『パッセンジャーズ』
PASSENGERS(2008年アメリカ)
監督:ロドリゴ・ガルシア
脚本:ロニー・クリステンセン
出演:アン・ハサウェイ
パトリック・ウィルソン
デヴィッド・モース
クレア・デュバル
ダイアン・ウィースト
■ストーリー■
飛行機事故で生き残った5人の乗客の心理的なカウンセリングをすることになった女医のクレアだったが、5人のうちの1人エリックに惹かれていくのだった。また、事故の起きた様子から、事故の原因に対し、航空会社の発表に疑問を感じるのだった。そんな中、生き残った乗客が1人、また1人と行方不明になっていくのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
アン・ハサウェイ主演のサスペンス映画。
飛行機の事故で生き残った5人の乗客をカウンセリングする女医の遭遇するサスペンス。
しかし、その後、彼女の周りに不審な人物たちが現れ、事故の原因を隠蔽しようとする航空会社の影がちらつくんですが・・・。
「実は、何と!何と!」
誰でも思いつくけど、決してやらないあのオチ!!
事故で生き残った人々が、行方不明になっていく展開で、何かイヤ~な予感が・・・。
「もしかしたら、あのオチ??」
と思っていたら、やっぱり、あのオチ!!
『恐怖の足跡』(1961年)系のオチはやめて欲しいです・・・。
ミステリー要素たっぷりでそれなりに面白い『墜落大空港』(DVD題:『ザ・サバイバー ジャンボ墜落』)(1981年)くらいオリジナリティーを感じさせる作品なら、こういうオチもOKですけど、今作くらいのストーリーで、このオチはダメ!ダメ!
アン・ハサウェイ主演で、共演者もそれなりに豪華なキャストの作品で、このオチ!!
制作費2500万ドルも使って、このストーリー!!
「なぜ??なぜ??こんな企画が通ってしまうんでしょうか??」
5人は、超能力者で生き残ったとか、生き残ったのはエイリアンの実験だったとか、みんなが驚けるオチにして欲しかったです!今どき、こんなオチで驚く映画ファンは、そんなに多くないですよね!!
定番のこのオチを使う理由が分からないです!!
「主人公は双子だった」
「主人公は双子じゃなかった」
「夢だった」
「主人公たちは死んでいた」
「死ぬ前に見た一瞬の幻だった」
もう、こういうオチはやめて!やめて!
禁断のオチの“夢オチ”でも、ブライアン・デ・パルマ監督の『ファム・ファタール』(2002年)くらい面白ければ、全然OKですけど!夢オチをやって良いのは、ブライアン・デ・パルマ監督くらい面白い作品を撮れる監督じゃないとね!
脚本家もダメなら、プロデューサーもダメ!!
こんな作品に2500万ドルも制作費をかけるなんてッ!そんなお金があるなら、ジョン・カーペンター監督に作品を撮らせてあげて下さい!!
『ザ・ウォード 監禁病棟』(2010年)みたいな、脚本家が違う作品でなく、脚本も監督もジョン・カペンターの作品を撮って欲しいですね~。
『ザ・サバイバー』日本語吹替えつきでDVD発売して下さい!
そのときは、99分版のオーストラリア版での発売お願いします。