ニジマスとオショロコマの戦争、フロンティアの上流、つかの間のオショロコマ聖域。
2014-8-22(金) 晴れ後曇り後雨
雨がぱらつきだした。
その後 一路源流域へ向かってしばらく林道を走り、途中で川と林道が接するところから入渓。
このあたりはいまだオショロコマのみの生息域でニジマス汚染は無いだろうと思われた。
100m ほど下ったが 良型オショロコマがよく釣れた。




























さらに えんえんと登って通称土管下おおたまりまでは良型オショロコマとオショロコマ若魚がよく釣れた。




















しかし、最後に招かれざる客、ニジマス若魚1匹を釣った。思いがけない場所で、わずかだがニジマス汚染が始まっている。オショロコマの聖域奥深くでも、密かにニジマス自然繁殖が始まりつつあるようだ。

ニジマスは密やかにこんな上流にまで侵入していた。
しかし、このおおたまりに泳いでいるのは今のところ全てオショロコマのみと思われるものの、実はこれまでニジマスが釣れることはごくごく稀にあった。
それでも、この土管橋から大溜まりへと流れ落ちる落差約60cmほどがオショロコマの完全聖域へニジマスが遡上するのを妨げている最後の障壁と思われ、ここから上流はこれまでのところニジマスは確認していない。

雨がかなり強く降り出したので今日は午後4:44 釣り終了。
フロンティアの上流〜源流にかけての釣り果の単純比較では ニジマス1匹、オショロコマ20匹。
今日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。

両者の分布状態を見ると全流呈15-6Kmほどのこの渓流は従来はオショロコマのみが豊富に棲息していた。放流されたニジマスの自然繁殖が始まってからはオショロコマは下流域から漸次消え始めた。ニジマスが上流方向に分布域を急速に広げる一方で、オショロコマは源流域に向かって激しく追い立てられる形でニジマスと置換していった。
ニジマスとオショロコマの混生水域最前線(フロンティア)では猛烈な勢いでオショロコマが駆逐されつづけており、フロンティアはどんどん上流へと移動しつつある。混生水域では一般的に大きな順にニジマスが釣れてきて最後にオショロコマが釣れてくる。また、ニジマスはより立派なたまりを占拠しオショロコマは岩陰などの小さなたまりに追いやられている。圧倒的運動能力の差からエサの先取りや、威嚇・追い払いが行われ、ときには大型ニジマスによる捕食もあると思われる。結果としてオショロコマは上流へ上流へと追いやられニジマスに置換されて行くのだと考えられる。
今では前述の土管下おおたまりの上流(最源流域)2km ほどが、オショロコマのみ棲息する完全聖域 となっており、この水域が最後の砦といった状況である。しかし、大雨で異常大増水時などに、ここがニジマス軍団に突破されるのは時間の問題と考えている。
ここのオショロコマは、他の水域の例をみれば、このままでは必ずや絶滅すると思う。しかし実際に将来どのような経過をとって行くのか本当のところはわからない。今の心境は、自分に出来ることとしては、せめてここのオショロコマの美しい画像と、今後の経過をできるだけ正確に記録しておこうという思いしかない。
午後5時。武装解除して帰路につく。 疲労困憊。
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雨がぱらつきだした。
その後 一路源流域へ向かってしばらく林道を走り、途中で川と林道が接するところから入渓。
このあたりはいまだオショロコマのみの生息域でニジマス汚染は無いだろうと思われた。
100m ほど下ったが 良型オショロコマがよく釣れた。




























さらに えんえんと登って通称土管下おおたまりまでは良型オショロコマとオショロコマ若魚がよく釣れた。




















しかし、最後に招かれざる客、ニジマス若魚1匹を釣った。思いがけない場所で、わずかだがニジマス汚染が始まっている。オショロコマの聖域奥深くでも、密かにニジマス自然繁殖が始まりつつあるようだ。

ニジマスは密やかにこんな上流にまで侵入していた。
しかし、このおおたまりに泳いでいるのは今のところ全てオショロコマのみと思われるものの、実はこれまでニジマスが釣れることはごくごく稀にあった。
それでも、この土管橋から大溜まりへと流れ落ちる落差約60cmほどがオショロコマの完全聖域へニジマスが遡上するのを妨げている最後の障壁と思われ、ここから上流はこれまでのところニジマスは確認していない。

雨がかなり強く降り出したので今日は午後4:44 釣り終了。
フロンティアの上流〜源流にかけての釣り果の単純比較では ニジマス1匹、オショロコマ20匹。
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両者の分布状態を見ると全流呈15-6Kmほどのこの渓流は従来はオショロコマのみが豊富に棲息していた。放流されたニジマスの自然繁殖が始まってからはオショロコマは下流域から漸次消え始めた。ニジマスが上流方向に分布域を急速に広げる一方で、オショロコマは源流域に向かって激しく追い立てられる形でニジマスと置換していった。
ニジマスとオショロコマの混生水域最前線(フロンティア)では猛烈な勢いでオショロコマが駆逐されつづけており、フロンティアはどんどん上流へと移動しつつある。混生水域では一般的に大きな順にニジマスが釣れてきて最後にオショロコマが釣れてくる。また、ニジマスはより立派なたまりを占拠しオショロコマは岩陰などの小さなたまりに追いやられている。圧倒的運動能力の差からエサの先取りや、威嚇・追い払いが行われ、ときには大型ニジマスによる捕食もあると思われる。結果としてオショロコマは上流へ上流へと追いやられニジマスに置換されて行くのだと考えられる。
今では前述の土管下おおたまりの上流(最源流域)2km ほどが、オショロコマのみ棲息する完全聖域 となっており、この水域が最後の砦といった状況である。しかし、大雨で異常大増水時などに、ここがニジマス軍団に突破されるのは時間の問題と考えている。
ここのオショロコマは、他の水域の例をみれば、このままでは必ずや絶滅すると思う。しかし実際に将来どのような経過をとって行くのか本当のところはわからない。今の心境は、自分に出来ることとしては、せめてここのオショロコマの美しい画像と、今後の経過をできるだけ正確に記録しておこうという思いしかない。
午後5時。武装解除して帰路につく。 疲労困憊。
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