「鴨のスープ」が出てくる。それでおしまい。しかしこの肉汁を
飲み込むのはまったくもって至難のわざである。ろくに
洗ってもいない野生の鴨の肉片と内臓が
愛想なく浮かんだ、ねとねとの液体……
美味には程遠いしろもの。
アントン・チェーホフ 『お昼に』(「シベリヤの旅」より)
レイモンド・カーヴァー 『滝への新し小径』
村上春樹 訳 “ At noon ”
お昼に雨が降った。それは雪を流し去ってしまった。
そして夕暮れどきに、私が河岸に立って、ボートが流れに
抗しながらこちらに近づいてくるのを眺めているときに、
雪まじりの雨が降りだした。……私たちは紫色の
丈の低い柳の茂みにくっつくようにして下流に向かった。オールを
持つ男たちが我々に話してくれた。つい十分ほど前に荷馬車に東った
一人の少年が、柳の枝をつかんでなんとか溺れることをまぬがれた
という話を。馬車の方は流されてしまった。……
葉を落どした柳の低木がさわさわという音をたてながら水の方に
身をかがめていた。川の色がとつぜん暗くなった。……もし
嵐がきたなら我々は柳のあいだに入って夜を過ごさざるを得なく
なるし、結局は溺れてしまうだろう。進むしかないではないか?
我々はそれについて採決をとり、そのまま漕ぎ進むことになった。
アントン・チェーホフ『下流に』(「シベリヤの旅」より)
レイモンド・カーヴァー 『滝への新し小径』
村上春樹 訳 “ Downstream ”
アラブ首長国連邦のアブダビで開催された再生可能エネルギーに関する国際会議「世界未来エ
ネルギーサミット(World Future Energy Summit 2013)」に合わせて発表された最新レポート「
太陽光発電図表:自然と調和する太陽光発電(Solar PV Atlas: solar power in harmony with nature)
」によると、すべての電力を再生可能エネルギー源から生成すると仮定し、それを太陽光発電
のみで行う場合、必要とされる土地面積は一般的に考えられているよりもはるかに少ないこと
が分かった報告している。 同レポートでは、7つの事例(6か国と1地域)が紹介されており、
電力を太陽光発電のみから生成する場合、2050年までに予想される電力需要を100%満たすため
に必要な土地面積は全大陸の1%に満たないことが明らかになったとしている。WWF(世界自
然保護基金)はファーストソーラーをはじめ、3TIER、Fresh Generationの協力のもと、レポート
を作成。レポートではインドネシア、マダガスカル、メキシコ、モロッコ、南アフリカ、トル
コ、およびインド中央部のマディヤ・プラデーシュ州の事例を紹介。これらの地域はそれぞれ
地形や人口動態、自然環境、経済状況、政治構造が異なる。各地域の日射量の平均レベルも異
なる、いえどこれで十分だと考えており、いずれも商用化され、信頼性の高い技術として確立
されている太陽光発電の大規模な発展の可能性を秘めているとしている。
オランダに本拠をおくエネルギー·気候政策の大手コンサルティング会社「Ecofys」のシナリオ
によると2050年までにすべて再生可能エネルギーに置き換えるシナリオを作成している(上図)
特に「ソーラ発電」はおよそ40%でまかなえるとし、さらに百%「ソーラ」でまかなうとして
全大陸の1%あれば満足できるとはじき出している。勿論、変換効率が前提条件の倍になれば
0.5%となるわけだが、これにはわたし(たち)が考えている量子ドットソーラセルの採用や海
洋発電システムを採用すれば「Ecofys」のシナリオを迅速に超えるシナリオが実現できる。その
ための初期投資規模が5億円程度あれば3年以内に極めて確度の高い計画書を作成提出できる
と考えている(「オール・ソーラ・システム(ASS)計画」)。
【ゾンビバスター】
アベノミクスでご機嫌の自民党政権がスタートして、福祉軽視ゾンビ、軍事オタクゾンビ、新
不自由主義ゾンビ、役人天国ゾンビ、土建フェチゾンビと、いろいろな面でゾンビがまたぞろ
顕れてきているようにみえる。夏の国政選挙に向けてわたし(たち)はゾンビバスターを忙し
い時間を割いて、警戒し怠らないようにしよう。