新大阪駅は、東海道新幹線の終点であり、同時に山陽新幹線の起点でもあります。
言わずと知れた東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線はJR西日本が、所有しています。
在来線の新大阪駅の所有は、JR西日本だが、新幹線の駅、そして博多方に設けられている2本の引き込み線、正確には大阪第一車両所 新大阪支社は、JR東海のものです。
もともと両社は国鉄という一つの会社であったもので、境界線など定める必要はなかったのですが・・・・
1987年に民営化され、東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線はJR西日本と組織が分かれ、その時に、両社の境界を定めています。
JR東海とJR西日本との境界は、新幹線の新大阪駅構内を出た当たりと思われ勝ちであるが、実際の境界は、もっと先の方なのです。
新大阪駅から2.852キロ博多方面に行ったところなのです。
そこは、東京起点から518.202キロにある第2三津屋高架橋の最初の橋げた当たりです。
なぜここを境界としたかというと、新幹線の信号システム上、この地点が新大阪駅構内の境だからだそうです。
つまり、博多側から新大阪駅に進入する列車に対して、ここを第1場内といいます。
第1場内は、ホームの端から約2.5キロ手前に設けられています。
ここを通過すると列車の車内信号の指示されるATC信号が、時速170キロから70キロに変わります。
そして、線路上の境界とは別に保守境界をも設置しています。
つまり、線路の所有を伸縮継ぎ目の端で分けてしまうと、メンテナンスに不都合が生じる可能性が高くなり、最悪の場合、レールが噛み合わなくなるからだそうです。