『23年の沈黙』
DAS LETZTE SCHWEIGEN(2010年ドイツ)
監督 バラン・ボー・オダー
脚本 バラン・ボー・オダー
原作 ヤン・コスティン・ヴォークナー
出演 セバスチャン・ブロムベルゴ
ウルリク・トムセン
ヴォーダン・ヴィルケ・メーリング
カトリーン・ザース
ブルクハルト・クラウスナー
■ストーリー■
1986年、11歳の少女が暴行され殺される事件が発生するが、未解決のままだった。23年後、その事件と酷似した事件が発生し、13歳の少女が行方不明になるのだった。
23年前の事件を起こした犯人ペアのそばにいて、その一部始終を見ていたティモは、この事件を起こしたのが、同一犯ペアの仕業ではないかと疑うのだった。ティモは事件直後に、名前を変えて行方をくらましていたのだった。
一方、23年前の事件を捜査していた元警官のクリシャンは、独自に捜査を始めるのだった。
■感想■
ドイツのミステリードラマ。
ミステリーと言っても、犯罪を描いているだけで、いわゆる推理物やトリック物とは違うので観るときは、気をつけましょう!
何の救いも無いラストに向かって、物語は進んでいきます。
「暗い!暗い!」
見応えのある、しっかりしたミステリー作品なんですけど、ストーリーが真っ暗です!
”真犯人の正体を知った23年前の事件の被害者の母親が、新たに同じ手口で犯行を起こしたようにみせかけて、犯人をおびきよせようとしているのか??”
と、思ったんですけど、全然違っていました。
そんなミステリーのためのトリックを描く作品では無かったです!!
今作の最大のミステリー要素は、”23年後に、なぜ同じ手口で犯罪を起こしたのか??”っていう動機の部分です!!
登場人物たちのキャラクターはミステリーが好きな映画ファンにはたまらない感じです!!
現役時代に解決出来なかった事件の捜査を続ける元刑事。
妻に先立たれ、警察に復帰し、事件の真相を突き止めるが、意見を上司に無視される刑事。
娘を殺された母親。
娘を誘拐された夫婦。
23年前の事件に関わったことで、良心の呵責に悩まされる犯罪の共犯者。
共犯者と同じ性的趣向を持つ主犯の犯罪者。
でも、映画はと淡々と展開していきます!!
ハリウッドのメジャー映画的なエンターテイメント度まるっきり無し!!
ドイツ映画、マジメすぎ!
日本の2時間サスペンスも、これくらい、考えさせるような内容の作品を作ってくれれば、良いのに!!ムリですけど…。
内容が暗いので、観る人は、ちょっと注意しましょう!! 50点
23年の沈黙 [DVD] | |
ウルリク・トムセン,ヴォータン・ヴィルケ・メーリング,カトリン・ザス,ブルクハルト・クラウスナー,セバスティアン・ブロムベルク | |
オンリー・ハーツ |