『デス・スパイダー』
VISIONS(2009年イタリア)
監督:ルイジ・セシネリ
脚本:アンドレア・デル・モンタ
出演:スティーブン・マシューズ
ヘンリー・ギャレット
キャロライン・ケスラー
■ストーリー■
トラップを仕掛けて、人質や救出者たちを殺していく連続殺人鬼スパイダーの罠にかかり、FBIの救出チームと人質が犠牲になってしまうのだった。
警察に協力していた医者のリーマンは責任を感じて、協力を辞退、民間の治療施設の病院で働きだすのだった。
そんなある日、交通事故にあって記憶を無くした青年マシューが、その施設にかつぎこまれてくるのだった。
マシューは病院でニックという依存症の入院患者と知り合うのだった。ある日、ニックは病院の地下室でリーマン医師が保存してあったスパイダーの資料を見つけてくるのだった。
一方、マシューは事故の影響で、記憶を無くす代わりに物に触れると、その物の過去が分かるという超能力を身につけていたのだった。スパイダー事件に興味を持った2人は、やはり事件を捜査する記者ホープとともに事件を追うのだった。
■感想■
トラップを仕掛ける連続殺人鬼と、それを捜査する超能力者とその仲間たちを描いたイタリア製のミステリー映画。
冒頭、連続殺人鬼スパイダーが仕掛けたトラップで、人質とFBIの救出チームが皆殺しになってしまい、その後リーマン医師が警察への協力を断るシーンがあるので、思わず、
「スパイダーの正体はリーマン医師だ!!」って思っちゃいました。
その後も、ニックやマシューがスパイダー事件に興味を持っているのに、肝心なリーマン医師が事件の捜査に関わろうとしていないので、中盤までず~っと、ず~っとリーマン医師を疑っていました。
でも、基本的なストーリーは、天才連続殺人鬼を、FBIに協力していた医者とスパイダー事件の幻覚を見る超能力者の患者のチームが追い詰める作品だと思っていたのに、リーマン医師がクライマックスになるまで、捜査に全然乗り気じゃないんで、怪しすぎ!!
それに、今作は登場人物が少なすぎでしょう!
リーマン医師、女性記者ホープ、超能力者マシュー、依存症の患者ニックくらいが主だった登場人物で、残りはホープの上司とかFBIの刑事くらいしか出てきませんですからね。
これじゃ、いくらなんでも登場人物が少なすぎ!!
それも捜査する側ばかり描かれるので、話が単調に思えてきちゃいます。
犯人側の殺人シーン(トラップを仕掛けるシーン)とかも描かれるとそれなりにメリハリがつくんでしょうけどね。
「なんで、スパイダー側のシーンが描かれないの??」
と思って観ていたら、最後にその理由が分かります!
だったら、もう少しランニングタイムを短くしてテンポを良くしてくれたら、もっともっと面白く感じれたのに!!
せっかくラストの展開で驚かせようとしたんでしょうけど、この登場人物の少なさじゃ、この中に犯人がいるのでは??と想像しちゃいます。
でも、ラストはそれなりにヒネッてあって楽しめる作品なんで、ジャッロ映画が好きな映画ファンは楽しめるはず!!
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