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『バック・イン・クライム 時空を超えた事件』過去に戻って再捜査!!

2014-11-17 01:45:13 | SF/タイムトラベル・時間

バック・イン・クライム 時空を超えた事件
L'AUTRE VIE DE RICHARD KEMP(2013年フランス)
 監督          ジャン=ユーグ・アングラード
 脚本          ジェルミナル・アルヴァレス
              ナタリー・ソージェン
              ヴァネッサ・ルピナール
 出演          ジャン=ユーグ・アングラード
              メラニー・ティエリー
              フィリップ・ベロド
              ジャン=アンリ・コンベール

 ■ストーリー■
 精神分析医のエレーヌ・バティスエリはジョギング中に橋の上から死体を発見し、警察に通報する。死体は鼓膜が破れていて、かつて、世間を騒がせた連続殺人鬼「鼓膜破り」の事件の被害者に酷似していた。現場に駆けつけた警部リシャール・ケンプは、20年前にも「鼓膜破り」の事件を追っていて、事件の捜査中に相棒のベルベックを殺されてたのだった。
 その後、リシャールは、エレーヌと彼女の息子の件で親しくなるが、あるとき、死体を発見した橋の上から河へと何者かに突き落とされてしまうのだった。河から上がったリシャールは、なんとなく町の様子がオカシイことに気づき、自分が1989年にいることを知るのだった…。

 ■感想■
 20年目にタイムスリップしてしまった刑事の活躍を描くサスペンス系SF。
 
 SFと言っても、主人公の警部が20年前にタイムスリップしてしまうというところだけがSF的要素で、あとは、全然SFの要素はないので、SF映画があまり得意でない映画ファンも大丈夫。
 
 逆に、バリバリのSF映画ファンには、いかにも、フランス映画っぽい恋愛チックな要素が前面に出てきちゃったりしているので、どうなんでしょう??

 自分的には、最高の1本でした!

 「面白かった~!!映画はこうでないとッ!!
    
 
 こんなに面白い作品でも、劇場未公なのが残念な感じです!

 20年前にタイムスリップということは、主人公の年齢が20歳以上なら、当然、昔の本人がいるとういうコトで、20年前の自分にご対面~!てシーンがあって、けっこうインパクトありました!20年前の自分は気づいていないんですけどね。同じ時間に、違う時代の同じ人間がいれるという設定って、あんまりなかった気がします!!

 でも、本人しかしらないコトを知っているんだから、20年後の自分であることを証明して、正直にタイムスリップしたことを打ち明けて捜査をすれば良いのに、なぜか自分が未来から来たコトを話すのは、最近知り合ったばかりの、美人精神科医!!
 
 
 なぜ??精神科医に打ち明けるの??
 美人だったから??
 
 さすが、フランス映画!(フランス人)

 
 まぁ、そうしないと映画が盛り上がらないですからね!!20年前の事件の捜査を進めながら、恋愛モードにも入っちゃって、主人公忙しすぎ!!
 
 実は、20年前の捜査のときに相棒が犯人に殺されているという設定にも裏があって、未来から来た主人公は必死に捜査を続けます!!相棒が死んだ理由も、フランス映画的で、実に良いです!!

 「お前、20年間、黙っていたのかぁ~!!」って思わず突っ込んじゃいました!!

 
 タイムトラベルのジャンルのSF映画ファンはもちろん、フランスの刑事ものミステリーが好きな映画ファンにも、オススメです!!
 あ、でも、タイムパラドックスがどうのとか、歴史が変わるはずないとか細かいコト気にしない人向けです…。
 少しだけネタバレになっちゃいますけど、被害者を救ったつもりで、まるっきり違う被害者が出ちゃうというシーンがあります!
 「細かい部分では、過去を変えるコトが出来ても大きい流れは変えられないんだろうなぁ」とか思っていたら、結局、あのラストですからね!!
 
 未公開でこういう作品に出会えると、すご~く得した気分になりますね!!

 ところで、現代の時代で、主人公を川に突き落としたのは、誰だったんでしょう??   90点


バック・イン・クライム [DVD]
ジャン=ユーグ・アングラード
竹書房
コメント
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