EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

生まれて初めて夜行バスに乗る~出雲エクスプレス~

2011年10月03日 | 山陰

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 9月30日金曜日。10月1日から使用開始の鉄道の日記念乗り放題きっぷを利用して山陰方面へと出かけました。今回は現地での効率を高めるため、生まれて初めて夜行バスを利用しました。高校の時に修学旅行で観光バスでの夜行は体験していますが、チケットを買って定期便に乗るのは初めてです。インターネットで予約をしましたが、なにぶん初めてなので要領を得ないので、出発まで不安でした。京都発の出雲エクスプレス京都号で出雲市まで乗ります。23時30分発なので、家を22時過ぎに出ても十分に間に合います。阪急とJRを乗り継いで、23時前に京都駅に到着。発車まで時間がありますが、何もすることがないので、早速バス乗り場へと向かいます。烏丸口の高速バス乗り場は駅の目の前にあるのでわかりやすいです。東京方面へ向かうドリーム号が何台も停まっており、続行便が出ている模様です。初物ながらも次週には東京遠征でもチケットが取れたので、同じく京都からドリーム号に乗って東京へ向かいます。23時59分の便ですが、乗り場で見てみると季節便とのこと。どんなバスが来るかは見られませんでしたが、乗り場はわかったの、次週は京都駅でのんびりSRCでも撮ってから乗り場へ向かうことにします。

 ドリーム号が次から次へと出ていき、漸く23時20分頃に出雲エクスプレス京都号が入線?してきました。運転手がチケットをチェックして荷物をトランクに収めていきますが、私はWEB乗車票を携帯で提示…でいけると思っていたのですが、出来れば紙に出して下さいと運転手に注意されました。今回は乗せてもらいましたが、次回からは紙でお願いしますと言われました。チケットレスではないのでしょうか?もう少しインターネットで夜行バスのチケットの取り扱いを勉強しなければなりません。とりあえず車内に乗り込み指定された席につきます。週末とあってか車内は9割方席が埋まっていました。窓側の席を割り当てられ、席につきます。荷物は少し大きいですが、車内に持ち込みました。3列独立シートになっており、シートピッチも広いものの、通路はかなり狭いです。リクライニングを深くとると後ろの人が気になる感じがします。そのためか、他の人もあまり深く倒している人がいないので、私も遠慮気味に適度に倒して寝る体制を整えました。窓側ながらもカーテンは閉め切られており、運転手の案内放送では電灯などがまぶしいので閉めている旨が説明されました。外を見てみたいのですが、周りの目が気になるので、とりあえず閉め切ったままにして寝ることに集中しました。この辺りは気兼ねなく外が見られる列車とは勝手が違う感じがしました。程なくバスは出発し、外が見えないのでどこをどう走って行ったのかわかりませんが、おそらく京都南ICから名神に入って行ったのでしょう。途中名神大山崎、名神高槻に停まるということでしたが、走りだしてから外も見えないし、初めてなので、寝れるうちに寝てしまえということで目を閉じていると自然と眠りにつき、件の停留所に停まったのかどうかすらわからないぐらい熟睡しました。途中サービスエリアにも停車するということでしたが、てっきり客もトイレ休憩などがあると思っていたら運転手の仮眠と車両点検のみということでした。確かに途中のサービスエリアで客を降ろすと戻ってきただの戻ってこないだのと大騒ぎになって寝ている人も起こされることになるので、用を足す人は車内にてということになるようです。あんな狭い通路でうろうろ歩かれたらそれこそその度に起こされることになりますからね。

 バスは順調に走り、明朝定刻通りに松江に到着。ここで大半が降りて行きました。定員29名だそうで、ほぼ満席だったので、その過半数以上の20名近くが降りて行ったのではないでしょうか。松江から宍道などにも停まって客扱いしますが、残った人は全て出雲市まで乗ってました。週末で定員29名程度の乗車では夜行列車では成り立たない数字だと思いますが、夜行バスなら十分な数字なんでしょうね。平日はさすがにもっと利用が少ないと思いますが、利用者は観光と言うより、帰省などの用務客が多いようなので、時間と金を節約したい人に選ばれているように思います。夜行列車も安くてサービスが良ければまだまだ再興の余地はあるように思いますが、如何せん輸送にコストがかかります。車両面で廃止になっていく列車も多いですが、乗務員や夜間の駅員確保、保線時間の確保等々、夜行バスにはない経費がたくさんかかるデメリットがあり、再興するには高いハードルがたくさん存在します。夜行バスはそれはそれでいいもんだと今回乗って感じましたが、しかし、夜行列車に乗ってきた人間としては夜行列車の旅情みたいなもんはやっぱり捨て難いなと思います。鉄な人間なんで鉄贔屓になってしまうのは仕方ないところですが、夜行バスに乗って夜行の需要はまだまだ掘り起こせるのではないかとも思いました。まぁ夜行列車は求めてもほとんど走っていないので、同じ夜行なんで時間を有効に使いたい時は夜行バスも積極的に利用していこうと思います。もっとも新名神で起こったような事故は勘弁してもらいたいですけどね…。111001izumoexpress