世界の金融の「根本メカニズム」
「北朝鮮の核武装は米国の国家政策」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/117431602.html
「ブッシュの金脈、アメリカ国家の正体」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/49242771.html
「ユダヤ陰謀論者はロスチャイルドの部下」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/114143741.html
「北朝鮮=CIA」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/115691195.html
「『テロとの戦い』と言う、投資ビジネス」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/117486562.html
「オバマ大統領が準備する日本への核ミサイル攻撃」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/117987533.html
書物短評 : アブラハム・ラビノビッチ 「ヨムキプール戦争全史」 並木書房
本書は、1973年に始まる第四次中東戦争についての極めて詳細な戦争史であり、文庫本換算で1000ページを超える大作である。世界経済・金融が、この中東戦争を「中心に回転している事」は、拙稿「ユダヤ陰謀論者はロスチャイルドの部下」等で既報したが、オバマ大統領は、この「世界経済を動かすエンジン・システム=戦争」を、今、アフガニスタンで「起動」させようとしている。
イスラエル対エジプト・シリアを中心としたイスラム国家群との大規模戦争であった第四次中東戦争は、イスラエルを支援するアメリカ、アラブを支援するソ連=ロシアの代理戦争であった。
「超大国同士の代理戦争として世界中で小規模戦争が起こされている」事を、この戦争は明確に示している。「今次」の、アフガニスタン戦争についても同様である。
本書では、この戦争を長引かせ継続するためにヘンリー・キッシンジャー、ジェームズ・シュレジンジャーがイスラエルに兵器を大量に販売し、一方でソ連・ロシアがアラブに戦車を大量に販売している様が語られている。
キッシンジャー=シュレジンジャー「対」ソ連・ロシア。
このロシア国内で戦車を製造していたフォード社が、米国ランド研究所を創立し、その「研究員・子飼い」がキッシンジャーである。ランドという歯車で、アメリカ=キッシンジャーは、ロシアと「通底」していた。
このアメリカ=ロシアの軍事産業の「販売促進策=戦争」によって、アラブ、イスラエルの市民・兵士が、まるで大型稲刈り機によって、ナギ倒され、刈り取られて行く稲穂のように、バタバタ死んでゆく様が本書では語られている。
これが、「戦争と言うものの真相」である。
キッシンジャーが、親中派として中国への兵器販売の中心に居る事は、良く知られている。このキッシンジャーの「盟友」シュレジンジャーは、現在、「中国に対し日米で軍事攻撃を展開すべき」と主張する「急先鋒」となっている。
キッシンジャーが中国に兵器を提供し、シュレジンジャーが日本を「鼓舞」し、日中でアジアに戦争を起こす。第四次中東戦争と同一の構造が、「今後も日本・中国間で展開される」。
本書にはイスラエル軍の勇士=精鋭の兵士として、後にイスラエルの首相になるアリエル・シャロン、ラフィ・エイタンの「勇敢な姿」が描き出されている。
シャロンは、アラブに対する強硬派として知られているが、同時に、アラブ各地の観光地等でリゾートホテル経営を行っているビジネスマンでもある。このシャロンの「ビジネス・パートナー」が、兵器密売商人=死の商人として「歴史に名前を残した」アドナン・カショギである。カショギはサウジアラビアの王族・富豪の「インナー・サークル」のメンバーである。
兵器産業の兵器販売促進として行われた中東戦争において、「勇士として名を馳せ、アラブ人を大量虐殺した」シャロンは、兵器販売人と「ビジネス・パートナー」であった。その「パートナー」は、シャロンが「終生、仇敵として壊滅を目指したアラブの中枢=王族・富豪のインナー・サークルのメンバー」であった。
ここに、イスラエルがアラブと「通底」しながら、中東戦争が繰り返されてきた事実が、明確に浮かび上がってくる。
また、本書でイスラエル軍の「勇士」として描かれているラフィ・エイタンは、後に、イラン・コントラ事件で、「イスラムのイラン」に対し兵器を供給・密売する中心人物として、CIA工作員として活躍する事になる(注1)。イスラエルの「勇士」エイタンも、また、「敵イスラム」に兵器を密売する「死の商人」であった。
*注1・・・冒頭に掲げた、拙稿「ブッシュの金脈、アメリカ国家の正体」参照。
*注2・・・また、本書には、反イスラエル・反ユダヤの立場から、アラブ諸国、特に、そのゲリラ・テロ組織の中に「ナチス組織・思想」が広範に広がっている事が、語られている。このテロ組織の活動資金がCIAから出されている事は、アブ・ニダルの例でも明らかとなっている。CIAには、ナチス・ドイツの生き残りが大量に「スパイ」として雇用されて来た。日本における、ナチス思想を宣伝するユダヤ陰謀論者の資金源は、このアラブのテロ組織、CIAである。日本のユダヤ陰謀論者の出自は、第四インター等の新左翼の過激派であり、アラブのテロ・ゲリラ組織とは「50年・半世紀の盟友」となる。
冒頭の「北朝鮮=CIA」、参照。