極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

オールソーラ水素システムⅠ

2013年01月10日 | 環境工学システム論

 

 

【レイとチェーホフの臨終】

 

 

   医師は入念に(何をやるにしても、彼はつねに入念だった)瓶のコルクを技く作業に取り
  掛かった。できるかぎり祝祭的なポソという音を小さくするように努力しながら、栓を抜い
  た。三つのグラスに酒を注ぎ、それからいつもの癖で、瓶にコルクで栓をした。そしてベッ
  ドにシャソパンのグラスを運んだ。オリガは握っていたチェーホフの手をちょっとのあいだ
  放した。彼女は後に書いているが、その手は指が焼けてしまいそうなほど熱かった。彼女は
  彼の頭の下にもうひとつ枕をはさんだ。そして冷やかなシャンパンのグラスを彼の手のひら
  に押しつけ、指がその柄をつかむのを確かめた。チェーホフとオリガとシュヴェーラー医師、
  彼らは顔を見合わせた。彼らはグラスを触れ合わせなかった。乾杯の辞もなかった。だいた
  い何に対して乾杯すればいいのだ? 死を祝してか? チェーホフは残った力を振り絞って
  こう言った。「シャンパンを飲むのなど実に久し振りのことだな」と。彼は唇にグラスを運
  んで飲んだ。ちょっと後でオリガはその空になったグラスを彼の手から取って、ベッドサイ
  ドのテーブルの上に置いた。チェーホフは体を横に向けた。目を閉じて、溜め息をついた。
  その一分後に彼の呼吸は止まった。

 

   Methodically, the way he did everything, the doctor went about thebusiness of working the
   cork out of the bottle. He did it in such a wayas to minimize, as much as possible, the festive
   explosion. He pouredthree glasses and, out of habit, pushed the cork back into the neck of 
   the bottle. He then took the glasses of champagne over to the bed. Olga momentarily released
    her grip on Chekhov's hand--a hand, she said later, thatburned her fingers. She arranged
   another pillow behind his head. Thenshe put the cool glass of champagne against Chekhov's
   palm and made surehis fingers closed around the stem. They exchanged looks--Chekhov,
   Olga,Dr. Schwohrer. They didn't touch glasses. There was no toast. What onearth was there
   to drink to? To death? Chekhov summoned his remainingstrength and said, "It's been so long
   since I've had champagne." Hebrought the glass to his lips and drank. In a minute or two
   Olga took the empty glass from his hand and set it on the nightstand. Then Chekhovturned
        onto his side. He closed his eyes and sighed. A minute later, hisbreathing stopped.

               

                   レイモンド・カーヴァー「使い走り」(『象』より)
                          
                               村上春樹 訳 ‘Errand

 

 
【兼愛 頼りになる友人、ならぬ友人】

 

                      然和天下之士、非兼者之言、猶未
                    止也。日、即善矣。雖然無可用哉。
                    子墨子日、用和不可、雖我亦将非之。
                    且烏有善和不可用者。
                    妨害両進之。股以為二士、使其一
                    士者執別、使其一士者執兼。是故別
                    士之言日、吾無能為吾友之身、若為
                    吾身、為吾友之親、若為吾親。是故
                    退路其友、飢即不良、寒即下衣、疾
                    病不侍養、死喪不葬理。別士之言若
                    此、行若此。兼士之言不然、行亦不
                    然。日、吾聞為高士於天下者、必為
                    其友之身、若為其身、為其友之親、
                    若為其親、然後可以為高士於天下。
                    是故退昭典友、飢即食之、寒剤衣之、
                    疾病侍養之、死去非理之。兼士之言
                    若此、行若此。
                      若之二士者、言相非而行相反与。
                    嘗使若二士者、言必信、行必果、使
                    言行之合猶合符節也、無言而不行也、
                    然即敢闘。今有平原広野於此、被甲
                    嬰胃、将往戦、死生之柿木可識也。
                    又有君大夫之遠使於巴越斉荊、往来
                    及否木可織也。然即敢闘。不識択之
                    家室、将男征他→斟翠教振、養幇妻
                    子、而寄託之、不識於兼之友是乎、
                    於別之友是乎。我以為当其於此也、
                    天下無限夫愚婦、雖非政之人、必寄
                    託之於兼之友是也。此言而非兼、択
                    即収兼、即此言行払也。不識天下之
                    士、所以皆聞兼而之者、其故何也。


然り而して天下の士、兼を非とする昔の言、なおいまだ止まず。曰く、「すなわち苦し。然りとい
えどもあに用
うべけんや」。子墨子曰く、「用いて可ならざれば、われといえどもまたこれを非と
せんとす。かつなんぞ善に
して用うべからざるものあらん」。しばらく官みに両べてこれを進めん
。もしもって二士ありとなし、その一士の
者をして別を執らしめ、その一士の者をして兼を執らし
めん。この故に別士の言に曰く、「われあによくわが友の身のため
にすること、わが身のためにす
るがごとく、わが友の親のためにすること、わが親のためにするがごとくせんや」。この故に退き
てそ
の友を賭るに、飢うるもすなわち食せしめず、寒ゆるもすなわち衣せしめず、疾病にも侍養せ
ず、死喪にも葬埋せず。別士の言かくの
ごとく、行ないかくのごとし。兼士の言は然らず、行ない
もまた然
らず。曰く、「われ聞く、天下に高士たる者は、必ずその友の身のためにすること、その
身のためにするがごとくし、その友の親のた
めにすること、その親のためにするがごとくして、然
る後もって天
下に高士たるべし」。この故に退きてその友を賭るに、飢うればこれに食せしめ、寒
ゆればこれに衣せしめ、疾病にはこれを侍養し、
死喪にはこれを葬埋す。兼士の言かくのごとく、
行ないかくのごと
し。この二士のごときは、言相非として、行ない相反するか。官みにこの二士を
して、言必ず信、行ない必ず果ならしめ、言行の合うこ
と符節を合わすがごとく、言うとして行な
わざることなからしむる
に、然らばあえて問わん。ここに平原広野に、甲を被り冑を嬰け、往きて
戦わんとして、死生の機いまだ識るべからざるあり。また君
大夫の遠く巴・越・斉・荊に使いせん
として、往来及ぶや否やいま
だ識るべからざるあり。然らばあえて問わん。識らず、これが家室
択ぶに、いずくに従わんとす。親戚を奉承し、妻子を捉挈(ていけい)して、
これを寄託せんに、
識らず、兼の友においてすること是なるか、別
の友においてすること是なるか。われおもえらく、
そのこれにおい
てすることに当りてや、天下、愚夫愚婦となく、兼を非とするの人といえども、必
ずこれを兼の友に寄託すること是なり。これ、言いて兼を非とし、択べば兼を取る、すなわちこれ
言行払るなり。識らず天下の士、みな兼を聞きてこれを非とするゆえんは、その故何ぞや。

【解説】

しかもなお、兼愛に反対する意見は、あとを絶だない。かれらはこう主張する。「なるほど、兼愛
は立派な考えである。しかし実用には向かない」
実用に向かないのであれば、わたしとて主張はし
ない。しかし、立派な考えであるのに、実用に向
かないなどということがあるだろうか。兼愛と別
便とをくらべてみよう。
ここに男が二人いる。一方は別愛の立場、他方は兼愛の立場である。別愛
の立場をとる男の意見はこうである。
「たとえ、友人であろうと、わが身同様には扱えない。友人
の観に対しても、わが親に対するのと同
じ態度はとれない」。

そして、実際、友人が飢えにせまられていても、食べ物を工面しようとせず、寒さにふるえていて
も着る物を世話しようとしない。病気になっても看病しようとせず、死んだときにも葬ろうとしな
い。
これが、別愛の立場をとる男の意見と行動であるこれに対して、兼愛の立場をとる男の意見は
こうである。高
潔の士は、友人をわが身同様に思う。友人の親に対しても、わが親に対するのと同
じ態度をとる。
そうでなければ高潔の士と呼ばれる資格はない」。そして、実際、友人が飢えにせ
まられていれば、食べ物を工面するし、寒さにふるえていれば、着る物を世話する。病気になれば

看病するし、死んだときには手厚く葬る。これが、兼愛の立場をとる男の意見と行動である。この
二人は意見も正反対、行動も正反対である。



では、この二人がでたらめをいっているのではなく、意見と行動とが完全に一致し、いったことは
必ず実行するものとして、具体的な例を考えてみよう。この二人に友人があり、戦争が起こって、
士として出陣することになったとする。生きて帰れるかどうかわからない。あるいはまた、君命
を受けて、外
国へ使者として旅立つことになったとする。無事に使命を終えて帰れるかどうかわか
らない。さて、こういう
事態に直面して、あとに残していく両親やが、子の世話を頼もうとする場
合、かれは二人の友人のうち、どちらを選ぶであろうか。兼愛の立場をとる友人であろうか。

それとも別爰の立
場をとる友人であろうか。いかに血のめぐりが訪い者でも、たとえ兼愛に反対す
る者であっても、き
っと兼愛の立場をとる友人をえらぶにちがいない。つまり、この男は、口では
兼愛に反対しながら、いざ両親や妻子を託すとなると、兼愛の立場をと
る友人をえらぶのである。
かれの言行は矛盾することになるではないか。してみると、天下の士が兼
愛というとすぐ反対する
のは、すじの通らぬ話
である。


  

【オールソーラ水素システムⅠ】 

前回、この事業企画の概要を掲載した。そこでは(1)高効率の太陽光発電装置を最も効率の良い
とこ
ろに配置し、(2)海水を電解し水素ガスを回収・液化し貯蔵。(3)電解で回収した有価金
を選別回収し貯蔵。(4)電解は処理液によりシステムとして、淡水化と水素ガス化の2方式を
備える。(5)電解アルカリ水は炭酸ガス固定化として利用し反応物は海水に循環放流する(6)
以上5つの目的を持ってなす太陽光の持続可能なエネルギ利用システム」の提案ということになる。
ここで有価金属には、今話題となっている酸化マグネシウム(矢部孝教授の①太陽熱を利用
した淡
水化装置を使って、海水中の塩化マグネシウムをを取りだす、②熱を加えて、塩化マグネ
シウムを
酸化マグネシウムなどに濃縮・精製・変換する。③太陽光励起レーザーで、酸化マグネ
シウムを金
属マグネシウムに精錬する、④マグネシウムを交通機関や発電所などの燃料として利
用する、⑤燃
料として利用したあとは、酸化マグネシウムが残る、⑥③に戻り、酸化マグネシウ
ムなどを太陽光
励起レーザーで再び金属マグネシウムに精錬する(マグネシウム文明論192項か
ら引用)―というエ
ネルギー利用の循環社会)以外に、リチウム、ナトリウム、希少金属の濃縮・
選別・回収も含まれ、
さらに、電解アルカリ水を使い二酸化炭素を固定化する機能・機構を含む
超機構(システム)であ
ることを特徴とする。さらに、国内だけでなく、サハラソーラーブリーダー計画のように太陽光の
変換が有利な地域で、建設設置保全しかつ液化水素を運搬し国内消費
する事業という特徴を有し、
さらには中央大学グループの「低緯度太平洋 ソーラーセル帆走筏発電システムの成立性」のように
洋上帆走筏型で液化水素を製造し輸送する事業システムも含ま
れるこを特徴とし、またこの事業は、
宇宙太陽光発電システムの前段事業であることも大きな特徴である。



そこで、本システムの各論として先ず初めに、宇宙太陽光発電の概要とこのシステムの補足解釈を
掲載する。経産省の無人宇宙実験システム研究開発機構では、2030年から百万キロワット級(原発
1基分相当)の実用発電に入るロードマップを作成している(文科省 vs 経産省と同じような仕事
をダブりながらやっているのはいかにも役人天国日本だが)。周知の通り、宇宙太陽光発電は地上
太陽光発電と比して、宇宙(太陽)風による損傷のリスクがあるものの原理的に、10倍程度宇宙の
ほうが有利。地上太陽電池は、30年間運用で製造の際に投入したエネルギーの5~9倍のエネルギー
しか生成(シリコン系、非集光型、非量子ドット型を前提)できないが、宇宙エネルギー利用シス
テムは、30年間運用で投入エネルギーの34倍ものエネルギーを生成することができる。化石燃料を
利用する発電システムと比べ、宇宙エネルギーシステムの二酸化炭素排出量は一桁程度ひくく、原
子力発
電のように核廃棄物を出さない。また仮に、人類が使用するエネルギーのすべてを宇宙エネ
ルギーでまかなうとして、その量は自然の状態で地球に降り注ぐ太陽エネルギーの7000分の1程度
で、SSPSは受電/受光部でのエネルギー変換効率が高いため、極めてクリーンで環境に優しいシス
テムなのだ。

 


 

地上での太陽光発電や風力発電は自然条件に左右されるため出力が不安定であり、エネルギーを利
用できる機会や地点が限られる一方、宇宙では昼夜天候の別なく安定した量の太陽エネルギーを得
ることができ、地上に比べて面積あたり年平均5~10倍も多くの太陽光エネルギーを得ることがで
きるため、大規模なエネルギー供給が可能だ。そのため、宇宙エネルギー利用システムは大規模
ベース電源の一つとして利用することができる。太陽エネルギーは半永久的に利用可能で、化
石燃
料のように枯渇する心配がない。この無限のエネルギーを科学技術により利用可能とな
り、エネル
ギー資源の少ない日本でも重要なエネルギー源に位置づけられる。

しかしながら、太陽発電システムの宇宙への資材搬送手段、方法、組み立て、管理、エネルギー収
集システム、アース・ポートの建設、送電システムなどを考えるとそう単純に効率良く進捗できな
いだろうと判断している(事業を否定するものではない)。この宇宙太陽発電システムSSPS:Space
 Solar Power System
の特徴である、マイクロ波・レーザ電力送電システムの安全設計の実証も開発
の大きな課題となる。それではこのシステムの技術要点を俯瞰してみる。

  

特開2004-266929 太陽光エネルギー収集伝送システム 三菱電機株式会社

【符号の説明】

1 太陽光エネルギー収集伝送設備、2 太陽電池設備、3 ミリ波発振器、4 ミリ波送電アンテナ
5 飛行船、6 ミリ波用レクテナ設備、7 マイクロ波発生・伝送設備、8 ミリ波受電・マイクロ
波送電設備、9 マイクロ波用 レクテナ設備、10 地球、11 対流圏境界、12 レーザー光発
生装置、13 レーザー光受光装置、14 レーザー光受光・マイクロ波送電設備、16 太陽光反
射鏡、17 太陽電池装置、18 太陽光受光・マイクロ波送電設備、19 送電用マイクロ波アンテ
ナ、20 低軌道衛星、22 準静止衛星、31太陽光、32 ミリ波、33 マイクロ波、34 レ
ーザー光、35 反射光


上図、新規考案は、宇宙から地上に無線送電を行う場合、地球上の他の通信設備等に影響を与えな
いため、宇宙の太陽光エネルギー収集伝送設備は地上の受電設備に対して正確にマイクロ波ビーム
を照射しなければならないが、宇宙と地上の距離が長いため、極めて厳密なビーム方向精度を求め
られ、例えば、36000kmの静止軌道に太陽光エネルギー収集伝送設備を設けた場合、地上の受電設
備が直径10km程度の面積を有していても、マイクロ波ビームの方向精度は0.01°以下を必要とする
一、ビーム方向制御に齟齬を生じれば、地球上の他の通信設備に影響を与える。また、マイクロ

波ビームのビーム幅もビーム方向精度と同等の値が必要になる。この太陽光エネルギー収集伝送設
備に広大なマイクロ波送電アンテナを設けなければならない。この問題を解決するために、第1の
目的はマイクロビームの方向精度を緩和し、地球上の他の通信設備等に影響を与え難い太陽光エネ
ルギー収集伝送システムを得る。また、第2の目的は、宇宙からエネルギーを伝送する無線のビー
ム方向に齟齬を生じても、地球上の他の通信設備等に影響を与えることのない太陽光エネルギー収
集伝送システムを得る。さらに、第3の目的は、従来提唱されている太陽光エネルギー収集伝送シ
ステムにおいて必要とされる、広大なマイクロ波アンテナをより小さいアンテナに置換して、宇宙
空間に設備を構築する際の技術的・コスト的な問題を軽減する。以上3つの課題解決に考案された
ものだ(出願者:三菱電機)。


特開2004-215477
マイクロ波送電装置マイクロ波受電装置及びマイクロ波送電法 株式会社タキオン


【符号の説明】

1 アンテナ 2 フィルタ 6 SBD(ショットキーバリアダイオード) 7 SBD 8 整流回
路 9 スイッチドキャパシタ回路 10 インバータ 11 蓄電用コンデンサ 12 出力端子 20 周
波数掃引信号発生器 21 アンプ 22 アンテナ 23 アンテナ 24 ディレイフィルタ 25 整流回路 
26 スイッチドキャパシタ回路 27 負荷 28 サーキュレータ 29 復調器 30 ロードスイッチ 31
負荷抵抗 32 マイクロコンピュータ 33 2次電池 40 バリアブルキャパシタ要素 42 電圧発生
回路部 44 電圧監視回路部

次に、SSPS計画で使用が想定されているマイクロ波は連続波で、送電量を調整するには送電電力を
変化させなければならないが、受電装置で使用される整流回路は、上図(右)に示すように受電電力
がPOの時、整流効率が最大になる特性があるため、送電電力を変化させると、整流効率が悪くなり、
損失が大きくなってしまう。本発明は、このような事情に鑑み、整流効率を損なうことなく、送電
量を調整できるマイクロ波によって電力を伝送するマイクロ波送電法、マイクロ波送電装置とマイ
クロ波受電装置を提供するもの。その特徴は、①送電側のアンテナからマイクロ波を放射し、受電
側のアンテナでマイクロ波を捕らえて整流するマイクロ波送電法に用いられるマイクロ波送電装置
では、アンテナから放射されるマイクロ波を時間的に断続するパルスにし、デューティ比を変化さ
せて送電量を調整、また、周波数がパルス継続時間内で低い単調を特徴とする。②マイクロ波送電
装置からマイクロ波の受電整流するマイクロ波受電装置を、整流に先立ち高周波数成分を遅延し、
抵周波数成分と干渉させる。③パルス継続時間を変化させ、送電側から受電側へ信号を送る。④時
間的に断続するマイクロ波パルスをアンテナで捕らえ整流するマイクロ波受電装置のマイクロ波パ
ルスの整流出力いない期間に、整流回路から蓄電用コンデンサを切り離しスイッチ手段を設け、ス
イッチ手段に、複数のコンデンサの一端をそれぞれ半導体スイッチを介して並列接続し、並列接
続されたコンデンサの両端をそれぞれ半導体スイッチを介し、整流回路と蓄電用コンデンサに接続
しながら、コンデンサの他端のそれぞれにブースト電圧を印加し、半導体スイッチとブースト電圧
の印加を選択的に行い、各コンデンサの電荷が後段のコンデンサに順次汲み出し、スイッチドキャ
パシタ回路で、スイッチドキャパシタ回路が、直列に接続され、2つの位置に切り換え可能な複数
の切り換えスイッチとコンデンサで、各切り換えスイッチが、クロック信号制御回路部で2つの位
置に切り換えられ、一方の位置でコンデンサへ充電を行ない、他方の位置でコンデンサから放電さ
れる。⑤時間的に断続するマイクロ波パルスをアンテナで捕らえて整流するマイクロ波受電装置で
マイクロ波パルスの出力を汲み上げているときに、蓄電用コンデンサを切り離すスイッチドキャパ
シタ回路を備え、直列に接続され且つ2つの位置に切り換え可能な複数の切り換えスイッチとコン
デンサとを備え、各切り換えスイッチがマイクロ波パルスに応答してON/OFFするスイッチン
グ素子で、ON位置でコンデンサへ充電を行ない、OFF位置でコンデンサから蓄電用コンデンサ
へ放電される。⑥マイクロ波パルスを整流し、マイクロ波パルスに基づいて生じる電荷充電する二
次電池を備える。⑦スイッチドキャパシタ回路で、スイッチング素子のON/OFFを制御するク
ロック信号は、入力されたマイクロ波から得る。⑧スイッチドキャパシタ回路が、複数の半波整流
回路を備え、半波整流回路は各々位相が180°ずれた整流信号を出力、この整流信号からクロック信
号を得る。⑨スイッチドキャパシタ回路は、複数が電気的並列に接続、各スイッチドキャパシタ回
路はそれぞれ逆流防止素子を備え、クロック信号はスイッチドキャパシタ回路毎に異なる位相で印
加される。マイクロ波受電装置で、受電アンテナと受電アンテナに対して同調周波数を可変可能な
バリアブルキャパシタ要素と、電圧監視回路部と、電圧発生回路部とを備え、電圧監視回路部が出
力電圧をモニタし、電圧発生回路部で、バリアブルキャパシタの値を常に出力が最大の値を取るよ
うに調整するという特徴をもつ新規考案だ(電子電気回路設計の説明は、ほんと面白くないなぁ~
~とつきあっているが、これは偏見(=バイアスが掛か)ですね、たぶん)。というわけで、次回
は本システムの各論に入る。

 

【アベノミクス寸評】

TBSの朝ズバで珍しく竹中平蔵が登場し喋っていた。新自由主義的ミクロ経済学者というイメー
ジとシャープな弁術は相変わらずだ。中には傾聴に値する発言もあったが、影響するであろうアベ
ノミクスに注文をつけておこう。1つは、政府による規制緩和と規制強化は、市場に阿ることなく
機動的に発動すべしということ、2つめは、政府による政策推進は、シンプルに、ゴール(目標設
定)、マイルストーン、進捗度の見える化をはかるべし、3つめは、その政策評価は、「事実は小
説より奇なり」のごとく予断なく、離散系統計手法をもって民間のシンクタンクを活用し格付けす
べし。

 

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