『ミッション:8ミニッツ』
SOURCE CODE(2011年アメリカ)
監督 ダンカン・ジョーンズ
脚本 ベン・リプリー
出演 ジェイク・ギレンホール
ミッシェル・モナハン
ヴェラ・ファーミガ
マイケル・アーデン
キャス・アンヴァー
■ストーリー■
コルター・スティーヴンス大尉は、列車の中で目覚め、目の前にいる女性クリスティーナから話しかけられ混乱するのだった。ワケの分からないまま、列車は爆発!スティーヴンスは、訓練施設のコクピットのような中で目覚めるのだった。
スティーヴンスは、今朝方起きた列車爆破のテロ事件の犠牲者の1人ショーンの死ぬ前の8分間の記憶にアクセスしたのだった。軍の開発したプログラムによって、死ぬ前の8分間にアクセスすることが出来るようになったのだった。スティーヴンスの任務は、テロ犯の正体を探り、次のテロを阻止しようとすることだった。
■感想■
『月に囚われた男』(2009年)のダンカン・ジョーンズの時間をテーマにしたSF。
時間をテーマにしても、タイムトラベルをするわけでなく、意識を飛ばして事件を解決しようとする主人公を描いています。
てっきり、何回も同じ時間の中を行ったり来たりする『リバース』(1997年)みたいな作品を想像していたんですが、ちょっと違っていました。
何か、すごく驚くようなラストがあるような宣伝されてましたけど、普通の展開でした。
SF映画ファンだったら、あんまり驚かないかな??ってくらいな終わり方でした。
今作のうたい文句の“映画通ほど騙される”っていうのは、言いすぎでしょう。
別に、騙そうって感じの作品じゃないし・・・。第一、今作はSF映画で、ミステリー映画じゃないですしね。
まぁ、キレイな終わり方でした。
「普通に面白い」作品でした。
ダンカン・ジョーンズ監督の前作『月に囚われた男』が、どちらかと言うと、SF映画ファン向けの作品でしたが、今作はSF映画ファンから、普通のサスペンス映画ファンまで楽しめる作品になってました。次回作は、どんな作品を撮るんでしょうかね。今から楽しみな感じです。
SF映画にこだわるダンカン・ジョーンズ監督の次回作にも期待しちゃいます。
でも、最近、SF映画らしいSF映画ってあんまり無いですよね。モンスターが暴れるようなエイリアン系の作品とか、巨大な生物が人々を襲うような動物パニック系な作品とか、宇宙を舞台にしたような西部劇みたいな作品は、けっこうあるような気はするんですけど、こういうじっくり見せてくれるような作品は少ないような気が・・・。
お金が無くてもアイデアで勝負するようなSF映画は、かつてはたくさんあった気がするんですけどね。特に1970年代のTVムービーとか。
TVムービーといえば、今作も1話完結のTVシリーズにする企画もあるようです。監督のダンカン・ジョーンズは関わっていないようです。ヒットした今作にあやかってのドラマ化なんでしょうけど、8分間に主人公たちがアクセスする設定だけ使うってコトでしょうね。さすが、アメリカのTV業界、ヒットした映画で、設定が使えそうなら、すぐにドラマにしちゃうんですね。
SF映画ファンは必見! 70点