Zooey's Diary

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着付け教室のカラクリ

2020年12月08日 | 社会
(義母が染めた紅型染の帯)

この春から着付け教室に通っています。
昔作った何枚もの着物に日の目を浴びさせてあげたい、その思いから。
ところが始めたと思ったらコロナで休みとなり、その後も中断を経て、2~3人の少人数でマスクしながら、ホソボソと続けています。
オペラ鑑賞や友人たちとの集まりができなくなってしまった今、着物を着たいというモチベーションも薄れる一方、いつまで続くか自信ないのですが…

教室を選ぶにあたってネットで探した時の条件は、とにかく近くて、そして無料でないということでした。
テレビで派手に宣伝している「日本〇装」などは、無料の着付け教室とうたっていて、その実、高額な着物や帯を売りつけているというのはよく知られていることです。

日本〇装のサイトを見ると、「どうして無料なの?」という質問に対して
「きものを好きな人が増えることで、和装文化が守られ、次世代へと受け継がれていく。
そのためにもっと自分できものを着られる人を増やしたい。
日本〇装ではそんな想いで一貫して受講料無料で着付け教室を行ってきました。
受講料無料で教室を運営できるのは、着付け教室のカリキュラムで実施される販売会の際に、加盟店(生産者)から販売仲介手数料をいただいているから。」
と明記されています。

こちらの口コミをネットで見ると
「専業主婦の妻が断り切れず数十万円の着物をローンで購入、鬱となり家庭崩壊寸前」
「35万円の帯、30万円の着物を買わされ、後悔でいっぱい」などの苦情がこれでもかと。
で、無料の大手ではない教室を探したところ、我家のごく近所に見つけました。
小さな教室、しかも非常に廉価!

廉価ということはタダではない。
それなら大丈夫かと思ったのですが…
甘かった。
やはり着物や帯の展示販売会に連れて行かれるのです。
申し訳ないが、私は昔の自分の着物を着たくて始めたのであって、新しい着物を買う気はありませんと明言しているのですが、上品に言葉巧みにしつこく押し付けられるのです。
確かに同じ正絹であっても、昔の帯はずっしりと重かったのに、今のは羽のように軽かったりする。
ああ素敵、この柄なら私が持ってるあの着物に合うなあと思って値段を見ると、45万円!

買わなきゃいけないという義務はない筈、インドやエジプトやトルコのあの執拗な物売り攻撃をはねのけてきた私がこんなのに負けてどうする?と今のところ何も買っていませんが。
教室に通い続ける以上、あそこにまた行かなきゃいけないと思うとどうにも気が重い。
考えてみれば、上品な口調ではあるけれども、インドやエジプトやトルコよりもタチが悪いかもしれない。
向こうではNo thank you!と怒鳴ればそれで終わりますが、こちらでは日頃先生にはお世話になってるとか、あんなに安く教えて貰ってるのだからと、つい気を使ってしまうという弱みがあるのです。

私の友人から聞いたりネットで見る限り、着付け教室はこんな感じの所が多いようです。
今時こんな商法は情けないと思うのですが…
着物の品格を汚すんじゃないの?



コメント (6)
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