「自転しながら公転する」
東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモール内のブティックで働き始める。恋愛、家族の世話、仕事、そして結婚もしなくちゃなんてと悲鳴を上げる彼女は、ある日寿司職人の寛一に出会う…
意味あり気なタイトルから期待したのですが、要するに少々面倒くさい女の恋愛物語でした。
自転とは自分の人生の動き、公転とは自分の周りの動きを意味するのかな?
確かに環境は自分の意のままには動かないし、それによって自分自身もブレてしまうことが人生には多々ある。
ごく普通の、学歴もキャリアも強い意思もない女性である主人公が、環境に振り回されながらどうやって人生を切り開いていったか?
恋愛についても散々迷いながらだった彼女の、終章の「明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった」というセリフには感じ入りました。
東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモール内のブティックで働き始める。恋愛、家族の世話、仕事、そして結婚もしなくちゃなんてと悲鳴を上げる彼女は、ある日寿司職人の寛一に出会う…
意味あり気なタイトルから期待したのですが、要するに少々面倒くさい女の恋愛物語でした。
自転とは自分の人生の動き、公転とは自分の周りの動きを意味するのかな?
確かに環境は自分の意のままには動かないし、それによって自分自身もブレてしまうことが人生には多々ある。
ごく普通の、学歴もキャリアも強い意思もない女性である主人公が、環境に振り回されながらどうやって人生を切り開いていったか?
恋愛についても散々迷いながらだった彼女の、終章の「明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった」というセリフには感じ入りました。

「ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔」
”こんなひどい戦争を始めたロシアのことなど理解したくない、という意見もあるでしょう。しかし、理解することと賛同することは違います”とは前書きの言葉。
この本は、ロシアのウクライナ侵攻が始まった後の、今年3月に出版されています。
ロシア通の著者が、人々、住宅、地下空間、街並み、食について面白おかしく、そして国際関係、プーチン権力について易しい言葉で説明してくれます。
ロシアというと大国というイメージですが、実はGDPは日本の三分の一以下であり、2020年の国別ランキングでは11位でトップ10にも入っていないのだと。
国土は日本の45倍で確かに広大だが、人口は1億4400万人で、日本より2千万人程多いだけ。
それなのに何故そんなイメージが?
”ロシアを『大国』たらしめているのは意志の力、つまり自国を『大国』であると強く信じ、周囲にもそれを認めさせようとするところにある”と。
ロシアをほんの少しばかり旅行した私、なんとなく納得してしまいました。