実在する歌舞伎役者の妻が、実名を出して婚外恋愛を語ったというので話題になりましたが…
男は世界的な写真家田原桂一、女は片岡孝太郎の妻で片岡千之助の母。
52歳の田原氏は33歳の博子さんに祇園で出会い、「僕たちは出会ってしまったんだ」と言う。
”「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人”と本のコピーにありますが、高潔な不倫って何よ?と思ってしまいます。
この本は、博子さんからの聞き書きという形で進行し、時々彼女の日記からの引用が挟まれますが、なんとも切れ味が悪い。
主人公が存命(田原氏は2017年病没)であることから、書けることが限られていることは分かりますが、礼賛ばかりでは正直面白くない。
私は上質な恋愛小説が読みたかったのであって、自己満足の不倫記録が読みたかったのではありません。
(不倫を攻撃する訳ではなく、不倫を必要以上に美化して欲しくないというだけです)

「私ほど愛された女はいないと思う。私たちほど愛し合った男と女はいないと思う」
とまで言う、この美しい人が羨ましくはありますが…
男は世界的な写真家田原桂一、女は片岡孝太郎の妻で片岡千之助の母。
52歳の田原氏は33歳の博子さんに祇園で出会い、「僕たちは出会ってしまったんだ」と言う。
”「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人”と本のコピーにありますが、高潔な不倫って何よ?と思ってしまいます。
この本は、博子さんからの聞き書きという形で進行し、時々彼女の日記からの引用が挟まれますが、なんとも切れ味が悪い。
主人公が存命(田原氏は2017年病没)であることから、書けることが限られていることは分かりますが、礼賛ばかりでは正直面白くない。
私は上質な恋愛小説が読みたかったのであって、自己満足の不倫記録が読みたかったのではありません。
(不倫を攻撃する訳ではなく、不倫を必要以上に美化して欲しくないというだけです)

「私ほど愛された女はいないと思う。私たちほど愛し合った男と女はいないと思う」
とまで言う、この美しい人が羨ましくはありますが…