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『23年の沈黙』

2011-06-28 00:26:11 | ミステリー

23年の沈黙
DAS LETZTE SCHWEIGEN(2010年ドイツ)
 監督          バラン・ボー・オダー
 脚本          バラン・ボー・オダー
 原作          ヤン・コスティン・ヴォークナー
 出演          セバスチャン・ブロムベルゴ
              ウルリク・トムセン
              ヴォーダン・ヴィルケ・メーリング
              カトリーン・ザース
              ブルクハルト・クラウスナー

 ■ストーリー■
 1986年、11歳の少女が暴行され殺される事件が発生するが、未解決のままだった。23年後、その事件と酷似した事件が発生し、13歳の少女が行方不明になるのだった。
 23年前の事件を起こした犯人ペアのそばにいて、その一部始終を見ていたティモは、この事件を起こしたのが、同一犯ペアの仕業ではないかと疑うのだった。ティモは事件直後に、名前を変えて行方をくらましていたのだった。
 一方、23年前の事件を捜査していた元警官のクリシャンは、独自に捜査を始めるのだった。


 ■感想■
 ドイツのミステリードラマ。
 ミステリーと言っても、犯罪を描いているだけで、いわゆる推理物やトリック物とは違うので観るときは、気をつけましょう!

  何の救いも無いラストに向かって、物語は進んでいきます。
 
 「暗い!暗い!
 
 見応えのある、しっかりしたミステリー作品なんですけど、ストーリーが真っ暗です!
 
 ”真犯人の正体を知った23年前の事件の被害者の母親が、新たに同じ手口で犯行を起こしたようにみせかけて、犯人をおびきよせようとしているのか??”
 と、思ったんですけど、全然違っていました。
 そんなミステリーのためのトリックを描く作品では無かったです!!

 今作の最大のミステリー要素は、”23年後に、なぜ同じ手口で犯罪を起こしたのか??”っていう動機の部分です!!
 

 登場人物たちのキャラクターはミステリーが好きな映画ファンにはたまらない感じです!!
 
 現役時代に解決出来なかった事件の捜査を続ける元刑事。
 妻に先立たれ、警察に復帰し、事件の真相を突き止めるが、意見を上司に無視される刑事。
 娘を殺された母親。
 娘を誘拐された夫婦。
 23年前の事件に関わったことで、良心の呵責に悩まされる犯罪の共犯者。
 共犯者と同じ性的趣向を持つ主犯の犯罪者。
 
 でも、映画はと淡々と展開していきます!!

 ハリウッドのメジャー映画的なエンターテイメント度まるっきり無し!!
 ドイツ映画、マジメすぎ!
 日本の2時間サスペンスも、これくらい、考えさせるような内容の作品を作ってくれれば、良いのに!!ムリですけど…。
 

 内容が暗いので、観る人は、ちょっと注意しましょう!! 50点   

23年の沈黙 [DVD]
ウルリク・トムセン,ヴォータン・ヴィルケ・メーリング,カトリン・ザス,ブルクハルト・クラウスナー,セバスティアン・ブロムベルク
オンリー・ハーツ

    

コメント
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