Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「きっと、それは愛じゃない」

2024年01月20日 | 映画

ロンドンに住むドキュメンタリー映画監督ゾーイ(リリー・ジェームス)は、幼なじみのパキスタン人カズがお見合い結婚することになったと知る。この現代に、何故親が選んだ相手と結婚を?と疑問を持ち、カズの結婚までの軌跡を追う新作ドキュメンタリーを制作することに。結婚式でラホールまで行ったゾーイは、彼に惹かれる自分の気持ちに気づくが…



軽いラブコメかと思いきや、異文化、異人種、宗教観、世代間などのギャップがたんまりと盛り込まれていて驚きました。
カズは成功した医師であり、ゾーイ家のすぐ隣の似たような家に住んでいるのですが、中に一歩入ればまるで違う文化と宗教がある。
隣であっても47番地と49番地はまるで違う大陸だ、テロが起こる度に謝らなければならないという、カズの言葉は重い。
見合い結婚の方が離婚率は遥かに低い、親の選んだ相手なら間違いはないだろうとカズは言う。
ゾーイは経済的に自立した女性で結婚願望はさほどなく、ろくでもない男と情事を繰り返しては自己嫌悪に陥っている。
そんな男と女が、不器用に惹かれ合っていく。



ラホールの(金持ちの)結婚式の、なんと絢爛豪華なこと。
親が選んだ結婚相手の美しいこと、そしてしたたかなこと。
しかし文化や人種や宗教が違っても、親が子供の、祖母が孫の幸せを願うことは同じ。
エマ・トンプソンが、能天気に見えながら娘を思いやるゾーイの母親役、いい味を出していました。



監督のシェーカル・カプールはラホール生まれ、脚本のジェミマ・カーンはパキスタン前首相イムラン・カーンと結婚してラホールとイスラマバードに10年間ほど在住していたといいます。
原題は「What's love got to do with it」、直訳すれば「愛はそれと一緒に何をすべきか?」。この場合itが結婚を表すとしたら、「結婚に愛は関係あるの?」というような意味と受け取っていいのかな。

公式HP 


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