私が東海道新幹線に初めて乗ったのは、前にも少し書いたが、七五三で熱田神宮に参拝した時だ。家族総出で名古屋まで鉄道旅行のサービス付の七五三をしてもらったのは当然ながら私が幼少の頃から鉄っちゃんだったためだろう。名古屋までなので、こだまに乗ったはずだ。新幹線がどうだったかあまり覚えていないが、ビュッフェでオレンジジュースを頂き、その時に関ヶ原付近で散水されていたのを思い出す。その他のことはあまり覚えがない。
初乗りは名古屋止まりだったが、国鉄謝恩フリーきっぷの際は東京-新大阪間を通しで乗った。但し、疲労困憊夢うつつだったため、こちらもほとんど記憶がなく、3時間寝ていたという感じだった。その後は新幹線に乗る機会もお金もなく過ごし、久しぶりに新幹線に乗ったのは学生になってからだった。学生時代も大概18きっぷばかりを使う貧乏旅行のため新幹線とはあまり縁がなかったが、18旅行に疲れて、おまけに初の一人東上をした時に東京弁アレルギーを起してしまい、とっとと帰りたいと思って、東海道線を西下した途中の熱海でワープしようと言うことで、熱海~名古屋間でこだまを利用したのが久々の東海道新幹線利用となった。その時はまだ0系が走っていた時代で、正直100系に乗ったことがない身分だったので、また0系かよ(またといっても3度目)と思いながら乗ったのを覚えている。0系こだまはゆっくり走っているという感じがしたが、ゆっくり走っているせいかカント量が凄いこともあって物凄く車体が傾いているのを感じたのを思い出す。あの時は正直酔うかと思ってぐらいきつかった・・・前日慣れぬ夜行で東京入りしたことも要因と思われる。
その後は学生時代には数えるほどしか乗れなかったが、社会人になって少しはブルジョワ鉄(と言っても18主体には変わりないが)をできるようになって、東上した帰り(行きはたいていムーンライトだから)にちょくちょく東海道新幹線を利用するようになった。しかし、私が新幹線に年に数回は乗るようになった時には既に東海道から100系は姿を消しており、ついぞ東海道新幹線で100系に乗ることはなかった・・・はずだ?山陽では乗っているので、東海道では乗ってないはずだけど・・・そのあたりは少々あやふやだ。
東海道新幹線もこの夏之N700系デビューにより、とうとう6世代目の車両に突入する。500系の東海道からの引退も近いようだが、名車500系も標準化の波には勝てなかったのかと少々残念に思う。輸送事情にあった車両施策は見事と言えるが、JR東日本の標準通勤電車同様、日本を代表する東海道新幹線が没個性の世界に浸るのは少々寂しい気がする。