JR大和路線の初乗りは先日書いたJR奈良線に初めて乗った大回り乗車の際だった。その当時は所謂春日塗りの113系が快速に使用されており、その春に登場したばかりの221系とともに大和路快速と命名されて運転されていたように思う。関西線快速の大阪環状線への乗り入れは古くから行われていて、幼少の頃に弁天町の交通科学博物館へ連れて行って貰うのに113系の快速に乗った記憶がある。湘南色の113系はあまり好きではなかったが、春日塗りと阪和色は好きだったので113系の快速が来るのを楽しみにしていた。
大和路線初乗りの時に遠くに見えた法隆寺には感動した。あの当時は見通しが良かったのか法隆寺が今よりもよく見えたように思う。それだけあの付近に住宅が建て込んだということなのだろうか。その後何度か大回り乗車で大和路線に乗っているが、113系快速に乗ったのは最初で最後となり、以降は221系大和路快速に乗ることが多かった。大和路快速は最高速度120km/h運転が売りで、平地の高井田付近まではかなり飛ばして走っていたが、大和川の渓谷に沿って走る区間では速度を落として走っていた。快速運転と山間部での旅行気分を1度に味わえ、王寺以遠では法隆寺も見えるし、奈良付近では若草山も見えるし、変化に富んだ車窓風景が味わえる路線として気に入っていた。また、当時は221系は新快速と一部の快速と大和路快速にしか運用されていなかったので、221系を存分に楽しめる路線としても重宝した。ちなみに大和路線の木津以東に初めて乗車したのは学生時代に18きっぷを使って東上した折に乗り潰した。また、新今宮~JR難波間も学生時代に乗っており、湊町時代のJR難波駅には行ってない。
大和路線も今後外環状線が開業するときに大変革期が訪れるだろう。221系大和路快速の動向も気になるし、外環状線へ直通する快速の運転も期待される。ミナミを通らない外環快速にどれほど利用が結びつくかわからないが、キタ優勢の大阪事情を考えればキタへの直通はある意味魅力的ではある。いずれにしても今後の大和路線の飛躍に期待したいし、大和川の渓谷や河内堅上の桜など風光明媚な車窓風景はいつまでも残って欲しい。