
高野山は遠い。
大阪から全席指定の特別列車が出ていますが、朝の時点で全て売り切れ。
仕方なく乗り継いで、大阪から2時間半くらい。
そこからケーブルカーに乗り、標高900メートルの山頂まで更にバス。

高野山は、平安時代に空海が真言密教の総本山として開いた山で、
山内には100以上の寺院、52の宿坊があるのだそうです。
今年は1200年開創記念ということで、その中心となる金剛峰寺や根本大塔では
様々な行事が催されていました。
この写真はその一つで、100人以上のお坊さんが粛々と歩いて金堂に入って行き、
舎利会と呼ばれる法要を行うのだそうです。
これは31年ぶりの法要なのだそうで、大勢の見物客が詰めかけ、テレビ局のスタッフが取材をしていました。

高野山のお坊さんというのは、さぞ浮世離れした人たちかと思っていたのですが
たまたま私の近くにいた3人のお坊さん、ため口で話し、iPhoneを
衣の袂から取り出していじっていたのでちょっとびっくり。
そりゃこの人たち、ウチの息子たちと変わらないような歳だものねえ…
私がくだらない質問をしても、感じよく答えてくれました。

こんな奥深い山の中に、どうも外国人の姿が多いと思ったら
こちらフランスの旅行ガイドブックミシュランに取り上げられたのだそうです。
高野山は「わざわざ訪れる価値のある場所」として3つ星を獲得。
「印象深さ」という点で高く評価され、「浮世と全く違う時間が流れている。
西洋人にとって神秘的」と紹介されたのだと。
なおかつ今年、ナショナル・ジオ・グラフィックの「世界の一度は行くべき場所」に
日本では唯一の場所として撰ばれたのだそうです。

弘法大師御廟、いわゆる奥の院は、何キロにも渡って巨大な老杉が高くそびえ、
そのもとには20万墓を超える墓碑が立ち並んでいます。
歴代の天皇、公家、大名など、ありとあらゆる有名人がここに眠っているのだそうです。
写真の杉の木は樹齢600年だとか。
こんなのがゴロゴロありました。

2015年ナショジオが選んだ一度は行くべき場所
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52179884.html