10月1日土曜日。夜行の出雲エクスプレス京都号で出雲市駅に到着。早朝6時30分頃定時に到着しました。早朝到着だけに定刻通り運行されるものです。ここからは通常の鉄活動を行います。とりあえず駅の手洗いで用を足したり、顔を洗ったりして身支度を整えます。JRではなく、一畑電車電鉄出雲市へと向かい、券売機で1日乗車券を購入。1500円なり。ちょっと高めですが、松江しんじ湖温泉~電鉄出雲市間が790円なので、十分元は取れそうです。土休日はほぼ毎時1本しか電車がないため、7時08分まで待合室で朝食のパンをかじりながら電車を待ちます。改札が始まり、ホームへと上がると見慣れた?というか懐かしのズームカーが停車していました。懐かしのと書いたものの、南海で活躍している時には見たことも乗ったこともありません。以前一畑電車に乗った時に当地で初乗車を果たしたので、私の印象は南海と言うより一畑の電車という感じがしないでもないです。これに乗ってまずは川跡へと向かいます。同所で大社線に乗換え、出雲大社前へと向かいます。川跡での接続は見事なもので、北松江線上り電車から大社線上り電車が先に川跡に着く様子が見られ、上り北松江線電車が川跡に着くと下り電車も同時に到着し、大社線電車も交えて3列車が相互に接続及び交換を行う形になっています。北松江線電車が出発して、その後に少し遅れて大社線電車が出発します。この様子も下り北松江線電車の後部から見るとよくわかります。
川跡で乗り換えた大社線電車は元京王5000系でした。車内ロングシートのタイプで、豪華な特別仕様の転換クロスシートを備えた車両ではなかったのは残念です。おそらくそのタイプは急行に使用されているのでしょう。大社線は意外にサクサクと走り、途中高浜付近の保育園にデハ6、デハ3の姿を見ます。急行のヘッドマーク付きで屋外保存の割りに状態はよさそうです。同じ塗装のデハニは出雲大社前駅で展示中と言うことなので、そちらは到着後に見物することにしていましたが、途中で同じタイプの電車と遭遇すると は・・・。帰りに気づいたのですが、大社線からは出雲ドームも望むことができるなど、ミニ路線にしてはなかなか見所が多い路線です。他にも撮影して回りたい所がたくさんありました・・・相変わらず急ぎの旅なので十分に見て回れませんでしたが・・・。終点の出雲大社前に到着。デハニの姿は確かにありましたが、見学時間は9時からと言うことで、とりあえず出雲大社へ参拝します。出雲大社までは歩いて10分程度と便利な距離にあるので、次の電車は厳しいですが、その次ぎの電車までには余裕で間に合います。荘厳な印象を受ける出雲大社の参拝を軽く終えて、続いて駅を通り過ぎて旧大社駅の見物へと向かいます。歩いて15分程度でしょうか。意外に近かったです。もう少し時間がかかるかと思っていたので、出雲大社での滞在時間を長く取っていましたが、近かったおかげで1本早い電車に乗れました。
旧大社駅はなかなか立派な日本家屋風の駅本屋が印象的です。洋館風の出雲大社前駅とは対称的な造りです。駅周辺は駅があった時代のままのようで、バスが入れるぐらいの駅前広場があり、駅構内も往時のまま残されており、ホームにはD51が静態保存されています。ここに20系だいせんなどが乗り入れていたのかと思うとその時にタイムトリップしてみたくなりますね。ニュートリノの研究成果次第では・・・鉄道ファンとしては未来も気になりますが、過去にタイムトリップしたい人の方が多そうです。私はどっちでもいいのですが、過去の遺構などを見ると過去に行きたい気もします。叶わぬ夢を見ながら旧大社駅を見物し、出雲大社前駅へと戻りました。私が訪問した早朝の時間帯はホームに入れても駅舎の中には入れませんでしたが、駅舎の中も見学可能なようです。興味のある方は出雲大社観光のついでに寄られては如何でしょうか。私はどっちか言うと罰当たりながら出雲大社訪問がついでみたいになってしまいました・・・。
重厚なイメージを受ける旧大社駅…今にも人が降り立ってきそうな雰囲気がある駅舎です。