『消費税増税「乱」は終わらない』購読予約始まる
9月20日ころになると思うが、消費税増税に関する新著を上梓させていただく。
ジャーナリストの斎藤貴夫氏と私による共著である。
タイトルは『消費税増税「乱」は終わらない』
出版社は同時代社である。
アマゾンで予約の受付が始まったので、ご高読賜れれば幸いである。
価格は1470円である。
いろいろと出費が重なるなかで、大変恐縮に思うが、とても参考になる、ためになる著書であるので、ぜひご高読賜りたい。
著書帯から紹介文を転載させていただく。
「気鋭の論客による
増税法廃止への道筋」
消費税増税法をめぐる政治の混乱。
原発再稼働、オスプレイ配備――。
官僚・米国・資本に隷従する政治を許さず。
悪魔の税制、消費税増税を許さず。
今度は生きるか死ぬかの選択だ!
目次の大見出しは以下の通り
3日間10時間熱烈対談
第一日 増税のシナリオはどのように準備され実行されたか
――シロアリたちの哄笑がきこえる
第二日 税制と経済に見るこの国の残酷なかたち
――中小零細業者の絶望がきこえる
第三日 恐るべし、増税後の世界
――まだある潰すチャンス
斎藤貴男氏は極めて優れたジャーナリストである。
その斎藤氏が本書タイトルにこだわりを示された。
斎藤氏はその事情を次のように示される。
「「消費増税」という言葉はマスコミにもしばしば登場する一般的な略語だが、「消費税を負担しているのは消費者だけ」だという一般の思い込みを増幅する危険を避けたかった。この問題に限らず、およそ消費税とは誤解と詐術の上に成立している実態については、本文を熟読されたい。」
消費税は消費者が負担する税であると説明され、一般にそう理解されている。
しかし、現実は違う。
ここに、消費税の「構造的な」最大の欠陥がある。詳しくは、本書を熟読賜りたい。
対談では、討論の対象が大きな広がりを見せた。
そのなかで私が強く惹きつけられたのが、教育論である。
私は、国家の意志、人民を支配する権力者の視点から教育論に水を差し向けたが、斎藤氏は日本の教育問題の核心をすでに抉り取られてきた実績を持たれ、『機会不平等』(文春文庫)という著書まで著されていた。
1999年の教育課程審議会答申に基づいて2002年の学習指導要領で「ゆとり教育」が示された。このとき、斎藤氏は教育課程審議会会長の三浦朱門氏を訪れて、衝撃的な話を聞かれたという。
内容は本書を見ていただきたいが、その骨子は、「才能のない奴は勉強などしなくてよい。実直な精神だけ養えばよい。教育カリキュラムを減らして浮いた教育の労力をエリートに振り向けることが必要。それが「ゆとり教育」の真髄」というものだ。
衝撃的な話だ。
大阪維新の「維新八策」にまさにこれとまったく同じ考えが示されている。
「共生」ではなく「弱肉強食」が明白に追求されているのだ。
本書については、改めて紹介させていただく。
内容が充実した本であるので、ぜひ、お目通しを賜りたい。
さて、看過できないニュースが報じられている。
赤字国債発行法案が可決、成立されていないから、政府支出の財源が不足する。
だから、政府支出を抑制するという方針が政府から示された。
これを、「はいわかりました」と受け止めては、民主主義も政府の責任もない。
言語道断の暴挙、暴政の極みと言わざるを得ない。
日本の政治はいま、本当に死んでいる。
無法地帯と言って過言でない。
国民に確約した「シロアリ退治なき消費増税はやらない」の言葉が宙に浮いたまま、「シロアリ退治なき消費増税」が突き進められている。
その詐欺師内閣とも言える野田佳彦内閣が、こんどは赤字国債発行法が成立しないから、政府支出を支払えないと言い始めたのだ。
冗談も言うにも限度がある。