Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「あなたの人生、片づけます」

2020年06月14日 | 

この本を読むと無性に家を片づけたくなる!と友人から聞いて、私も読んでみました。
トールペイント教室などをしているので、我家は最低限には片づけているつもりですが、普段使わない部屋やクロゼットの中にはモノが溢れているのです。

今や「片づけ本」は世の中に溢れていて、今までに何冊も読んで来ました。
例えば、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」はあまりにも有名。
読んだのはもう随分前なのでうろ憶えですが、衣類、本、書類、小物など、ジャンル別にモノを収納からいったん全部出し、一つ一つ手に取って、ときめくモノだけを残せといった趣旨だったと思います。
素晴らしいとは思いますが、例えば服を一旦全部取り出すというのは、あまりにも大変。
それと、本は二度と読むことはないのだから捨てるべしというような記述があって
この人は読書の楽しみをご存知じゃないのだと思って、共感できなくなってしまったのでした。
それでも彼女が世界的に活躍し、数年前には米タイム誌の「世界で最も影響のある100人」に選ばれたのは、日本人女性として嬉しい限りです。

本書に書かれているのは四つのケース。
社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、何もかもにやる気を失くした主婦。
「部屋を片づけられない人間は心に問題がある」と考えている片づけ屋・大庭十萬里(おおばとまり)は、原因を探りながら対話し、説得し、汚部屋を綺麗な部屋に甦らせる。
結局、彼女が片づけるのは部屋だけではなく、登場人物たちの心なのですね。

特に第一話の不倫OLの話が、私には面白かった。
一流会社に勤める彼女の部屋が、床も見えない程にモノが散乱した汚部屋であるのは、言いたいことを言えずに溜め込んでしまう彼女の、ストレスの表れだったというのです。
身勝手な男に振り回されても、同僚女性にいいように利用されても拒否できない彼女が、お節介な片づけ屋の忠告によって、嫌なことは嫌と言えるようになり、不要な人間関係と夥しいゴミの山を一つずつ片づけていく様は、読んでいて気持ちよい。

具体的なノウハウはまったく書いてありませんが、確かにこれを読むと、不要なモノを少し片づけたくなります。
世の中には色々な片づけ本があるものです。

コメント (8)
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