大掃除の合間に、先日行った東御苑のことを。
こちらに行ったのは、何年ぶりであったか。

竹橋の北桔橋門から入ると、まず巨大な台形の天守台が現れます。
江戸城本丸北隅にあったという天守閣は、東西約41m、南北約45m、高さ11m。
かつてはこの上に、高さ58m、現在のビルに直せば20階建ての高さの天守閣が建っていたといいます。
しかし1657年の「明暦の大火」で全焼、天守閣があったのはわずか50年間だったのですって。
政権が安定していた江戸時代に天守は無用の長物ということで、その後再建しなかったのだそうです。

東御苑の良い所は、なんといっても人のいないこと。
都心の広大な敷地に、新宿や渋谷の喧騒が信じられないような静寂が拡がっています。
丁度紅葉もほぼ終わり、花も咲いていない時期であったからかもしれませんが。

400年前に壮大なお城が、ここにはあったのですね。
ロンドンが86万人、パリが54万人と言われていた当時、100万人都市であった江戸の要としては当然かとも思いますが。
広々とした芝生の広場は江戸城の本丸跡だそうで、表御殿、中奥、大奥と。
表御殿は幕府行政の中心機関で、あの有名な「松之大廊下」もここに。
北桔橋門から御苑内をそぞろ歩き、大手門から出ると1万歩を超えていました。

昨夜なんとなく見ていたニュース解説番組で、日本は貧しいと考える若者が多く登場して驚きました。
番組の趣旨として、そういう若者ばかりを集めたのかもしれませんが。
我家の息子たちも、二言目には日本はショボいと言うのです。
そりゃ借金まみれだし、若者や子供の貧困率が叫ばれて久しい昨今、仕方ないのかもしれませんが、一応GDPは世界3位なんだけどな…
