新大阪駅を利用する8割は出張などのビジネス客だそうです。
前にも書きましたが、新大阪駅は、新幹線の玄関口とは言え、巨大なる乗り換え駅に過ぎないのです。
と言うことで、この駅で、ゆっくり土産物を見定める余裕のない乗客が多く、知名度で選ぶケースが多いようです。
また、大阪の人が地方の親戚や知り合いに土産物を持ってゆく場合、迷った経験はないだろうか?
そこで、某新聞社が、新大阪駅での”みやげ事情”を調べたのが載っていました。
意外なことに、新大阪駅での上位1位は赤福餅(8個入り)、2位も赤福餅(12個入り)だそうです。
3位は、ひとくち餃子 4位は、みたらし小餅 5位は、神戸モリーママラスク ・・・・
ちなみに京都駅と新神戸駅では、それぞれ地元のお菓子が一位で、なぜ新大阪駅の土産に赤福餅が一位だったのでしょうか?
この赤福餅の販売するエリアは愛知県から兵庫県までの広範囲に及んでいます。
関東方面に販売店はなく、名古屋や大阪をお伊勢参りの玄関口と考えている場合が多く、一番知名度があり、多方面にないものが、赤福餅なのでしょう。
大阪では、京都や神戸の土産をてにする人が多いのに、京都駅や新神戸駅でのランキングに大阪関連の商品は見当たらないそうです。
大阪にもおいしい菓子はたくさんあるのですが、なぜ土産物として注目されにくいのでしょうか?
大阪府立観光産業戦略研究所の話では、大阪のイメージがスイーツとうまく結びついていないということです。
京都は、和菓子、神戸は洋菓子を連想しやすいのですが・・・・・
大阪の地名を冠した菓子が、売れるとは限らないそうで、大阪にも船場とか心斎橋という伝統的な地名があるのですが、発信力の低下と流行を生む力が失われているのも不振の背景と言われています。