Zooey's Diary

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アフガニスタンの性的虐待

2008年02月26日 | 社会
一昨日とりあげた映画は、私にはとても感動的だったのですが、きっと観る人も少ないマイナーな作品ですから、ある程度ネタバレしてもいいかと思います。

少年アミールがした親友への酷い裏切りというのは、ハッサンが年上の少年たちから性的虐待を受けているのをとめもせず、見てみぬふりをしたということです。
この性的虐待というのはこの映画では結構大きなポイントとなっていて、その二十数年後、アミールは亡くなったハッサンの息子を探しに行くのですが、その子はタリバンにさらわれ、指導者の男の慰み者となっていたのです。ハッサンといい、その子といい、十になるかならないかという幼さなのに。

そういえば、この映画の中のアフガニスタン社会では、女の子や若い女性はまったく出て来ませんでした。出てきたのといえば、あちらで唯一娯楽として認められているというサッカーの試合のハーフタイムに、「姦淫をした罪」で捕えられてきた男女が、石投げで公開処刑された場面くらい。一体、あの国での女性の扱いはどんなものなのだろう?とちょっと調べてみたら…

”タリバン支配下のアフガニスタンでは、女性の平等などというものは存在しなかった。では、現在その状況はどうなっているのだろうか(中略)
多数の女性は依然として教育を受けることができず、外国のNGOや国連の事務所でも働けず、行政の事務所にも女性はほとんどいない。
女性はタクシーに乗ることはできず、男性の近親者と一緒でなければ外を歩くこともできない。近親者でない男性と一緒のところを見つかった女性は「特別警察」に逮捕される。そして、そのカップルが最近性的関係を持っていないかどうか、女性が病院で検査されるのだ。”
情報元http://www.ni-japan.com/topic364.htm

”2007年、6日間の間に2人の女性ジャーナリストが殺害された。
地元テレビ局のニュースアナウンサーだったShakiba Sanga Amajは、家族による名誉殺人で5月31日に殺害された。6月5日には、35歳のラジオプレゼンターZakia Zakiが幼い子供と寝ているところを射殺された。
「彼女は様々な問題に光を当てていた強い女性の声であり、アフガニスタン女性の強さの代表であったために殺された。」
Reporters Without Bordersの国際副会長であるFrancois Bugingo氏は
この2件の暗殺をアフガニスタンの女性ジャーナリストが直面している極限の問題の例として指摘した。”
情報元http://www.afghanembassyjp.com/japanese/latestnews.php?an=513

”2005年4月23日付けのBBC Newsによると、
アフガニスタンで、アミナという29歳の既婚女性が地方裁判所の決定により、公開投石によって死刑になった。罪状は姦通罪。処刑はアフガニスタン北西部のバタフシャーン州アラウ郡で行われた。
一方、4月28日付けのラジオ自由ヨーロッパの報道によると、アミナは、投石によってではなく、彼女自身の家族に殴り殺されたという。つまり、宗教指導者によって死刑の判決が下された後、アミナは、家族の手によって殴り殺されたということだ。
家族の名誉を汚した娘を家族が殺してしまういわゆる名誉殺人である。”
情報元http://blog.livedoor.jp/imran/archives/21197278.html

酷いものです。
「名誉殺人」という言葉まで飛び出しました。
これは、以前の日記でも取り上げたことがあるのですが、イラクやヨルダンなど中東の国で、結婚前に性交渉を持ったり、不倫をした女性、さらにレイプの犠牲者までを「一族の恥」として身内が殺害することが正当化されているというものです。
この現代でも、地球の向こう側では、そんなことが公然とまかり通っているのです。
コメント (4)
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