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想像を絶する水芭蕉の大群生地。
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北見市から層雲峡へ向かう途中、石北峠の登り口みたいなところに、かってイトムカ 水銀鉱山の鉱石洗浄水を貯めた広大な沈殿池がありました。残渣を沈殿させた上澄みみたいなのが無加川源流に放出されていたのです。
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かっての軍事大国日本は軍艦の塗料用などに大量の水銀が必要でイトムカ は東洋一の水銀鉱山として栄えました。水銀中毒患者専用の大きな病院もありました。
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現在、無加川はニジマスの自然繁殖河川として釣り人に知られていますが、旭川医大公衆衛生学教室にこの川のうぐいなどを持ち込み原子吸光法で調べたことがあります。高濃度の水銀濃度に驚いたことがありました。それ以前から水銀汚染の恐怖から無加川で捕獲した魚類は食べないという北見地方の暗黙の風潮がありました。
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イトムカ 水銀精錬工場が稼働していた頃の光景を覚えていますが、あたり一帯の山肌の樹々は水銀蒸気の毒で枯れ果て、山中、白い白骨みたいな枯れ木であったことを思い出します。
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現在は水銀鉱山は閉山し、山肌は何事もなかったかのように緑が復活し、利用価値のなくなった広大な沈殿池はほぼ干上がったような感じで広大な湿地になってしまいました。
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いつの頃からか、そこに水芭蕉が大繁殖して、現在では水芭蕉一大群生地になったのです。なかなか見にゆく機会がなかったのですが、この日機会があってここを訪れてみました。
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見渡す限りの水芭蕉群生地ですが、川や池などの風景水がなく、背景の山並みもなく、おまけに曇った日だったのでよく見る美しい尾瀬の風景とはちょっと異なります。要するに水芭蕉だけがごっそりあって、いわば広大なビート畑の水芭蕉版といった感じでした。
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日本人の心のふるさとみたいな曲、夏の思い出 で水芭蕉が歌われます。
夏が来れば思い出す。はるかな尾瀬、とおい空。霧の中にうかびくる やさしい影 野の小路
水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている水のほとり しゃくなげ色にたそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
世界的に見れば水芭蕉( Lysichiton camtschatcensis) を愛でる民族は日本人だけらしくて私は、尾瀬の水芭蕉を歌った歌( 江間章子作詞 中田喜直作曲 夏の思い出 )がそのルーツではないかと思っています。英語では水芭蕉はスカンクキャベツ( Asian skunk cabbage )と蔑称されているしまつ。
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水芭蕉がそんなスカンクみたいな不快な匂いを発するのか、長年気になっていたので、今回思い切って水芭蕉の匂いを嗅いでみました。
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匂いは何もなく全くの無臭で長年の私の誤解はいっぺんに解けてしまいました。
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ミズバショウを印象ずける真っ白な部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」とよばれ、中心部の黄色いコーンを思わせる花を守るために葉が変化したものです。
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北海道オホーツク海側の沢筋にはどこも水芭蕉が満開で、あちこちに有名な群生地があり、この時期の観光スポットになっているようです。
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この日、ここを訪れていたのは私唯一人で、時に水芭蕉の根を食べるというヒグマが多い場所と聞いていたのでビクビクしながら手早く見物してデジカメ撮影ののち、すみやかに退散しました。
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