朝日歌壇で、ホームレス歌人公田耕一氏の歌を見かけるようになったのは
3ヶ月くらい前からか。
普通は、住所とその氏名が短歌の横に載るのに
彼の住所は「ホームレス」となっていたのです。
彼の歌は率直で分かりやすく、しかも悲しみと自嘲に満ちている。
突然現れて、しかもほぼ毎週選ばれるようになったホームレス氏の歌。
アメリカの独房から歌を送ってくる終身囚、郷隼人氏の歌と並んで
朝日歌壇を見る私の楽しみが、ひとつ増えたのでした。
「鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄てたのか」
「親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす」
そうしたら二週間くらい前の月曜に
「ホームレス歌人 連絡求む」という記事が。
公田氏への励ましのお便り、入選歌の御礼(ハガキ10枚)を届けたいが
住所が分からないので教えて欲しい、という内容でした。
「百均の”赤いきつね”と迷ひつつ月曜だけ買ふ朝日新聞」
という以前の歌を受けて、月曜に出したようです。
(朝日歌壇は、毎週月曜掲載なのです)
そして昨日。
ようやく彼の歌と、返答が。
「ホームレス歌人の記事を他人事のやうに読めども涙零しぬ」
”この歌を記した投稿のはがきには、きちょうめんさが伺える丁寧な字で添え書きがあった。
「皆様の御厚意本当に、ありがたく思います。
が、連絡をとる勇気は、今の私には、ありません。誠に、すみません。
(寿町は、東京の山谷・大阪の釜ケ崎と並ぶ、ドヤ街です。)」 ” (朝日新聞より)
この寒い夜に
彼は、今、何処にいるのでしょうか…
朝日新聞
3ヶ月くらい前からか。
普通は、住所とその氏名が短歌の横に載るのに
彼の住所は「ホームレス」となっていたのです。
彼の歌は率直で分かりやすく、しかも悲しみと自嘲に満ちている。
突然現れて、しかもほぼ毎週選ばれるようになったホームレス氏の歌。
アメリカの独房から歌を送ってくる終身囚、郷隼人氏の歌と並んで
朝日歌壇を見る私の楽しみが、ひとつ増えたのでした。
「鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄てたのか」
「親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす」
そうしたら二週間くらい前の月曜に
「ホームレス歌人 連絡求む」という記事が。
公田氏への励ましのお便り、入選歌の御礼(ハガキ10枚)を届けたいが
住所が分からないので教えて欲しい、という内容でした。
「百均の”赤いきつね”と迷ひつつ月曜だけ買ふ朝日新聞」
という以前の歌を受けて、月曜に出したようです。
(朝日歌壇は、毎週月曜掲載なのです)
そして昨日。
ようやく彼の歌と、返答が。
「ホームレス歌人の記事を他人事のやうに読めども涙零しぬ」
”この歌を記した投稿のはがきには、きちょうめんさが伺える丁寧な字で添え書きがあった。
「皆様の御厚意本当に、ありがたく思います。
が、連絡をとる勇気は、今の私には、ありません。誠に、すみません。
(寿町は、東京の山谷・大阪の釜ケ崎と並ぶ、ドヤ街です。)」 ” (朝日新聞より)
この寒い夜に
彼は、今、何処にいるのでしょうか…
朝日新聞