オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

オショロコマと攻撃的外来種筆頭ニジマスとの絶望的な戦い。

2021-12-11 22:54:48 | ニジマスによる被害
オショロコマと攻撃的外来種筆頭ニジマスとの絶望的な戦い。

2014-8-22(金) 晴れ後曇り後雨


AM 10:00 自宅を出発。この6-7年の間に放流虹鱒が自然繁殖を始めて、みるみるオショロコマを駆逐し虹鱒一色になってしまった渓流へニジマス調査に出かけた。



二股分岐やや下流のたまりから入渓。そこから200mほど上流までを探った。





昨年までは、このあたりはニジマスとオショロコマがせめぎ合う、フロンティアでした。





少し前の大雨大増水であふれた水が引いた痕跡が生々しい。




今日は、ニジマスが入れ食い状態でヒットする。







































































その上流は平坦なダラダラ川となり魚信が遠のき川からあがった。ここまででニジマス大小12匹。














オショロコマは4匹。












昨年までは、ここはオショロコマしかいなかったのだが一気にニジマス優勢の混生水域になっていた。




ニジマスは分布域をさらに上流へと急速に拡大したことになる。




そのあと二股の右側支流を上流200mほどまで釣った。




最初は各たまりに必ずニジマスがいたが やがて魚信が遠のき引き返した。






















ここではニジマス若魚〜30cm成魚8匹、オショロコマ2匹であった。





ここまでは一見、ニジマスとオショロコマが混生しせめぎ合っている水域に見えるが、ニジマス20匹に対し、オショロコマは6匹が釣れたのみでニジマス圧倒的優勢水域と言える。

ニジマスは写真枚数が多いですが実際に釣った数は20匹。このほか、早あわせに徹したために、ほぼ同数のニジマスを釣り落としています。オショロコマの釣り落としはありませんでした。





これまで、こういった混生水域(フロンティア)はたちまちニジマス一色になり、オショロコマはニジマスに追い立てられ、フロンティアはどんどん源流域へ向かって移動してきた。





たとえはあまり良くないかも知れないが、圧倒的武力差で先住民インディアンの領地を奪い続けて、辺境へ辺境へと追い立てていった白人系移民たちの黒歴史と同じパターンと考えればわかりやすいかもしれない。





この国が、暴力でチベットを乗っ取りさらにウィグル自治区を乗っ取り併合しつつある国を、人権問題として非難しているのは、心の奥で後ろめたく思っている黒歴史のせいでしょうか。( 当然違うと思うけど )





これらは、単純な善・悪、きれいごとかどうか、といったありきたりの既成概念では計りきれない人類( ヒトという動物 )の本能そのものの歴史かもしれませんが、オショロコマとニジマスの戦争も同じといえる。




この場合、短期的な勝敗とはまた別に、ヒトと同じく総合的に強いものが最終的には勝ち、勝った方が正義になってゆくと思われますが、私は大好きなオショロコマが絶滅するのは少しでも先送りしたいと考え、加勢してきました。



さらに、繰り返しが頻回になりますがオショロコマは今や貴重な遺伝子資源でもあり、決して一部の熱狂的ニジマス釣りマニアのためにこの世から消えてしまっても良いものではありません。




また、比較的長く観察している水域では、おもいがけず劣性であったオショロコマが戦に勝ちつつあるところが出てきており、これは一時大繁栄する外来種が、その後急速に衰退することがあるという比較的稀な例かも知れません。




撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。


    この項、続く。


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