『フェイクシティ ある男のルール』
STREET KINGS(2008年アメリカ)
監督 デビッド・エアー
脚本 ジェイムズ・エルロイ
カート・ウィマー
ジェイミー・モス
原案 ジェイムズ・エルロイ
出演 キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィッテカー、ヒュー・ローリー
■ストーリー■
ロサンゼルス市警の一匹狼の刑事トム・ラドローは、上司ジャック・ワンダーの指示の元、法を逸脱した暴力的な捜査を行っていた。しかし、部署を異動させられたトムの元パートナー、ワシントンが、トムを内部調査課に密告しようとしていることを知るのだった。ワシントンに忠告しようと後をつけドラッグストアにやってきたとき、偶然、強盗が現れ銃撃戦が発生、ワシントンが殺されてしまうのだった。トムは、自分に疑惑が向かっていることを知るのだった。
□■□ネタバレあり!!□■□
■感想■
ノワール小説の巨匠ジェイムズ・エルロイが原案、脚本のクライムアクション。
主演はキアヌ・リーブス、フォレスト・ウィッティカー。
もうこのキャスティングだけで、誰が悪いか分かっちゃうような作品ですけど、でも、ジェームズ・エルロイの作品だから、最初から「どうせ悪いのは上司でしょ」って感じで観ちゃいますよね。
キアヌ・リーブスが酒びたりな暴力刑事を演じていますけど、やっぱりそうは見えないのが今作の最大の難点かも??
なんか汗もかかなそうな爽やかそうな顔してますもんね。ミニボトルのアルコールを飲んだくれる「酒びたり」な生活も似合わないし「暴力刑事」っていう設定も似合ってない!!
そんな役が似合いそうなヴァル・キルマーじゃ、悪役よりも悪そうに見えちゃうしね。製作年度が1980年代だったらアーマンド・アサンテとかがキャスティングされたら良かったかも!!でも、それじゃ日本未公開になっちゃいますね。
私生活もトラブル続きのチャーリー・シーンの方が良いかな??でも、日本劇場未公開になっちゃったりして・・・。まぁ、ジェームズ・エルロイ原作のカート・ラッセル主演の『ダーク・スティール』(02年)は日本劇場未公開でしたしね。
ところで、このキアヌ・リーブスの主人公の行動基準の設定が弱い気が!!
いくら暴力的な刑事といっても、しょせんは上司の命令で違法な捜査をしているんですもんね!一匹狼な刑事って設定なのに、
上司の命令で動いているなんて、少し情けない気がしちゃいます。
クリント・イーストウッドがタイトルロールの刑事を演じた“ダーティ”ハリー・キャラハンだったら、上司の命令無視で暴力的な捜査をしまくりで、良く上司に怒られてましたもんね。
『ダーティハリー4』(83年)では組織のボスを脅迫して、ショックで心臓麻痺を起こさせてボスを殺しちゃいましたもんね。上司から、「違う捜査班が、そのボスをずっと追っていたんだぞ!」って注意されたら
「税金の無駄使いをしなくて済んだ」
みたいな返事をしていましたもんね!!
ハリー・キャラハン以外でも『真夜中の野獣刑事』(DVD題:『殺人鬼』)(83年)のチャールズ・ブロンソンとか『死刑は俺の手で』(78年)のジャック・パランスとか、昔は本当に暴力的で違法捜査のかたまりみたいな刑事が大勢いたのにね!!
1970年代~1980年代は暴力的な刑事といえば、本当に暴力的だったのに、2008年はかなり良いコなんですね!!
本当はキャスティング的には、キアヌ・リーブスよりもフォレスト・ウィッテカーの方が問題かも??出てきた瞬間に「黒幕度1000%」状態!!もう「俺が悪い奴のボスだぞ」っていうオーラ出しまくり!!日本の2時間サスペンスなみに安心して観られるキャスティングですけどね。
でも、ジェームズ・エルロイが原案、脚本、デビッド・エアーが監督なんで雰囲気はノワール度も高く、見応え十分な作品なってます!!こういう警察物が好きな人は必見の作品です!! 75点
ジェームズ・エルロイといえばやっぱり『LAコンフィデンシャル』
ブライアン・デ・パルマ監督もジェイムズ・エルロイ原作小説を映画化した『ブラック・ダリア』
カート・ラッセル主演の警察物『ダーク・スティール』
STREET KINGS(2008年アメリカ)
監督 デビッド・エアー
脚本 ジェイムズ・エルロイ
カート・ウィマー
ジェイミー・モス
原案 ジェイムズ・エルロイ
出演 キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィッテカー、ヒュー・ローリー
■ストーリー■
ロサンゼルス市警の一匹狼の刑事トム・ラドローは、上司ジャック・ワンダーの指示の元、法を逸脱した暴力的な捜査を行っていた。しかし、部署を異動させられたトムの元パートナー、ワシントンが、トムを内部調査課に密告しようとしていることを知るのだった。ワシントンに忠告しようと後をつけドラッグストアにやってきたとき、偶然、強盗が現れ銃撃戦が発生、ワシントンが殺されてしまうのだった。トムは、自分に疑惑が向かっていることを知るのだった。
□■□ネタバレあり!!□■□
■感想■
ノワール小説の巨匠ジェイムズ・エルロイが原案、脚本のクライムアクション。
主演はキアヌ・リーブス、フォレスト・ウィッティカー。
もうこのキャスティングだけで、誰が悪いか分かっちゃうような作品ですけど、でも、ジェームズ・エルロイの作品だから、最初から「どうせ悪いのは上司でしょ」って感じで観ちゃいますよね。
キアヌ・リーブスが酒びたりな暴力刑事を演じていますけど、やっぱりそうは見えないのが今作の最大の難点かも??
なんか汗もかかなそうな爽やかそうな顔してますもんね。ミニボトルのアルコールを飲んだくれる「酒びたり」な生活も似合わないし「暴力刑事」っていう設定も似合ってない!!
そんな役が似合いそうなヴァル・キルマーじゃ、悪役よりも悪そうに見えちゃうしね。製作年度が1980年代だったらアーマンド・アサンテとかがキャスティングされたら良かったかも!!でも、それじゃ日本未公開になっちゃいますね。
私生活もトラブル続きのチャーリー・シーンの方が良いかな??でも、日本劇場未公開になっちゃったりして・・・。まぁ、ジェームズ・エルロイ原作のカート・ラッセル主演の『ダーク・スティール』(02年)は日本劇場未公開でしたしね。
ところで、このキアヌ・リーブスの主人公の行動基準の設定が弱い気が!!
いくら暴力的な刑事といっても、しょせんは上司の命令で違法な捜査をしているんですもんね!一匹狼な刑事って設定なのに、
上司の命令で動いているなんて、少し情けない気がしちゃいます。
クリント・イーストウッドがタイトルロールの刑事を演じた“ダーティ”ハリー・キャラハンだったら、上司の命令無視で暴力的な捜査をしまくりで、良く上司に怒られてましたもんね。
『ダーティハリー4』(83年)では組織のボスを脅迫して、ショックで心臓麻痺を起こさせてボスを殺しちゃいましたもんね。上司から、「違う捜査班が、そのボスをずっと追っていたんだぞ!」って注意されたら
「税金の無駄使いをしなくて済んだ」
みたいな返事をしていましたもんね!!
ハリー・キャラハン以外でも『真夜中の野獣刑事』(DVD題:『殺人鬼』)(83年)のチャールズ・ブロンソンとか『死刑は俺の手で』(78年)のジャック・パランスとか、昔は本当に暴力的で違法捜査のかたまりみたいな刑事が大勢いたのにね!!
1970年代~1980年代は暴力的な刑事といえば、本当に暴力的だったのに、2008年はかなり良いコなんですね!!
本当はキャスティング的には、キアヌ・リーブスよりもフォレスト・ウィッテカーの方が問題かも??出てきた瞬間に「黒幕度1000%」状態!!もう「俺が悪い奴のボスだぞ」っていうオーラ出しまくり!!日本の2時間サスペンスなみに安心して観られるキャスティングですけどね。
でも、ジェームズ・エルロイが原案、脚本、デビッド・エアーが監督なんで雰囲気はノワール度も高く、見応え十分な作品なってます!!こういう警察物が好きな人は必見の作品です!! 75点
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