プラカードの波、その中から地鳴りのようにわき上がる人々の声
| 久しぶりに首相官邸前へ…9月7日(金)官邸前レポート
└──── 金子(たんぽぽ舎金曜行動ボランティア)
今日は久しぶりに首相官邸前へ、ここ数回の抗議行動への参加は、国会前にい
て官邸前の様子が掴めなかった。
あの、首相官邸前占拠から厳しい警察の規制を経、猛暑も終わろうとしている
今、官邸前はどんなだろうか。午後5時半、官邸前、警察が置いたカラーコーン
と建物に挟まれた1m半程の中に人々がひしめいている。通りの向こう側の歩道
は規制により誰も立つ事が許されていない。ため息とともにやるせなさがわきあ
がって来る。
抗議エリアという名の規制線の中、人々を眺めていると、「盛岡からきました」
と聞こえてきたアンケートに答える人の声だ。私もこの方に話しかけてみた。仕
事での上京を1日早めて官邸前に来たとの事、盛岡でも小規模ながらデモが行わ
れている事、福島への思い、官邸前に立たずにはいられなかった気持ちを聞き、
どんなに規制されようとも確実にこの抗議行動が広がっている、この事の意義を
強く心に留めた。
そして、人事案反対の声を皮切りに抗議行動が始まり、思い思いのプラカード
が掲げられ、その波の中から地鳴りのように人々の声がわき上がる、官邸に向か
って語る武藤類子さんの「福島を見てください、この国を変えてください、最初
から最後まで被曝なしに成立しない原発をやめてください」と静かだが悲しみと
怒りに満ちた発言。
福島集団疎開裁判現状を訴え支援をと呼びかける人、警官に一人の国民として
声を上げてほしいと語りかける福島の女性、ドイツで実現している脱原発の現実
を訴えるドイツの人、愛媛から、千葉から、茅ヶ崎から次々と発言者が立つ。
官邸前の人々の思いはより強く大きくなっていた。
全国民、全世界にこの思いが届くように、精一杯私も声を上げていた。
☆今週の首相官邸前抗議行動は、9月14日(金)18時から20時です。
なお、20:15から21:00までは、違法な規制委人事任命に抗議・撤回せよ集会と
なります。たんぽぽ舎は、ボランティアの人々と共に、いつものように参加し
ます。皆さまのご協力をお願い致します。(柳田 真)