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映画感想のブログ!!
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『ストーン・コールド影に潜む』R・B・パーカー原作ジェッシィ・ストーンシリーズ

2005-11-09 22:29:04 | ミステリー
ストーン・コールド影に潜む
ROBERT B PARKER’S STONE COLD(2005年アメリカ)
 監督    ロバート・ハーモン
 脚本    ジョン・ファサーノ
        マイケル・ブランドマン
 原作    ロバート・B・パーカー
 出演    トム・セレック、ミミ・ロジャース
        ジェーン・アダムス、ヴィオラ・デイビス
        ポリー・シャノン、スティーブン・マクハティ

 ■ストーリー■
 マサチューセッツ州の小さな町パラダイスで、22口径の銃による射殺死体が発見される。元ロサンゼルス市警の殺人課に在籍し、今はパラダイスの町で警察署長をしているジェシー・ストーンは捜査を開始するが、事件の捜査の進展もない中、同じ手口の第2、第3の殺人事件が起きるのだった。ジェシーの捜査で、リンカーン夫婦という1組の夫婦が捜査線上に浮かんで来るのだが…。


 ■感想■
 ロバート・B・パーカーのミステリー小説ジェシィ・ストーンシリーズの4作目「影に潜む」(ハヤカワノヴェルス)の映像化作品です。
 
 元アメフト選手のブライアン・ボズワースが暴れる話ではないですからね。
 クレジットをみていたら“TELEPLAY BY”って出たんで、TVムービーだったんですね。
 調べてみたら、今作は、どうやらCBSのTVムービーみたいです。
 
 監督は『ヒッチャー』(1985年)、『ボディ・ターゲット』(1993年)、『ハイウェイマン』(2003年)のロバート・ハーモン。
 出演は、TVシリーズ「私立探偵マグナム」、『ハイ・ロード』(1983年)、『未来警察』(1985年)のトム・セレック。トム・セレックは、今作では製作総指揮も担当してます。
 元トム・クルーズの奥さんで『ウェッドロック』(1991年)に出演してたミミ・ロジャースが共演してます。
 トム・セレックもTVシリーズ「私立探偵マグナム」の契約問題がなければ、インディ・ジョーンズの候補だったのに…。トム・セレック版の“レイダース”映画『ハイ・ロード』も、期待した割りには、なんか普通の冒険映画だったし、劇場映画の代表作が無いですよね。
 
 小さな田舎町で連続殺人事件が起きる中、ハイスクールのレイプ事件まで起きて、ストーン署長大忙しです。
 TVムービーなんで、チャンネルを変えられるといけないので退屈しないように出来ていますけど、劇場作品に比べると今1つ迫力不足って感じです。
 肝心のミステリーの部分もトム・セレックが、容疑者の夫婦の家を出たあと
 「犯人はアイツラだ!
 って、ハッキリ言って、署長の勘だけです!!
 赤いエクスプローラーも一応は証拠ですけど。 
 ミステリー映画としては、なんか、すごく安易な気がしますけど…。
 で、実際、犯人がこの夫婦なんだから!!
 日本の2時間サスペンスみたいな感じ。
 
 ストーン署長って超能力者??
 でも、まぁ、原作の小説があるだけあって、何の期待もせずに観るには、十分面白いデキです!TVムービーだからと言って、安心していると、主人公ストーンのガールフレンドのアビーの扱いなんかちょっとビックリな展開が待っています! 60点

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『ツイステッド』タイトルにプラス10点!

2005-11-02 00:47:17 | ミステリー
ツイステッド
TWISTED(2003年アメリカ、ドイツ)
 監督    フィリップ・カウフマン
 脚本    サラ・ソープ
 出演    アシュレイ・ジャッド、アンディ・ガルシア
        サミュエル・L・ジャクソン、デビッド・ストラザーン
        ラッセル・ウォン、カムリン・マンハイム
 
 ■ストーリー■ 
 サンフランシスコ市警のやり手の女刑事ジェシカ・シェパードは業績を認められ殺人課で初の刑事になる。連続殺人鬼カルターを逮捕し順調な出だしとなるのだが、父親代わりのミルズ本部長に見守られた彼女を妬む声も聞こえてくる。そして、新しいパートナーのマイクと組んで捜査に当たった次の事件とは、ジェシカが前に寝た男が他殺体で発見されるという事件だった。しかし、第2、第3の連続殺人が起きるのだが、被害者は全てジェシカと寝た男たちだった。

 ■感想■ 
 アシュレイ・ジャッド主演のサスペンス映画。
 全然盛り上がらないサスペンス映画になっちゃってます。だって容疑者が、アシュレイ・ジャッドをカウンセリングする精神科医フランク、連続殺人鬼のカルターの弁護士レイ(←彼もジェシカと前に寝てます)とか、アシュレイ・ジャッドの新しいパートナーのマイクなど怪しい登場人物たちが大勢出てきますけど、ただ出てくるだけです。
 
 「だから何??誰が犯人でもいいよ!」 

 って感じです。怪しい登場人物が多い中、これで真犯人が、アシュレイ・ジャッドが通いつめるバーのバーテンのオヤジだったりしたら、けっこうビックリしてたんだけどね。
 
 ストーリーも平板でゼンゼン盛り上がらないしね~。それに主人公のジェシカって何???誰とでも寝ちゃって。もちろん誰とでもじゃなくて、好みがあるんだろうけど。(←うわ~、モテない人間のひがみです。すいません。)

 いくらなんでも、ちょっと私生活に問題ありって思っちゃいます。だって、刑事ですからね。
 それで捜査中に、バーのバーテンのオヤジから「あんた娼婦だと思ってた!」って言われたら逆ギレしてるし。主人公のキャラクターとしては、記憶無くすまで毎日ワイン飲んだり、男性とバンバン寝ちゃったりと、変わったキャラクターですけどね~、変わってるだけで魅力感じませんでした。  
 
 監督が『存在の耐えられない軽さ』(1988年)、『ライジング・サン』(1993年)のフィリップ・カウフマンだからイヤな予感はしてたんですけど、まさに
 「悪い予感的中!大当たり!!!」でした。
 フィリップ・カウフマンの演出はエンターテイメント映画に向いてないって感じです。
 
 出演は『氷の接吻』(1999年)、『ダブル・ジョバディー』(1999年)と毒にも薬にもならないような凡庸な作品ばかりをあえて選んで出演してるの??っていうアシュレイ・ジャッド!ホントは普通の出来のスリラー『ハイ・クライムズ』(2002年)にも出てましたけど)

 ランニングタイム97分なのに、120分にいや、140分にも感じる長さの退屈さです!最近のハリウッドのミステリー系映画ってホントにつまらない!
 アンジェリーナ・ジョリーの『テイキング・ライブス』(2004年)とか『インザカット』(2003年)とか、面白いミステリー映画を観た記憶が無いです。
 
 でも、今作で1番面白かったのは、その面白そうなタイトル“ツイステッド”かな??いかにもヒネリやドンデン返しがありそうなタイトルだもんね。(原題もTWISTEDだけど)でもTWISTEDって酔っ払ったとか意味だったんですね…。へへ、だまされちゃいました! 40点

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『ニューオーリンズ・トライアル』傑作法廷サスペンス

2005-10-14 23:52:31 | ミステリー
ニューオーリンズ・トライアル
RUNAWAY JURY(2003年アメリカ)
 監督    ゲイリー・フレダー
 脚本    ブライアン・コッペルマン
        デヴィッド・レヴィーン
        マシュー・チャップマン
        リック・クリーヴランド
 原作    ジョン・グリシャム
 出演    ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン
        ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ
        ブルース・デイビソン、ブルース・マッギル
        ジェレミー・ピヴェン

 ■ストーリー■
 ニューオーリンズの証券会社で会社を首になった男が銃を乱射、11名の者の命が奪われた。事件後犯人は自殺するが、犠牲者の1人の未亡人が銃器メーカーを訴えた。ベテラン弁護士ローアのもと、犯人が使用した銃のメーカー、ヴィックスバーグを相手に裁判をを起こすのだった。そして、2年後、裁判のためヴィックスバーグ社は伝説の陪審コンサルタント、フィッチを雇い入れ裁判に勝とうとする。しかし、陪審員の中には今回の裁判で一儲けしようとするゲーム屋で勤めるニック・イースターがいた。

 ■感想■
 ジョン・グリシャム「陪審評決」(新潮文庫)の映画化です。
 法廷サスペンスの巨匠の原作をうまくエンターテイメントに仕上げてます。
 
 原作では“タバコ”がテーマらしいですけど、映画では、画的なものを考えてか“銃”がテーマになってます。
 日本では、こういう作品の映画化はムリでしょうね。
 アッチの業界に気を使い!コッチの業界にも気を使い!ソッチの業界に気を使い!
 で、誰も悪者にしないで、ぬるま湯的な作品になっちゃいますもんね!
 もし、日本が銃が買える国だったら、「銃器製造メーカーからクレームがつくから…」とか言って製作しないでしょうね。
 こういうサスペンス映画が好きな人が観ても、十二分に面白い作品になっています!
 陪審員制度も、時代は変わりました。かつて『十二人の怒れる男』(1957年)の時代は、陪審員の話し合いや討論で判決が決まりましたけど、今は陪審員選びの段階で判決が決まるとばかりに、陪審コンサルタントが暗躍します。

 監督はジェームス・パターソンのベストセラーの映画化『コレクター』(1997年)、フィリップ・K・ディックの短編の映画化『クローン』(2001年)、アンドリュー・クラヴァン原作のスリラー『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)のゲイリー・フレダー。
 小説の映画化が好きなのかなぁ??今作では製作もしてるのでけっこう思い入れがあるんでしょう。『コレクター』のときは、どうも今一で、つまらなかったですけど、今回はスゴク面白い作品になっています!
 出演はニックに『コン・エアー』(1997年)、『ポイント・ブランク』(1997年)のジョン・キューザック。
 やり手の陪審コンサルタント、フィッチに『クイック&デッド』(1995年)、『目撃』(1997年)のジーン・ハックマン。今回もイヤらしい役を堂々の風格で演じてます。
 弁護士ウエンドル・ローアにダスティン・ホフマン。
 今作は、ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの共演でも話題になりました。2人はプライベートでは、仲が良いらしいですね~。もうてっきり共演作があると思ってましたけど、無かったんですね。
 謎の女マーリーに『ハムナプトラ』シリーズ、『コンスタンティン』(2005年)のレイチェル・ワイズ。
 銃器メーカーの弁護士で『ウイラード』(1971年)のブルース・デイビソン。ブルース・デイビソンも、“『ウィラード』のブルース・デイビソン”って、ずっと言われちゃうんでしょうね。

 今作は、弁護士と検察側の戦いをじっくり描いた法廷物を期待すると、ちょっと期待はずれかもしれないです。今作は、あくまでも陪審員の中にいるジョン・キューザックと仲間のレイチェル・ワイズの行動と陪審コンサルタントのジーン・ハックマンと弁護士ダスティン・ホフマンの戦いがメインになります。法廷物ではありますけど、法廷外の戦いがメインになっています!  70点

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『インザカット』インザ40分カットして・・

2005-05-29 23:15:57 | ミステリー

インザカット
IN THE CUT(2002年アメリカ)
監督         ジェーン・カンピオン
脚本         スザンナ・ムーア
            ジェーン・カンピオン
原作         ジェーン・カンピオン
出演         メグ・ライアン
            ジェニファー・ジェーソン・リー
            ケヴィン・ベーコン
            マーク・ラファロ
            ニック・ダミチ

 ■ストーリー■
 ニューヨークの大学で語学を教える講師のフラニーの家のそばで殺人事件が起きる。フラニーは容疑者らしき人物を目撃したのだ。事件の聞き込み捜査に来た刑事のマロイと知り合い親密な関係になるのだが、フラニーが目撃した犯人らしき容疑者の特徴、手のスペードのタトゥーはマロイと一致するのだった。

 
 ■感想■
 メグ・ライアン主演のサスペンス映画です。
 原作は、スザンナ・ムーアの「イン・ザ・カット」(ハヤカワ文庫)。

 今作の感想は、

 「なんなんだ!これはミステリー映画になってない!」
 「ミステリー映画どころかスリラー映画にもなってない!」
 あくまでも“面白いミステリー映画”とか“面白いスリー映画”って意味ですけどネ。
 
 一応、内容は完全にスリラー映画風になっています!
 でも、観たあとの印象は“単なる女性映画”でした!!!

 スリラー映画として見ると、主人公フラニーが好きになる刑事のマロイが犯人かどうかが1番のサスペンスなんですもんね。
 その他には、ほとんどサスペンスを盛り上げる要素がないんだもんネ!
 それに、マロイが犯人なのかどうかっていうコトよりも、とにかく、そこへたどりつくまでモタモタ…、ダラダラ…、モタモタ・・・、ダラダラ…、モタモタしてるから、もう観ている方は、マロイが犯人でも犯人じゃなくても、どっちでもいいやって感じになっちゃいます。

 あと、怪しそうな登場人物は、ケヴィン・ベーコンと、フラニーが通う学校の生徒くらいだもんね。
 
 それにしても登場人物少なすぎ!!!!!
 超低予算のC級作品じゃないんだから!
 ラストも原作と変えてるんだから、メインのストーリーも大幅に原作から離れても良かったのに!!
 女性映画でもなんでも良いですけど、エンターテイメントとしては、ミステリーとしても、スリラーとしても中途半端!!

 「ミステリーやスリラーじゃ、女性を描けないわ」とでも思っているんでしょうか??
 女性映画の方がエンターテイメントより、偉いとでも思っているんでしょうか??

 監督が『ピアノレッスン』(1993年)、『ある貴婦人の肖像』(1996年)の女性映画監督ジェーン・カンピオンだから、こんな出来になっちゃうんでしょうか?? 
 脚本も原作者のスザンナ・ムーアなんですけど、こういう映画で満足しているんでしょうか??まぁ、原作者もスリラーを描く気なかったんでしょうね。
 
 当初、主演する予定だったニコール・キッドマンは製作にまわって、メグ・ライアンが主演したんですよね。こんなつまらない作品で脱いでメグ・ライアンは、まさに“脱ぎ損”です!
 ニコール・キッドマンは良かったですね、主演しなくて。
 
 日本のTVの2時間のサスペンスドラマなみの内容です。日本の2時間サスペンスにはメグ・ライアンの裸がついてきませんけどね。

 この内容でランニングタイム119分の長さはつらい!!!40~45分カットすれば、もう少し見れる作品になったかもね。いや、80分くらいだったらかなり良い感じの作品になったかも。TVでCM込みで90分枠で放映すればちょうどいい長さかもしれないですね。 0点


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『殺意のシナリオ』埋もれたミステリーの佳作

2005-05-15 19:16:19 | ミステリー

殺意のシナリオ
(ビデオ題:『仮面のレジデンス』)
TOO SCARED TO SCREAM(1985年アメリカ)
 監督          トニー・ロー・ビアンコ
 脚本          ニール・バーベラ
              グレン・レオポルド
 制作          マイク・コナーズ
 出演          マイク・コナーズ
              アン・アーチャー
              イアン・マクシェーン
              レオン・アイザック・ケネディー
              ジョン・ハード

 ■ストーリー■
 ニューヨークのマンハッタンの高級マンションで連続殺人事件が起きる。警察はマンション内に犯人がいるのではと疑い、捜査を始める。刑事のアレックスとケイトは、怪しげなマンション関係者に目星をつけるのだが…。

 ■感想■
 俳優のトニー・ロー・ビアンコが監督した劇場未公開ミステリー。
 
 トニー・ロー・ビアンコと言えば『フレンチ・コネクション』(1971年)、『重犯罪特捜班ザ・セブンアップス』(1973年)や、数多くのTVムービーに出演している俳優です。
 主人公の刑事役では、人気TVシリーズ「名探偵マニックス」のマイク・コナーズが出演しています。今作では、制作もしています!
 
 長らく「“TOO SCARED TO SCREAM”ってホラー映画があるなぁ・・・、いつか観れるのかなぁ??」と思っていたら、突然TVの深夜枠の映画劇場で放映されたんで、そのときはビックリした記憶が!
 
 タイトルから、てっきり『13日の金曜日』(1980年)、『バーニング』(1981年)、『サランドラ』(1977年)系の田舎を舞台にしたスラッシャームービーだと思っていたら、都会を舞台にした殺人ミステリーだったんで2重にビックリしました。

 TVの深夜枠で放映されたあと、ビデオバブルのころ、『仮面のレジデンス』としてリリースされたんで、ビデオで観た映画ファンも、けっこういるでしょう。
 何の期待もせずに見たんで、かなり楽しむコトが出来ました。
 映画を観る時「いかに期待しないか」っていうのが、1番重要な要素だと実感しました! 

 今作『殺意のシナリオ』のラストのオチは、デヴィッド・カッパーフィールドが出演したことでも有名なミステリー系ホラー映画『テラートレイン』(1980年)くらいのインパクトがあります!
 やっぱりミステリーは、こうでないと!!
 

 一昔前というか二昔前は、本当に、色んな未公開映画やTVムービーがTVの映画枠でやってました・・
 
 意味不明のサイコ物『ヌードモデル危機一髪』SNAPSHOT(a.k.a.THE NIGHT AFTER HALLOWEEN)(198年オーストラリア)
 1970年代イギリス製ホラー『愛欲の魔神島 謎の全裸美女虐死体』TOWER OF EVIL(1972年イギリス)
 イタリアの警察物でマウリツィオ・メリルがメチャクチャかっこいい『ナポリ犯罪ルート』NAPOLI VIOLENTA(1976年イタリア)
 同じく、マウリツィオ・メリル主演のイタリアの警察物『特攻警察』ITALIA A MANO ARMATA(1976年イタリア)
 思わずビックリ!!のラストの『ハネムーンクライシス新妻蒸発』(ビデオ題:他人の向う側 私の家に見知らぬもう一人の妻がいる)ONE OF MY WIVES IS MISSING(1975年アメリカ)
 
 とかとか。
 
 ビデオバブルのときいくつかの作品はビデオ発売されましたけど、字幕つきでした。やっぱり娯楽作は日本語吹替えで見ないとね。またTVの映画劇場でやってくれないかなぁ。
 少なくとも、最近の日本の知能指数が100くらい低下するような2時間ドラマなんか観る気なくなりますよね!  65点

 

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『殺しのリハーサル』 ミステリ映画ファン必見の大傑作!

2005-04-05 21:40:26 | ミステリー

殺しのリハーサル
REHEARSAL FOR MURDER(1982年アメリカ)
 監督         デビッド・グリーン
 脚本         リチャード・レビンソン
             ウィリアム・リンク
 出演         ロバート・プレストン
             リン・レッドグレーブ
             パトリック・マクニー
             ジェフ・ゴールドブラム

 ■ストーリー■
 ブロードウエイの舞台作家アレックスは1年の沈黙を破り、新作の発表をすると友人たちの役者、制作者を集めるのだった。そして集められた6人に渡された脚本は1年前アレックスの舞台の主演女優モニカが死んだ夜を題材にしたものだった。1年前の夜、アレックスと結婚予定だったモニカが舞台のあと、謎の死を遂げた。他殺に違いないと考えたアレックスは、集めた友人たちの中に犯人がいると考え、モニカが死んだ夜を題材にした脚本をもとに舞台化して犯人を割り出そうというのだった!!

 ■感想■
 アメリカの傑作ミステリーのTVシリーズ「刑事コロンボ」のクリエイター、リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンクが脚本を書いた傑作TVムービーです。
 もちろんジャンルはミステリーです!
 
 今作を、一言で言うなら
 
 「ミステリ映画ファンは、今作を見ずして何を見ろっていうんだッ!!

 っていう作品です!それほど、面白いです!
 大傑作のミステリー映画(正確にはTVムービーですけど)です!ホントにミステリー映画ファンは必見の1本です!

 TVシリーズ「刑事コロンボ」は、最初に犯人を登場させて、犯人の殺人現場をじっくり描いて、その完全ともいえる犯人のアリバイを、ヨレヨレコートを着たコロンボが犯人を追いつめていく!っていうのがパターンでした。でも、今作は、完全に犯人当てになってます!犯人当てというより、犯人を探し出すプロセスがメインなんですけどね!。
 パトリック・マクニー、ジェフ・ゴールドブラム有名な役者も出演してますけど果たして、犯人は誰でしょう??
 
 暴力描写やH系シーン(いや、それどころか裸だけでもダメなんですよね)など、TVコードが厳しいアメリカのTVムービーなんで、誰でも安心して見れます。家族そろってみても大丈夫です。でも、家族そろって見れる作品だからって、油断は禁物ですよ!今作のトリックにあたる部分は、ミステリー映画の中でも、特に超1級の作品になってますからネ!
 
 そんなスゴイ作品ですけど、犯人の殺人の動機の部分が、超1級のトリックに比べると、少し弱いのかな??とも思いますけど、まぁ、そこの部分は今作のメインじゃないですから、目をつむるとして良しとしましょう。全然OKですよ!
 とにかく、この映画は、事前情報を一切無しに見て欲しいです!とかいって、記事にしちゃってるんですけど。
 それにしても、今作を見てビックリしないミステリー映画ファンには感服します!

 自分は、初めて、この作品を観たときは、余りのトリックの素晴らしさに、しばらくの間、呆然となりましたからネ!もう拍手物です!
 映画的に、この作品くらいにビックリして、拍手したくなるようなミステリー映画といえば、ダリオ・アルジェント監督のジャッロ『サスペリアPART2』(1975年)と、TVムービー『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向う側 私の家に見知らぬもう一人の妻がいる』)(1975年)くらいかも。

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『サスペリアPART2』(75年)
 <残酷なホラーと思われてますけど、実は、映像のトリックを
活かした大傑作ミステリー!>

 

 ところで、今作『殺しのリハーサル』は、NHKで放送されたあと、TV東京でも、午後のロードショーでも放映されたことがあるので観たことある人も多いでしょうけど、TV放映だと、見逃しちゃってる人も多いだろうから、やっぱり、こういう傑作こそ日本語吹替えつきでDVD化して欲しいです!!!
 それにしても、なぜ、こんな大傑作のミステリー作品が日本語吹替えつきでDVD化されないんでしょうネ~??残念です!

 売れる枚数の関係もあるとは思いますけど、この映画、ミステリ映画の中でも、自分の中では、最も好きなミステリー映画の1本なんで、ぜひDVD化して欲しいです。
 と思っていたら、2007年12月にWHDジャパンさんからDVD化されました。だけど字幕のみで日本語吹き替えは付いてません!ぜひ、日本語吹き替えつきで再発をお願いします!

 いや~、それにしても、1970年代から1980年代前半のアメリカのTVムービーって、スゴイですね、やっぱり!!って感じちゃいます!こんな素晴らしい作品を見せられちゃうと。
 もちろん、点数は  100点

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『テイキングライブス』テイキングノヴェルス

2005-03-01 22:33:30 | ミステリー

テイキングライブス
TAKING LIVES(2004年アメリカ)
 監督         D・J・カルーソ
 脚本         ジョン・ボーケンキャンプ
 原作         マイケル・パイ
 出演         アンジェリーナ・ジョリー
             イーサン・ホーク
             ジャン=ユーグ・アングラード
             キーファー・サザーランド
             ジーナ・ロランズ
        チェッキー・カリョ、オリビエ・マルチネス

 ■ストーリー■
 モントリオールで他殺体が発見される。FBIから派遣されたプロファイリング捜査官イリアナこの犯人が、他人を殺して、代わりの人生を過ごして、ヤバクなったらまた違う人生をやり直す“ヤドカリ”サイコキラーであるということを知る。イリアナは、この異常なシリアルキラー、マーティン・アッシャーの目撃者コスタに惹かれていくのだが…。

 ■感想■
 マイケル・パイ「人生を盗む男」(徳間文庫)の映画化作品。
 
 主演は、ヒロインにアンジェリーナ・ジョリー。
 共演者は犯人の目撃者コスタに『ガタカ』(1997年)のイーサン・ホーク。
 容疑者に『ダークシティ』(1998年)、『霊視』(1999年)、TVシリーズ「24」のキーファー・サザーランド。
 アンジェリーナ・ジョリーの同僚の刑事に『ニキータ』(1990年)、『マキシマム・リスク』(1996年)のジャン=ユーグ・アングラード。
 アンジェリーナ・ジョリーの上司にチェッキー・カリョと出演者がやたら豪華な作品です!!
  
 他人になりすまして、なりすました人間を殺していく“ヤドカリ”サイコキラーの話なんて、面白そうな話なんだろうって思って期待して見たんですけど、盛り上がりにちょっと欠ける設定だけは面白いという期待はずれな作品になっていました。
 
 いくらでも面白くなりそうな設定のストーリーに、その上、ジャン=ユーグ・アングラード、チェッキー・カリョ、ジーナ・ローランズと超有名俳優が大勢出演してるのに、一切伏線なし、観ている観客には誰でも犯人が分かるのに、登場人物たちは、誰も犯人が分からないというミステリー映画としては、大はずれな作品になっちゃってます!!
 大体、怪しい登場人物が少なすぎ!もう、このキャスティングを観ただけで犯人が分かっちゃいます!
 まるで、日本の時代劇か2時間サスペンスみたい!!
 ミステリ映画としては、大失敗でしょう。

 ちなみにマイケル・パイの原作「人生を盗む男」は映画とはまるっきり違う作品です。
 映画と小説は違いますからね、それはそれでOKですけどね。
 
 これって「マジメに劇場用長編映画を作ってるの??」って思うくらいオーソドックスな展開です。日本のTVの2時間サスペンスなみに淡々とした展開です。
 映画的な盛り上がりに欠けまくりです。それでも無意味に派手な爆発シーンやら、SEXシーンとか用意してるんだけどネ。
 でも、爆発シーンやSEXシーンがあるから何なんだ!って感じです。

 このストーリーだと、犯人は小学校6年生にもわかるぞ!!って感じです!

 この内容で、ランニングタイム103分は、かなり長すぎです!この内容ならあと15分カットして!!
 いやいや、あと25分くらいカットしたらテンポが良くなって、もっともっと面白くなるのかもね。

 どうせ設定のみを原作からテイキングするんだったら、もっともっともっと大幅に脚色すれば良かったのに。
 TVシリーズ「刑事コロンボ」のウィリアム・リンクとかをアドバイザーにすればよかったのにね。それじゃ超本格ミステリになっちゃうか??
 ミステリー映画ファンには、ちょっとおすすめ出来ない感じです。25点 

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人生を盗む男
Michael Pye,広津 倫子
徳間書店
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