『クレイジーズ』
THE CRAIZIES(2010年アメリカ)
監督 ブレック・アイズナー
脚本 スコット・コーサー
レイ・ライト
オリジナル脚本 ジョージ・A・ロメロ
出演 ティモシー・オリファント
ラダ・ミッチェル
ジョー・アンダーソン
ダニエル・バナベイカー
■ストーリー■
アイオワ州の田舎町オグデンマージュで、高校の野球大会にショトガンを持って現れた町の住民の1人を、保安官のデヴィッドは撃ち殺してしまうのだった。以前、アルコール中毒だったその男からはアルコールは検出されなかった。また、そんなとき、町の飲料水の水源となっている川を探索中に、川の中から墜落した軍の輸送機を発見するのだった。輸送機が墜落したという情報がきていなかったことから、何かを感じたデヴィッドは、町への給水を止めるのだが、町の住民は凶暴性を帯びはじめていた。
■感想■
ジョージ・A・ロメロ監督の1973年の『ザ・クレイジーズ』(TV題:『第2のカサンドラクロス事件!? 細菌兵器に襲われた街』)のリメイク作品。
監督は、『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(2005年)のブレック・アイズナー。ちなみに父親はディズニー社で20年以上に渡ってCEOだった、マイケル・アイズナー。父親がディズニー社のCEOって、どんな感じなんでしょうね??
ブレック・アイズナーの監督作としては『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』しか観たコトがなかったんで、今作も期待値が、異様に低かったんですけど、それなりに良く出来ていました。『ザ・クレイジーズ』のリメイクとして観なければ、それなりに楽しく観れる作品にはなっていました!
う~ん、実は期待していなかったのが、良かっただけかも??
今作の感想は、期待しないで、観るには十分面白い!!ってことです!!
2010年のメジャー作品だからなのか、1970年代に作られた低予算スリラー映画に比べると緊張感が10000倍くらい薄まっています…。
主演、ティモシー・オリファント、ラダ・ミッチェル、制作費2000万ドルの大作ですもんね!
緊張感200%のスリラー映画だったオリジナル作品に比べて、リメイクの今作は、全然普通のスリラー映画になっちゃてます!
これなら、リメイクとかでなくオリジナルなスリラー映画を製作しました!とか言っちゃてもOKなくらい全然テイストの違う作品になっちゃています。
でも、リメイクっていうだけで、製作しやすくなるんでしょうねぇ。
観客も呼び込み易いでしょうしね。
どうせ、リメイクするなら、こんな良くありがちなハリウッド製になってしまうようなブレック・アイズナーでなく、『28日後...』(2002年)のダニー・ボイル監督にでもリメイクして欲しかったですね。 すごく怖いスリラー映画になったような気がするんですけどね。
結局、今作は、良くありがちなハリウッドのメジャー作品系の雰囲気プンプンと漂ってくるような作品になっています。
細菌兵器を積んだ輸送機が、田舎町の水源の川に落ちたのに、軍隊が出てくるのが遅すぎ!オリジナルでは、主人公たちを襲うのが防護服を着た軍隊でしたけど、リメイクの今作では、軍隊は普通のガスマスクを着けているだけなので、少し迫力不足かも??追っ手は軍隊だけでなく、細菌兵器に感染した“クレイジーズ”たちもいるんですけど、、敵が2つに分かれた関係で、主人公と敵対するグループが、ぼやけてしまった感が否めないような気がすrんですけど、どうなんでしょう??
細菌兵器の感染した場合の潜伏期間が48時間というのも、「どうなの??」って感じがしちゃいます。だって、48時間ほおっておけば、感染したのか?しないのか?が分かるんですからね。
何も町ごと消滅させる必要が無いですよね。主人公の保安官や奥さんはどうやら感染していなかったみたいですし、感染率もそれほど高くなさそうです!!そういうところすべてが、オリジナル版『ザ・クレイジーズ』よりも緊張感を削ぐ状態に!!
まぁ、リメイクだって、オリジナルには無い要素を出していかないといけないから、しょうがないんですけど、いかにも現代のエンターテイメント作品的ですね!! 50点
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