『デイブレイカー』
DAYBREAKER(2009年アメリカ、オーストラリア)
監督 マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
脚本 マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
出演 イーサン・ホーク
ウィレム・デフォー
クローディア・カーヴァン
サム・ニール
マイケル・ドーマン
■ストーリー■
2019年、1匹のコウモリがもたらした吸血鬼になってしまうウィルスにより、人類は人口の95%がヴァンパイアとなり、食料源の人類は5%になっていた。ヴァンパイアたちは食糧難に陥るが、代替の人工血液の開発は進んでいなかった。製薬企業ブロムリー・マークスに勤める血液学者エドワードも、食料となる人工血液を開発に携わっていた。エドワードは、ある晩、運転中に人間が運転していた車と事故を起こすが、人間に同情的な彼は、人間たちを逃すのだった。その後、信頼できるヴァンパイアを探していた人間のレジスタンス組織から、連絡がくるのだった。
■感想■
ゾンビ映画『アンデッド』(2003年)でデヴューしたスピエリッグ兄弟の吸血鬼映画。
「もし、吸血鬼が多数になって、人類がわずかになってしまったら??」
というSF映画チックな設定の吸血鬼映画です。
今作のヴァンパイアは、歳を取らない、普通には死なないくらいな感じで、ほとんど人間のような生活を送っています。カメラにも普通に映りますね・・・。
ヴァンパイアといっても、“伝統的な吸血鬼”ではなくて、ウィルスに感染したのが原因なんですもんね!でも、日光に当たったり、心臓にクイを打たれると死んでしまいます!!
主人公の務める会社の社長役でサム・ニールが出演していますけど、もう出てきたときから、悪者!!って雰囲気プンプン出しまくり状態です!!で、実際に悪い役!なんて分かりやすいキャスティング!!
ところで、人口が増えすぎちゃったヴァンパイアに比べ、減る一方の人類なんですけど、いくらなんでも減りすぎでしょう!ヴァンパイアたちも、もっと人類を増やすように努力しないとダメですよね!!計画性無さすぎ!!どこかの安全な施設に人間たちをある年齢まで閉じ込めて、人口を増やさせるとかしないと絶滅しちゃうの分かりそうなもんですけどね。
ヴァンパイアたちは、人間の血を吸って生きているでしょうけど、人間たちは何を食べて生きているんでしょうね??ヴァンパイアが発生してから、まだ時間が経っていないといっても、缶詰とかも限りあるでしょうしね。
そんなところが少しだけ気になっちゃいましたけど、映画自体は、すごく面白い作品になっています!低予算で面白い作品を撮った監督が、メジャー作品になったとたん、全然面白く無い作品を撮るなんてことは、良くありますけど、マイケル&ピーター・スピエリッグには、そんな心配、いらなかったですね!
制作費をかけた分だけ、その分、面白くなっています!!ホラー映画ファンやSF映画ファン必見の作品になっています!!メジャー作品というプレッシャーがまるっきり無かったかのような面白い作品になっています!!
制作費2000万ドルって、ハリウッドでは、大した金額じゃないんでしょうかね??2000万ドルの作品の脚本、監督をまかされちゃうなんてスゴイですよね~!!
メジャー作品にも関わらず、ほとんど何も解決せずラストになってしまう放っぽりぱなし感、けっこう好きです!!結局、この後、どうなるの??続編でも製作する気??とも疑っちゃうようなラスト!!
スピエリッグ兄弟に、アラスカを舞台にした吸血鬼ホラー『30デイズ・ナイト』(2007年)も撮って欲しかったです!!300倍くらい面白い作品になったかも??
スピエリッグ兄弟には、今後も、どんどんホラー映画、SF映画を撮って欲しいですね!!70点
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デイブレイカー [DVD] |
ピーター・スピエリッグ,マイケル・スピエリッグ,ジェイソン・コンスタンティン,ピーター・ブロック |
ポニーキャニオン |
<声の出演>
イーサン・ホーク(エド) 宮本 充
ウィレム・デフォー(エルビス) 江原 正士
サム・ニール(チャールズ・ブロムリー) 金尾 哲夫
クローディア・カーヴァン(オードリー) 五十嵐 麗
マイケル・ドーマン(フランキー) 網島 郷太郎
ヴィンス・コロシモ(クリス) 高瀬 右光
イザベル・ルーカス(アリソン・ブロムリー) 勝島 乙江
<日本語版製作>
演出 岩田 敦彦
翻訳 石原 千麻
製作 ブロードメディアスタジオ