改善してきた個体群だ。














ここでの産卵行動はあまり過酷なものではなかったようで、傷だらけで尾びれがすり切れたような痛々しい個体はみられないが、やや痩せているものが多い。












しかし、やせてはいるが不健康な感じはまったくない。





時期的にオショロコマの活性はあまり高くなく、夏場のように振り込んだとたん食い付くようなことはない。




かといってあまり誘うような釣りかたをすると呑まれてしまうので最初のかすかな気配でアタリをとって釣り上げるしかない。そのため、かなりの個体を釣り落とした。




源流域の個体群なので 尾叉長10-15cm と、とても小型の状態で成魚になっているようだ。小説やマンガでは必ず源流に大型魚が棲むが、現実には源流で大型化して有利なことは何もない。














外見はきわめて多彩。♂の腹部は黄色く♀の腹部は白い。




知床や斜里川水系のように、ある特定の形態的特徴へと収束している気配はない。





すなわち遺伝的には依然、多様性に富んでいる健全な個体群にみえる。


  



      この項、続く。


     撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。





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