映画「ステキな金縛り」を見てきました。
三谷幸喜監督と言うことで、さぞかし奇想天外な話になるだろうと予想をして見に行きました。
三谷幸喜と言えば、なにが本職なのか分かりにくいところがありますが、主に劇作家、脚本家、演出家でもあり、映画監督でもあります。
基本的には「喜劇」で、ウイットやユーモアに飛んだ作品が多くあります。
TVドラマでは、「古畑任三郎」や「新撰組」、映画では、「ラジオの時間」「THE有頂天テレビ」などが有名です。
今回の映画を、三谷幸喜は、構想10年以上、一番実現させたかった企画を映画化したものという触れ込みです。
それに、その出演者は、いつもの事ながら、そうそうたるメンバーで、豪華キャストとなっています。
しかし、そこは、チョイ出の有名俳優も多く、それがこの映画の売りでもあって、何時、どこで、誰が出たのか、なじみの薄い人は、最後まで分からない時もあります。
「証人はただ一人、落ち武者の幽霊」という発想がどこから出てくるのか分かりませんが、これほど奇想天外なものはありません。
三流弁護士の宝生エミ(深津絵里)は、妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎(KAN)の弁護をすることになったことから、この物語は始まります。
矢部は、旅館で金縛りにあい、幽霊の落ち武者・更科六兵衛(西田敏行)が馬乗りになっていたのがアリバイと証言し無罪を主張します。
始めからこの裁判は勝てる見込みがないと言われており、アリバイの証人は幽霊の落ち武者では、裁判にならないと思われていました。
宝生エミは、矢部が泊まった旅館に行き、矢部に金縛りをかけたという落ち武者を法廷につれてきて、矢部の無罪を証言してもらうことになるのですが・・・・
検事の小佐野徹(中井貴一)は、このようなオカルトを真っ向から否定し、六兵衛の証言は無効であると主張します。
同時に、殺された矢部吾朗の妻 鈴子(竹内結子)の愛人日野 勉(山本耕史)が陰陽師(市村正親)を使い六兵衛を除霊しょうとしました。
もちろん、幽霊は誰にも見えないと言うのが、この裁判を複雑にしてゆきます。
これらの要素をからませ、コメデイタッチに描いてゆき、考えようによっては全くバカらしい話であり、それがまた可笑しくあり、クスとするところが、この映画の醍醐味なのでしょう。
これほどの豪華メンバーを揃えたのもこの映画の特徴なのですが・・・・・・
歴史学者ーーー浅野忠信
法生輝夫(エミの亡き父)---草薙 剛
段田譲治(向こうの世界から来た男)----小日向文世
旅館”しかばね”の女将ーーーー戸田恵子
心霊研究家ーーーー近藤芳生
村田大樹(売れない役者)----佐藤浩市
ウエイトレスーーーー深田恭子
コールガールーーー篠原涼子
ドクターーーーー唐沢寿明
この俳優、配役で、この話の複雑さと可笑しさが分かるのではないでしょうか?