徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

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日本人のDNA-その3-

2006年02月19日 09時34分56秒 | 日本人のDNA

今、日本は、今までにない事態が続出しています。
4点セットとか5点セットとか言われる、ライブドア事件、耐震偽装事件、BSE事件、官製談合事件、東横イン偽装事件、それに米軍移転問題、高齢者リフーム詐欺事件、etc

これらの事件や問題点は、今までの日本では、考えられないことで、日本国内だけではなく、国際的にも日本人の品位が問われています。
日本人の本質は、どこに行ったのでしょうか?

昨日、日本人には「悠久の自然と儚い人生」という対比を感じやすく「無常観」というものを生みやすい風土があることを述べましたが、この高尚な日本人気質が今、瓦解しています。

     
  お釈迦様            インドのお釈迦様

「無常観」というものは、もともとインドのお釈迦様が言ったことです。
お釈迦様の言う無常は哲学です。 万物は流転します。いくら頑張っても、私どもの周りの人は100年経てばいなくなり、周りの建物も朽ちてしまいます。
なにもかも永遠に同じ状態を保つことは出来ない、という当たり前とも言える哲学ですが、日本人は何でも真似をして変質させ、日本人のものにしてしまいます。

この「無常観」も「すべてが変わりゆく」と言うドライな達観から派生して、弱者や敗者へのいたわりと言う情緒を生み出しました。

むなしく悲しい宿命を共有する人間同士の連帯、そして不運な者への共感へと変質していったのです、が今の日本には、この「無常観」が無くなって来ているのは、悲しい限りです。

この「無常観」は、さらに抽象化され「もののあわれ」という特有な感性的な情緒になりました。